⛅52』─1─沖縄米軍基地反対派の一部は、地元住民の生活を無視して活動を過激させている。「土人」発言。2016年~No.105No.106 * 

沖縄の不都合な真実 (新潮新書)

沖縄の不都合な真実 (新潮新書)

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 アメリカ議会の中国に関するシンクタンク「米中経済保安調査委員会」は、日本政府に対して、「中国が多数の工作員や諜報員を送り込み、日米同盟を破断させようとしている」と警告した。
 沖縄の反基地団体は、5億円以上の活動資金を持ち、本土から来る反米活動家や反天皇反日的日本人に交通費や生活費を渡し、国政選挙や地方選挙に勝利すり為に多数の本土人を沖縄に転居させて選挙民を増やし、反基地候補者に多額の選挙資金を提供している。
 沖縄県民の総意は、意図的に作られてた。
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 2016年2月8日 産経ニュース「中韓〝爆買い〟誘う!?15メートル「龍柱」完成…「税金無駄遣い」「交付金事業ふさわしくない」批判も 那覇市
 玄関口のシンボルにしようと建設された、竜をかたどった巨大な石像「龍柱」=那覇市
 沖縄県翁長雄志(おなが・たけし)知事が平成26年10月まで務めた那覇市長時代、沖縄振興一括交付金の活用を計画して設置工事を進めた巨大なシンボル像「龍柱(りゅうちゅう)」が那覇市内に完成した。
 龍柱は高さ約15メートル、幅約3メートルの2体の龍をかたどったもの。市が、中国・福州市との友好都市締結から23年で30年を迎えたのを記念し、翌年から事業を開始。工期の遅れから、事業予算は当初の約2億6千万円から約1億円増えた。
 龍は元来、中国皇帝の権力の象徴とされる。龍柱は中国産石材を使って中国の業者が製作し、事業費は中国側に流れるため、市民から「交付金事業としてふさわしくない」「無駄遣いだ」といった批判も上がっていた。
 大型旅客船の停泊場所や那覇空港の近くに位置しており、那覇市はアジアの観光客らを出迎える玄関口のシンボルにしたい考えだ。」
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 5月1日号 サンデー毎日外資撤退で先行き不透明続く
 沖縄で『石油供給危機』が勃発
 名護市辺野古への米軍基地移設を巡り、政府と対立が続く沖縄。しかし、問題は基地だけではない。
 沖縄の『南西石油』に100%出資するブラジル国営石油会社・ペトロブラスの撤退が浮上、石油エネルギーの供給を巡り県民の生活が翻弄される事態になっている。
 南西石油の県内供給シェアは6割に上る。地元報道によると、西原製油所(西原町)の操業停止後もターミナル事業を継続し、県外などから石油を調達することで当座をしのいでいたが、の事業も打ち切りに、非常事態を見越した翁長雄志知事が、資源エネルギー庁長官に直訴するなど緊迫した局面を迎えていた。
 非常事態を受けた資源エネルギー庁の指導もあって、東燃ゼネラル石油を中心に石油元売り数社にタンクを貸し出すことで供給継続が決まった。しかし、これで全面解決というわえでは決してない。
 時期は明らかではないが、ペトロブラスは西南石油から撤退を決めており、事業の売却は未定。タンクの借り手がいなくなれば第二の〝Xデー〟が到来するためだ。
 ところで、かつて西南石油に87.5%を出資していた東燃ゼネラルは、エクソンモービル(EM)が筆頭株主だった。そのEMは、2012年に東燃への出資額を大幅に減らし、日本への販売事業を事実上縮小。これに先立つ07年に、西南石油からも撤退し、ペトロブラスに売却していた。
 そのペトロブラスの地元では、政権を揺るがす疑惑事件が発覚。昨年8月に元官房長官が逮捕され、ルラ前大統領も起訴された。現在、ブラジルではルセフ現大統領の退陣を求める大規模デモが起きている。ペトロブラスの沖縄撤退も、こうした本国の事情と無関係ではないという。
