🎷17:─2─安倍外交の功罪。日米和解は戦後の克服に注力。~No.70 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 北朝鮮との拉致問題・ロシアとの北方領土問題・韓国との竹島問題・中国共産党との尖閣諸島問題は、全て解決できなかった。
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 リベラル派、革新派、左翼・左派・ネットサハの外交は、口先だけの非現実な理想論で、実現不可能な空論・暴論、子供のように幼稚である。
 野党の稚拙な外交能力では、幾らグローバル外交を標榜しても口先だけで安倍外交のような功績はおげられない。
 彼らが実行するであろう外交とは、中国共産党に忖度し媚び諂う対立回避の平和外交で、欧米の自由・民主主義、人命・人権、国際法を守る毅然外交ではない。
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 2020年9月4日 産経新聞「【検証92カ月】首相、「和解」による日米関係強化 戦後の克服に注力
 安倍晋三首相にとって歴史認識問題は、中国や韓国との間のみに存在する課題ではなかった。米国とも先の大戦に起因する「わだかまり」が長らく存在し、連携の深化を制約している-。首相はそれを払拭する「和解」を果たし、周辺国との間の「戦後の克服」に力を入れた。
 その取り組みが大きな進展を見たのは、戦後70年に当たる平成27(2015)年だった。首相は4月、米ワシントンに赴き、日本の首相として初めて米連邦議会上下両院合同会議での演説に臨んだ。ワシントンの第二次大戦メモリアル(記念碑)を訪れた際に、亡くなった兵士の命を表す4千個超の壁面の星を前にしたエピソードを紹介し、こう語った。
 「私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って黙祷(もくとう)をささげた」
 出席議員らが立ち上がって称賛するスタンディングオベーションは14回に上り、ロイター通信は「かつての敵であった日米が最も緊密な同盟国になった象徴的瞬間だ」と評した。
 同年8月14日には戦後70年の首相談話を発表し「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と未来志向を打ち出した。
 謝罪なき和解
 「和解」への取り組みが集大成を迎えたのは翌28(2016)年だ。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後の5月、オバマ大統領(当時)が、現職米大統領として初めて、被爆地・広島市を訪問。首相は12月末に米ハワイの真珠湾を訪問し、「アリゾナ記念館」で現職首相として初めて慰霊した。
 オバマ氏が見守った演説で、首相は「パールハーバー真珠湾)でオバマ氏とともに世界の人々に対して訴えたいもの。それは、この和解の力だ」と強調した。外務省幹部は米国との「和解」の意義について「謝罪なき和解を見事に達成し、歴史問題がなくなった日米は、次元を超えて関係が深まった」と語る。
 道義的な優位
 韓国など周辺諸国との「戦後の克服」は、こうした雰囲気の中で進められた。戦後70年の27年末に慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を韓国政府と確認(日韓合意)したのも「日韓間の歴史問題を節目の年のうちにクリアしたいとの首相の強い意向があった」(首相周辺)という。
 だが、韓国側が約束を破り、再び歴史問題を蒸し返すリスクはある。ここでカギとなったのは米国との「和解」だった。オバマ氏が「今回の決断により、日米韓の平和と安定のための協力が強化される」と歓迎したことで、米国が日韓合意の証人となった。
 当初の懸念通り、29(2017)年5月に誕生した韓国の文在寅ムン・ジェイン)政権は合意を事実上、破棄した。それでも日本政府は韓国側が設立した「和解・癒やし財団」に10億円を支出し合意の義務を履行していた。これで義務を履行しない韓国に対し、道義的優位に立てる状況が生まれている。
 中国が最近、歴史問題での対日批判を控えているのも米国の存在抜きでは語れない。米中対立が激化する中、米国と緊密に結びついた日本とまで関係を悪化させるのは得策ではないとの判断があるものとみられる。「日米同盟をかつてなく強固にして、中国や韓国との外交に臨んだ」。安倍外交の戦略について首相周辺はこう振り返った。」
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 9月7日 Microsoft News KYODONEWS 共同通信社共同通信
イラン原油と米穀物の交換を提案 安倍極秘外交、対話仲介で昨年
© KYODONEWS 2019年6月、共同記者発表を終え、握手するイランのロウハニ大統領(右)と安倍首相=テヘラン(共同)
 【テヘラン共同】米国とイランの対話仲介を試みた安倍政権が緊張緩和に向け、数千億円相当のイラン産原油と米国産穀物を、日本を舞台に物々交換する案を極秘に提示していたことが7日、イラン政府筋の話で分かった。トランプ米政権も日本に大筋了承の意図を伝えていた。紛争が現実味を帯びる状況下、両国の主要産品取引で対話を促す奇策。安倍中東外交の内幕が明らかになった。
 安倍晋三首相が昨年6月、現職として41年ぶりにイランを訪問した際の首脳会談で提案、取引成立の見返りに米国との対話に応じるよう働き掛けた。制裁回避を狙ったぎりぎりの折衷案にイランは関心を示した。」
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