🎼07:─1─海の地政学。海の世界秩序の危機は中国共産党の海洋侵略である。〜No.11 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 
 大航海時代。黄金を求めた強欲な西洋は黄金の島・ジパングを目指して船出した。
 中世キリスト教会は、ペストの大流行で激減した信者を増やすべく、南アメリカ大陸、インド、東南アジアそして日本へと宣教師を送り出し、信仰を受け入れなければ武力を用いて異教を滅ぼし、異教徒を奴隷とした。
 その好例が、インカ帝国マヤ文明である。
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 中世キリスト教会と白人キリスト教徒商人は、日本人をアフリカ人同様に奴隷として、南北アメリカ大陸・中国・東南アジア・インド・アフリカ・西洋へと売り捌いて大金を稼いでいた。
 日本人女性の多くは、売春婦にされた。
 彼らに日本人を奴隷として売ったのは、日本人である。
 日本には奴隷制度はなかったが、日本人奴隷=奴婢はいたし、奴婢は古代から存在していた。
 非人や穢多の賤民・部落民は、差別されていたが奴隷ではない。
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 ハワイ王国など多くの海洋国家が滅亡し、民族の伝統・文化・言語・宗教・習慣も永久に消滅した。
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 2020年1月20日 読売新聞「文化
 海の世界秩序 400年史
 竹田いさみ・独協大教授が新刊
 『海を制するものが覇権を握ってきた』。そう考察するのが、竹田いさみ・独協大教授(海洋安全保障)だ。この400年の海洋史を振り返り、海の世界秩序がどのように形成されてきたのか、新刊『海の地政学』(中央新書)で論じた。
 17世紀の英蘭戦争大英帝国の興隆、アメリカの捕鯨を通じた海洋進出など多彩な事例から分析する。地政学的な視点を取り入れ、海洋が貿易、資源、情報などを取得する場として、覇権のカギになったと説く。イギリスの海底ケーブル敷設による情報支配など興味深い事例も示し、竹田教授は『多くの人には実態が見えず印象が強くないが、海の覇権争いは熾烈だ』と強調する。
 革命
 本書は、現行の海洋秩序を作った重要な契機として、『トルーマン宣言』『大陸棚宣言』(1945年9月)を挙げる。トルーマン米大統領がこの二つの宣言で、海洋に対する考え方の中に、『大陸棚』に関する権利や、海底油田の開発・水産資源の管理といった、新たな発想を持ち込んだ。『海面だけだった海の概念が、海面・海中・海底(地下)の3層構造となる、まさに「海洋革命」だった』と解説する。
 この宣言は、世界秩序構築の一環だと理解されることが多い。しかし、実は、石油利権を巡る州と連邦政府の争いを決着させるための国内的な施策だったという。『大国が意識せずに自らの利益を追求した結果、世界に大きな影響を与えた』。この宣言に中南米各国はすぐに反応し、大陸棚や200カイリ水域の権利を主張するようになった。これが大陸棚条約などになった。特に『海の憲法』と呼ばれる国際海洋法条約は、30年以上かけて1982年に採択。それだけ激しい利害対立を経て成立した成果は、尊重すべきだと訴える。
 他方、現行秩序を成り立たせているのは、米の軍事力だという毅然とした事実も指摘する。『条約があるだけで秩序が維持されているのではない。その点は忘れるべきではない』。海洋史の大きなテーマであり続けた『航行の自由』も、あくまで英米の艦船の自由航行という、大国の論理が背景にあるとする。
 中国
 本書は、現行秩序に挑戦する中国の動きについても警鐘を鳴らす。その振る舞いを傍観すれば、世界中の海が『チャイナシー』となり、有事に自由航行ができなくなる恐れがあるなどと危ぶむ。『せめて海の世界だけでも今の秩序を維持した方がいい』と主張する。
 日本はどう行動すべきか。竹田教授は、中国に国際ルールを尊重させることが重要と語る。尖閣諸島を守り、中国の動きを食い止めることが、その契機になると説く。さらに、インド太平洋地域の国々も巻き込んで海洋秩序の維持を世界に訴え、海上保安庁
自衛隊の維持・強化にも努める必要があるとする。『海洋国家を標榜(ひょうぼう)するのに、国民は海を意識していない。もう一度足元を見るべきだ』と訴える。
    (文化部 小林佑基)」
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 日英米戦争とは最終的海の覇権争いであった。
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 昔の日本は、軍事力と経済力を持った海洋国家であった。
 現代の日本は、海上輸送をアメリカ軍に依存し、経済は中国に抜かれ、総合結果で世界に誇れる海洋国家ではなくなっている。
 最終的海の覇権争いは、戦艦による砲撃決戦ではなく、空母と艦載機による航空決戦であった。
 航空決戦ができたのは、空母艦隊を保有していた日本とアメリカだけであった。
 大海軍の大英帝国・イギリスは、日本との航空決戦から逃げた為に海洋覇権を失い衰退した。
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 大陸国家の中国・中国共産党は、海の覇権を握る為に中国の伝統的大陸作法を新しい海洋秩序にするべく一帯一路構想を進めている。
 その戦略が、経済力と軍事力による南シナ海侵出と日本浸透である。
 中国共産党は農耕民族の子孫として、土着的農民思考であって遊牧的騎馬民思考でなければ航行的漁労民思考でもない。
 中国共産党の土着的農民思考がハッキリ見られるのが、内モンゴルウイグルチベットにおける傍若無人の振る舞いである。
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 現代日本人には歴史力がなく、昔の日本人のような戦略思考もない為に、世界史的な海の地政学、海の覇権、海の世界秩序は理解できない。
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 中国共産党は、自分に都合が悪い国際条約・国際法を一切守らず、自分に都合が良いように解釈し、歪曲・改竄して、金と軍事力で相手に押し付ける。
 中国共産党は世界の脅威である。
 中国共産党に協力・味方する反天皇反日的日本人が少なからず存在し、そうした日本人はリベラル派・革新派だけではなく保守派内にもいる。
 そうした日本人が目指している理想世界とは、地球から日本が消えた世界である。
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