 本土復帰から半世紀近くが過ぎても、時の権力者の都合で〝捨て石〟にされ続ける沖縄。外資に振り回される沖縄の石油問題でも、歴史はまた繰り返すのか。(美浜三郎)」
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 5月15日16日 中国共産党政府は、北京で第二回琉球・沖縄先端問題国際学術会議を開催し、沖縄タイムズ学芸部記者、琉球新報東京報道部長、沖縄県出身大学教授など琉球独立を主張する反天皇反日的日本人を招待し、沖縄の自己決定権、米軍基地問題、沖縄独立などの課題を討議した。
 宋成有(北京大学教授)は、「『琉球処分』の認識」と題して発表し、廃藩置県当時の清国はアヘン戦争やアロー後事件などで弱体化していた為に、中国系琉球士族からの救国要請に援軍を出動できなかった事を謝罪した。
 中国軍と関係の深い中国戦略・管理研究会などは、琉球民の日本からの分離独立の意思を尊重し、全面的に支援する事を言葉ではなく態度で示した。
 中国共産党と中国軍は、沖縄を日本から独立させる為に国連と日本国内で三戦(法律戦・心理戦・世論戦)を展開している。
 中国共産党と中国軍と反天皇反日的日本人による日本解体と天皇制廃絶が、日本国内外で徐々に進んでいる。
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 7月31日 中国共産党の極秘指示を受けた香港の民間団体「中華民族琉球特別自治区設立準備委員会」は、日本の植民地支配を受け日本人に虐げられ搾取され続けた琉球人同胞が日本からの分離独立を求めているとして、国際法廷に沖縄の領有を提訴する準備を始めた事を、世界に向けて発表した。
 中国共産党は、日本を崩壊させる為に、国連や国際法廷での国際法律戦を展開した。
 その根拠となっているのが、カイロ宣言ポツダム宣言日中共同声明であり、中国共産党政府とソ連(現ロシア)が調印していないサンフランシスコ講和条約と日米2国間の沖縄返還協定は無効としてる。
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 9月26日07:10 産経ニュース【沖縄米軍基地反対派】
暴力伴う妨害活動が常態化 防衛省が暴行で被害届提出へ 倒された職員が一時意識朦朧 沖縄県の米軍北部訓練場(東村など)の返還にからみ、工事反対派グループが防衛省職員に暴行を加えたとして、同省沖縄防衛局が沖縄県警に被害届を提出する方針を固めたことが25日、分かった。反対派は8月下旬にも防衛省職員にけがを負わせるなどしており、暴力を伴う妨害活動が常態化している実態が浮き彫りになった。
 反対派による暴行があったのは9月24日午後。訓練場内の「H地区」にあるヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設の工事現場で、不法侵入した反対派が沖縄防衛局職員らともみ合いになり、職員1人が倒されて頭を強く打ち、一時意識が朦朧となった。職員は名護市内の病院に搬送されて精密検査を受け、異常はなかったが、沖縄防衛局は悪質な行為と見て26日に名護署に被害届を出す。
 北部訓練場をめぐっては、8月下旬に別の沖縄防衛局職員が反対派のテントに引きずり込まれて負傷した上、職員の電話番号が記載された名簿を奪われる事件が発生。沖縄防衛局はこの際も県警に被害届を提出しており、被害届提出は今回で2例目となる。
 北部訓練場のヘリパッド移設は平成8年のSACO(沖縄特別行動委員会)最終報告に基づく工事で、政府は来春までの完了を目指す。日米両政府は移設を条件に訓練場約7500ヘクタールのうち約4千ヘクタールを返還することで合意しているが、反対派の妨害でヘリパッド6カ所のうち4カ所の工事が完了していない。」
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 9月26日 08:00 産経ニュース「【沖縄米軍基地反対派ルポ】不法行為への後ろめたさは微塵もなく…実態は県外から来た活動家ばかり 地元住民とのトラブルも頻発
