🎵11:─1─中南米大陸のメスティーソ(混血児)と白人移民は、インディオから土地を奪い、民族の宗教・文化・言語・習慣・風習を全て抹殺した。1880年~No.22No.23 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本が恐怖した、不寛容と人種差別という世界の現実。
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 歴史的事実として、大量の移民・難民は先住民から土地を奪い自分達の理想国家を建国した。
 数多くの先住民族が、移住してきた新しい住民によって根絶された。
 移民・難民は、歴史の闇を創る。
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 サッチャー「たとえば、ヨーロッパ人が如何にこの世界の多くの土地を探検し、植民地化し──そして私はなんら釈明する事なく申し上げます──文明開化したかは真に素晴らしい勇気と才覚の物語でありました」
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 キプリング「白人の重荷」
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 西洋キリスト教諸国は、地球上を白人の植民地とし、全人類をキリスト教に改宗させ、全ての富を独占しようとした。
 白人キリスト教徒は、絶対神から与えられた大いなる使命を果たすべく世界中に出かけていった。
 南北アメリカ大陸、オーストラリア、ニュージーランドなどで、文化や宗教を持っていたが統一的国家を持っていなかった先住民は、白人移民によって支配された。
 白人移民は、入植した土地を白人化するべく、国語を西洋語に、国教をキリスト教に、それぞれ定めて先住民に強制し、拒否した者は犯罪者として処刑するか炭鉱や港湾で死ぬまで奴隷的重労働を強いた。
 国内を白人で埋め尽くす為に、先住民を土地から追い出し、追い出せなければ山賊として虐殺した。
 その徹底は、女子供も容赦ない過酷なものであった。
 先住民の自然精霊信仰、住民言語、土着文化は、白人キリスト教徒らの文明化の名の
みとで消滅させらた。
 この西洋キリスト教による世界の白人化が止まったのは、1905年に白人不敗神話が地に落ちてからである。
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 1816年 アルゼンチンは、スペインから独立した。
 国民の多くが先住民のインディオであったが、国家を運営していたのはスペインと先住民や黒人の混血児であるメスティーソであった。
 メスティーソ達は、白人への崇拝意識が強かった為に病的な西洋礼賛主義者となり、自分達は優れた白人の血を受け継ぐ者で、劣った先住民ではないし奴隷の黒人とも違うという人種差別を強く持っていた。
 先住民色を一掃する為に、国語をスペイン語とし、国教をキリスト教に定め、先住民の文化を消し去った。
 メスティーソ達は、白人に憧れ、白人になる為に、白人のように振る舞った。
 現代のアルゼンチン共和国の首都・ブエノスアイレスは、ヨーロッパ的景観で「南米のパリ」と呼ばれ、数多くの観光客を集める憧れの都市に成長した。
 明治維新後の日本でも盲目的西洋礼賛主義者がいて、日本を西洋文化で生まれ変わらせようと猛威を振るい、日本的なモノ全てを未開の野蛮な野卑なモノとして否定し、日本から消滅させる為に破壊を繰り返した。
 狂信的西洋礼賛主義者は、ローカルな地元を回復な状態にする為に、西洋と同じ、瓜二つの街並み再現するべく地元気候風土に合った昔ながらの町を並みを徹底的に破壊した。
 彼らが言う、ハイカラ、モダン、オシャレとは、そういう事である。
 1853年 西洋に習って近代的憲法を布告した。
 1876年 アルゼンチンを第二のヨーロッパとするという国家戦略から、ヨーロッパからの移民を呼び込む為に、移民に便宜を与えるように移民法や土地法など諸法律を改正した。
 1880年 移民が移り住みたくなるような魅力溢れた国家にする為に、国際金融資本から資金を借り受けて未開地開発と殖産興業に力を入れた。
 イギリスの金融界は、アルゼンチンを有望な投資先と見て多額の投入した。
 アルゼンチンは、国内の近代化の為には交通網整備が最重要として、国際金融市場から多額の借金をして鉄道敷設や港湾建設を進めた。
 そして、連邦の首都をブエノスアイレスに正式に定めた。
 近代化が進んで、輸出産業が軌道に乗り経済が豊かになり、社会が安定した。
 都市の近代化によって、インフラ整備が進み西洋的建築が建ち並び、先住民の町というエスニック調の雰囲気は消滅した。
 地方でも近代化が進み、メスティーソが地主として先住民から農地や土地を奪い、先住民達を農奴として重労働を課、逆らう者は容赦なく制裁を加え、時には見せしめとしてリンチで殺した。
 外国資本からの多額の借金や投資で国内開発と殖産興業を行って近代化して豊かになった分、対外依存度を高め、都市部の金融・運輸・商業活動から地方の農園・鉱山に至るまで経済全般が外国資本に支配された。
 アルゼンチンなど対外債務の高い国は、外国に支配されていた。