 米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯移設工事現場の入り口前に集まる反対派=24日午前、沖縄県東村高江(杉本康士撮影)
 米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事をめぐる反対派の行きすぎた行為は、沖縄防衛局職員に対する暴力だけにとどまらない。
 「山(訓練場)の中では50人以上が入っているといいますから、今日もしっかり工事を止めているでしょう。すごい戦いです!」
 24日午前、「N1ゲート」と呼ばれる訓練場搬入口前の県道70号の路上(東村高江)でマイクを握った活動世話人の山城博治氏は誇らしげに報告した。集まった約230人(主催者発表)も拍手で応える。そこには、不法侵入に対する後ろめたさなどは微塵も感じられない。
 この日は訓練場に入ろうとするトラックを、反対派が車両や座り込みの人海戦術で阻止していた。道路交通法違反に当たる行為だ。トラック搬入の阻止に成功した後は集会が開かれ、山本リンダさんの曲の替え歌を合唱した。
 魔法の言葉、解釈改憲、もうどうにもとまらない…
 集会後、山城氏に話を聞いた。「まともに書いてくれるかね、産経さん」と言いながらも穏やかな口調で答えてくれたが、内容は穏やかではない。違法認識はあるか問うと「新聞紙上で言っても現実は変わらない。こうでもしないとこの暴挙は止められない」と主張。沖縄防衛局が被害届を出していることには「でっち上げ。それが彼らの手口ですよ」と語気を強めた。
 こうした運動を支えているのは、東村外や県外の活動家だ。24日の集会でも山城氏が「県外から来た方、手を挙げてくれる?」と問いかけると約20人が挙手。山城氏は「今日もたくさんだね」と相好を崩した。
 東村住民によると、7月22日に工事が再開される直前に活動家が急増。N1ゲートでは資材搬入のたびに渋滞が発生し、近隣小学校の教師が授業に遅れる事態も生じた。通行車両に乗った人物が政府関係者や工事業者でないかを確かめようと、勝手に“検問”を行うようにもなったという。
 検問を担うのは東村の外から来た活動家がほとんど。地元住民の顔を識別できない活動家が車を強制停止させ、怒った住民との間でトラブルが生じている。
 今月17日には地元の農地を管理する東村の農業、依田啓示氏ともみ合いになった男女2人がけがを負ったとして、活動家側が名護署に被害届を提出した。依田氏は「先に手を出したのは向こうだが、反省している」と述べる一方、「地元住民でもない人たちが、さも自分たちが権威のように振る舞っている。納得がいかない。私の友人たちも怒っている」と話す。
 高江区住民は村費で購入した「高江生産組合」と書かれたステッカーを貼った車両には検問をしないよう村を通して要請した。移設工事容認派の住民は「なんでこんなことをしなくちゃいけないのか。せめてステッカー代は反対派が出すべきだよ」と憤る。
 もうどうにもとまらない−。反対派の「闘争」は暴走の一途をたどっている。(杉本康士)」
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 10月2日 東大東洋文化研究所の安富渉教授は、琉球独立の為に反米軍基地闘争を激化させる方策を琉球新報の「機動隊差別発言を問う」というキャンペーンに掲載した。
 要旨
 1,非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるかという事。
 2,今回の暴言はその差別構造ばかりか、大坂府知事まで露呈させたのだから大成功だ。
 3,それを一般化し「沖縄人は土人だ」という空気が広がる可能性もある。その場合、沖縄は独立せざるを得ない。
 4,その時は世界中がそれを容認し、日本は威信を喪失するだろう。だからこそ、ここが戦い所だ。
 左翼・左派的な反天皇反日的日本人は、日本を分断、崩壊、消滅させる手始めとして琉球独立を煽り、沖縄独立を県民の総意に仕立てようとしている。
 極一部の学者は大学教育で、学生達をそうした方向へと指導し、優秀な学生は政治家・官僚になって国政を担っていく。
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 10月16日 安富歩「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるか、ということ。今回、この線から近づくなと言う警察に対し、抗議する人々が金網を利用して挑発し、日本警察の本質を露呈させた。『土人』発言という暴力を振るったことで、警察は窮地に立たされている」
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 10月20日 産経ニュース「【政論】反対派の機動隊員に対する罵詈雑言を聞いたことがあるか? 「土人」発言招いた沖縄の異常空間
 大阪府警の機動隊員が差別的な暴言を吐いた問題で、会談を終え一礼する沖縄県の池田克史県警本部長(左)と翁長雄志知事=20日午後、沖縄県
 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事をめぐり、現場を警備する大阪府警の警備隊員が工事反対派に「土人」と発言したことは、何から何まで間違っている。
 だが、不思議なことに、沖縄県警を含む機動隊員が日ごろから浴びている暴言については報じられることがほとんどない。
 先月、現地を取材した際、訓練場周辺は罵詈雑言に満ちた異様な空間だった。機動隊員を乗せた警視庁の車両に「帰れ、帰れ」と罵り、殴りかかるそぶりを見せる活動家がいた。大阪府警の機動隊員を意識してか、カメラを抱えた男性が「この借りは大阪で返してやるからな」と悪態をついたのも耳にした。
 ある沖縄県警の機動隊員は反対派の活動家から「おまえの子供を学校に通わせなくしてやる」「八つ裂きにしてやる」と言われたと明かす。休日に家族と買い物をしていると、出くわした反対派から「こんなところで何をやっているんだ」と難癖をつけられたこともあるという。
 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設先である名護市辺野古では、反対派が設置したテントに機動隊員の写真と氏名と役職が張り出されている。自身や家族の危険を感じながらも、機動隊員は「私たちはプロですから」と耐え忍んで違法行為を辞さない反対派の妨害活動に向き合っていた。
 機動隊員だけではない。防衛省の沖縄防衛局職員も8月25日と9月24日に反対派の暴力でけがを負っている。8月の事件では職員の電話番号など個人情報が記載された書類を奪われており、防衛省幹部は「職員個人に危害が及びかねない。ゆゆしき問題だ」と憤る。
 暴言を吐いた機動隊員は、こうした状況に耐えられなかったのかもしれないが、怒りの表し方が間違っている。
 問題は、言葉の暴力に満ちた空間の存在が放置されてきたことにある。沖縄県翁長雄志知事は20日、発言について「強い憤りを感じている」と語った。しかし、翁長氏が沖縄県警などの機動隊員が受ける侮辱に憤りを表明したことは寡聞にして知らない。
 人を差別することも、子供の安全を脅かすことも許されるはずがない。翁長氏には沖縄を預かる政治指導者として、異常な状況を解消するため尽力することを願ってやまない。(杉本康士)」
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 10月20日 山田宏議員は、参議院外務防衛委員会で日本政府に対して沖縄は何時から日本の一部なのか」とう質問をおこなった。
 「最後の質問ですが、外務省は国連の人権なんとか委員会というところから、沖縄の琉球民族について、これをきっちりと話し合うべきだという勧告に対して、日本では民族というのはアイヌ民族だけで琉球民族は認めていない、そういうのはないという反論をしているんです。じゃあ、そう言っているのなら、昔から日本だという言えなきゃおかしいと思うんですよ。寺島外務大臣の時と今と、つながるような外務省の見解をまとめてほしいと思っているんですけれども、いかがでしょうか」
 だが、日本政府は曖昧な答弁で逃げた。