 アルゼンチンをヨーロッパに1歩でも近づける為には、白人の移民を受け入れるべきだとして、移民へのさらなる優遇措置を取った。
 イギリスやスペインなど南欧の下層民達は、アルゼンチンに移住すれば金が稼げて豊かになり幸せになれると知れ渡るや、祖国を捨ててアルゼンチンに移住し始めた。
 移民とは、生まれ育った母国を捨てて他国に移り住む事である。
 母国を捨てない移動は、労働目的の出稼ぎである。
 1871年から1913年までに、ヨーロッパからの移民は300万人を越し、都市部における人種構成は白人とメスティーソで占められ、先住民は地方へ、そして更に奥地へと追い遣られた。
 移民の増加で先住民は生活の場を追われ、留まる者はスペイン語キリスト教改宗が強要された。
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 白人キリスト教徒の為の地上の楽園。
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 急速な近代化に伴う移民の洪水とインディオ掃討作戦。(1880年〜1916年)
 急増した白人移民によって国内人口の白人率が高くなるや、優越意識で差別する白人への反発を強めたメスティーノや先住民達は不満を募らせながら、白人を避けるように内陸部へと移り住んだ。
 ブエノスアイレスでは。外国資本と組んで資産を増やしたメスティーソブルジョアに対して、搾取され貧しい生活を強いられているメスティーソ達の不満も強まっていた。
 白人移民とメスティーソ達や先住民の対立は険悪化し、暴動が起きると新たな白人移民が来なくなる恐れが出た。
 第二のヨーロッパを目指すアルゼンチン政府は、白人移民の権利を守る事を優先として「砂漠の開拓作戦」を実行した。
 フリオ・アルヘンティーノ・ロッカ将軍は、ネグロ川以南のパタゴニアを征服し、インディオ掃討作戦を行った。
 生き残ったメスティーソや先住民達は、内陸部の山岳地帯やチャコ、パタゴニアといった地方に移り住んだ。
 白人移民や西洋礼賛主義者メスティーソ達が多く住むブエノスアイレスなどの都市部と周縁部及び内陸部は、白人化か進み、土着文化が弾圧さて消滅した。
 アルゼンチンは、白人に憧れる西洋礼賛主義者と外国人嫌いの土着主義者の二派に分かれている。
 全国的な西洋文明化が進み、先住民が受け継いできた土着の宗教・文化・言語は消滅の道を進んだ。
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 アメリカでは、インデイアン戦争で多くの先住民が虐殺され、土着の宗教・文化・言語が抹殺された。
 ラドヤード・キプリング「日本はいずれアメリカの植民地にされ、ボタンを作る工場となる」
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 19世紀中頃 カナダでも、イヌイットなどの先住民淘汰運動として先住民の言語と文化の撲滅を行っていた。
 キリスト教会は、カナダをキリスト教の「隣人愛信仰」で満たす為に、先住民の子供約15万人を強制的に親元から離して寄宿舎に閉じ込め、西洋文化を身に付けさせる為に英語とキリスト教の勉強を行った。
 先住民の言葉を一言でも使えばリンチを加え、約5万人の子供を惨殺した。
 子供達は、暴力と死の恐怖から、英語を話し、キリスト教に改宗し、民族的生活を続ける親達を野蛮で汚らしい劣った人間と軽蔑し嫌った。
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 オーストラリアでも、宗教的白豪主義のもとで公用語は英語、国教はキリスト教と定められ、先住民の根絶やしと野卑な言語・文化の撲滅が行われていた。
 オーストラリア先住民言語は、オーストラリア大陸に約600言語ほどあったがその殆どが英語によって消滅させられた。
 土着宗教や精霊信仰も、普遍宗教であるキリスト教によって滅ぼされた。
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 1840年 イギリスは、ニュージーランドをイギリス領にする為にマオリ人とワイタンギ条約を結び、白人が支配する島とした。
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 人工的に作られた移民国家では、生活意欲の旺盛な移住者が生存競争力の弱い先住民を土地から追い出し、自分達の言語・宗教・文化を相手に押し付け、従わなければ弾圧し、虐殺した。
 生活意欲と生存競争力が旺盛な民族が、白人と中国人である。
 白人は法律に保護された権利として、中国人は自分の欲として、他を圧倒する。
 自虐的な日本人には、強烈に生きたいという生活意欲も他人を蹴落として勝ちたいという競争力もない為に、白人はもちろん中国人にもかなわない。
 若し日本人が生き残りたいと思うなら、法律と契約で権利を重視する白人に従うべきであり、間違っても拝金主義で権利無視・他人無視の遵法精神なき中国人に深入りするべきではない。
 中国人と付き合うのは、損得勘定の「利」としてであって、損得抜きの「友」としてではない。


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