 だが、沖縄の地方自治議会はおろか国会の内でも、口には出さなくても内心では琉球分離独立を心情的に指示している勢力が極少数ながら存在している。
 多くのマスコミ各社は、中国共産党震源による沖縄危機を報道して国民に警鐘を鳴らそうとはしない。
 琉球分離独立支持派が存在しなければ、中国共産党・中国軍が仕掛けている沖縄・尖閣諸島謀略など進行するはずがない。
 大量の移民を推進して日本国籍取得者日本人を増やし、彼ら全員に地方議会はもちろん国会の参政権を与え地方公務員と国家公務員への採用を認めれば、日本民族国家は確実に分裂して消滅する。
 数百万人の日本国籍取得者日本人が沖縄に住み付いて多数派にれば、沖縄は日本民族日本人の土地ではなくなる。
 その現象は、北海道や四国でも起きる可能性がある。
 日本国籍取得者日本人は、日本国と日本民族の為ではなく、自分と自分の仲間の利益の為に行動する。
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 10月28日21:30 産経ニュース「【大阪府警機動隊員の差別的発言】沖縄県議会、ヘリパッド移設反対派の暴言列挙した自民党意見書案を反対多数で否決
 ヘリパッド建設に反対する人々を規制する警察官ら=22日午前、沖縄県東村高江
 沖縄県議会は28日の本会議で、米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の警備にあたる大阪府警機動隊員が工事反対派に「土人」と発言した問題をめぐり、自民党県議団提出の意見書案を反対多数で否決した。意見書案は、県警が聞き取った反対派による警察官への暴言を列挙し、不穏当な発言防止の徹底などを求める内容だった。
 意見書案をめぐっては、又吉清義県議(自民)が「お前の家は分かっている」「お前ら人殺しの子供は人殺しだ」「お前は心がゆがんでいるから顔もゆがんでいる」などといった警察官に対する反対派の発言を紹介。「こうした言葉が現場で飛び交っていることをぜひ知ってもらいたい」と賛同を求めた。これに対し、比嘉瑞己県議(共産)は「一部の反対派住民の言動をとらえ、抗議活動全てが過激かのように訴えるなど、差別発言をした警察権力を擁護している」「国策に抵抗する人々を敵視し、排除をしていく。戦前のような不穏な時代の空気を感じ、危機感を覚える」などと指摘して反対した。
 これに先立ち、県議会は「土人」発言を「沖縄県民の誇りと尊厳を踏みにじる」と抗議する決議と意見書を共産、社民両党を中心とする県政与党会派などの賛成多数で可決した。
 採決された決議は県公安委員長と県警本部長に対し、意見書は国家公安委員長警察庁長官に対し、「土人」は「未開・非文明」といった意味の差別用語として「県民の心に癒やしがたい深い傷を与えた」と指摘。沖縄戦や戦後の基地負担などに触れた上で再発防止を求めている。
 これに対し、自民党県議団は「なぜ反対住民と警察官のやり取りが県民への侮辱に発展するのか理解できない」と反発。議場を激しいヤジが飛び交い、議長が仲裁に入る場面もあった。
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 政府は28日の閣議で「土人」発言問題について「極めて遺憾」とし、「(機動隊員に)『沖縄の人を見下していた』との認識はなかった」とする答弁書を決定した。民進党長妻昭厚生労働相質問主意書に答えた。」
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 10月28日 22:46 産経ニュース【大阪府警機動隊員の差別的発言】沖縄県議会バトル詳報(上)「抗議参加者は何をやっても構わないのか?」 自民党県議が県政与党会派の意見書を批判
 ヘリパッド建設現場の出入り口前で抗議の座り込みをする反対派の人たちと、警戒する機動隊員ら=22日、沖縄県東村高江
 沖縄県の米軍北部訓練場(東村、国頭村)のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の警備にあたる大阪府警機動隊員が工事反対派に「土人」と発言した問題で、自民党沖縄県議団は28日、反対派による警察官への暴言を列挙した意見書案を県議会に提出した。「戦争に行って死ね」「おまえらは犬だから言葉も分からん」「ナメクジでも食うとれ」−。意見書案は否決されたが、本会議の審議では、警察官に対する反対派からの信じがたい暴言の数々が明らかにされた。詳報は以下の通り。
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 ≪自民党提出の意見書案の審議に先立ち、「土人」発言に対し「沖縄県民の誇りと尊厳を踏みにじる」と抗議する決議案と意見書案が審議された。翁長雄志知事を支持する県政与党会派「おきなわ」の新垣光栄県議は、提案者として意見書の意義を次のように説明した≫
 「東村高江では、県外から派遣された500名の機動隊員による警備のもと、米軍のヘリパッド建設が進められている。10月18日、県外から派遣された機動隊員が市民に対し、『土人が』と発言し、さらに、別の隊員が『黙れこらシナ人』と発言していたことが発覚し、県民に大きな衝撃を与えた」
 「沖縄県警は、19日に発言を事実と認め差別用語として取られかねない不適切な言葉だとの見解を示し、謝罪をしている。『土人』という言葉は、未開、非文明といった意味の侮蔑的な差別用語であり、『シナ』とは戦前の中国に対する侵略に結びついて使われていた蔑称である。この発言は、沖縄県民の誇りと尊厳を踏みにじり、県民の心に癒やしがたい深い傷を与えた」
 「沖縄戦では本土防衛の捨て石にされ、戦後27年間は本土から切り離され、米軍占領下に置かれ、そしていまなお全国の米軍専用施設の面積の74%が集中している下で、沖縄県民は、基地があるゆえの事件事故に苦しめ続けられてきた。今回の発言は沖縄県民の苦難の歴史を否定し、平和な沖縄を願って歩んできた県民の思いを一瞬のうちに打ち砕いた」
 「法を守り、市民および県民の人権を守る先頭に立つべき警察官であるべき機動隊員による抗議参加者に対する一連の発言に対し、県内外から、多数の非難が出ており、不信感が広がっている事実を警察関係者は真摯に受けとめるべきである」
 「よって、県議会は市民および県民の生命および尊厳を守る立場から、沖縄に派遣されている機動隊員らによる沖縄県民に対する侮辱発言に厳重に抗議するとともに、このようなことが繰り返されないよう、強く要請する」
 ≪これに対し、自民党の照屋守之県議は「県議は現場の反対派住民ではない」「冷静に分析してその発言の本質、問題の根本も含めて考えていく必要がある」と切り出し、こう言葉を続けた≫
 「県民侮辱発言の意見書、抗議を採決をする本当の目的は何か、教えてください。何がゆえ県議会でこの1つの発言をとらえて抗議をし、要請するのか。表面的なではなく本当の提案者の目的を教えてください」
 ≪照屋氏はさらに、以下のような疑問点を列挙していった≫
 「意見書案のタイトルだが、『県外機動隊員による沖縄県民侮辱発言』との表現であるが、高江における機動隊員の発言は確かに不適切であり、沖縄県警本部長もわびて、警察官は処分をされている。しかし、この発言をとらえて沖縄県民に対する侮辱とは、事実とは異なっている。提案者の一方的な思い込みではないか。タイトルを変更した方がよいのではないか」
 「なぜ、現場における反対住民と警察官の発言のやり取りが沖縄県民に対する侮辱発言に発展するのか、理解できない。多くの県民が疑問を持っている。日本政府と国民も、誰も沖縄県民を侮辱していない。差別意識もない。県民も差別されているという意識は持っていない。なぜ、あえて、このような表現を使うのか」
 「県民は北部訓練場の返還、沖縄県の基地の整理縮小を望んでおり、翁長知事も、返還は歓迎している。県民の願いは、現場が混乱することなく、基地の返還が行われることだと思う」
 「国は、北部訓練場の4000ヘクタールの返還と、沖縄県の基地の整理縮小を進めている。このことは、県民の願いでもある。この発言が『県民の思いを一瞬のうちに打ち砕いた』とする表現は到底理解しがたい。日本国民と沖縄県民を分断させる目的があるのではないか。この表現の意図する意味をご説明をお願いします」
 「警察は、反対派の皆さまの表現の自由に配慮する。公安委員会も警察も大変な気の使いようである。『抗議参加者は何をやっても構わない』『違法行為は黙認しなさい』。そういう立場での提案ですか? ご説明を願います」
 ≪これらの疑問点に対し、共産党の渡久地修県議は次のように答えた≫
 「やっぱり、この発言は沖縄県民全体に向けられた発言だというふうにとらえ、県議会として、これは意思の表明をすることで必要ではないかということで委員会でも議論してきた。ぜひできれば、全会一致でこれは県議会としての意思を示す必要があるのではと私たちは努力してきた」
 「すでに警察本部長、警察官も処分されているということで、それだけでよいのではないかということだが、これに対しては確かに官房長官とか防衛大臣も不適切だったと発言し、謝罪もしている。ですから、県議会としても県民の代表機関である県議会が、しっかりと意思を表明する必要があるのではないかということで一致して動いてきた」
 「『土人』という言葉、これは文案にも書いてあるが、非常に侮蔑的な発言である。そして『シナ』という言葉も、中国に対する蔑称というふうに、閣議決定で使わないということも決めたが、そういう意味では非常に、これも公務員である警察が発したということで、県民は非常に衝撃を受けているので、繰り返しになるが、県議会としてしっかりと意思を表明する必要があるのではないかということである」
 「今回は、北部訓練場の返還問題にではなく、この発言に対して、これは許せないぞとの意見書なので、そういうことでご理解願いたい」
 「沖縄の歴史は、皆さんすでにご承知の通り、あの戦争で20数万の貴い命が奪われ、県民の4人に1人が犠牲になって、戦後27年間、米軍の占領下にあって苦しめられてきた。そういう意味で、そして今も74%、全国の基地の専用施設が押しつけられている下で、本当に平和な沖縄を願ってきている。そういう意味では、この沖縄県民の苦難の歴史を一瞬にして打ち砕くのではないかなと思っている。私たちの思いですから、ご理解頂きたい」
 「圧倒的な権力を持った公務員である警察官の発言と市民の発言は同列に扱ってはいけないと思う。同列ではないと思うので、私たちは本当に、法を守る、そういう立場でやる人たちを、私たちは何も、この市民の不適切発言、そういったものがあったとしたら、それを問題にしないということではなくて、県議会としては、しっかりと公務員としての警察官の発言に対しては、しっかり抗議するという立場である」
 ≪その後、決議と意見書は県政与党会派などの賛成多数で可決された。続いて、警察官に対する反対派の暴言が列挙された、自民党提出の意見書案の審議が行われた≫
=詳報(下)に続く」
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 10月28日22:52 産経ニュース「【大阪府警機動隊員の差別的発言】沖縄県議会バトル詳報(下)「おまえらは犬」「ナメクジでも食うとれ」「戦争に行って死ね」「八つ裂きにしてやる」… 聞くに堪えない警察官への暴言
 ヘリパッド建設現場の出入り口前で、抗議の座り込みをする反対派の人たち=22日、沖縄県東村高江
 ≪自民党の又吉清義県議は「現場において何が起きているか。全議員の皆さまに真実を申し上げたい」と切り出し、県警が聞き取った反対派による警察官への次のような暴言を挙げていった≫
 『おまえは心がゆがんでいるから顔もゆがんでいる』
 『米軍の犬、政府の犬、安倍の犬、人殺し、でぶ、ぶた、くま』
 『おまえら顔を覚えているから、街であったら覚えておけ』
 『次会ったときは殺し合いのけんかだ。おまえの家族の顔をネットで世界にアップしてやる。孫の代までののしってやるからな』
 『八つ裂きにしてやる。おまえの家は分かっているぞ。横断幕を設置してやる。おまえらは犬だから言葉は分からないだろう。大阪の人間はカネに汚いよね』
 『子供はいるか。人殺しの親め。おまえが戦争に行って死ね』
 『火炎瓶や鉄パイプで戦う方法もある』
 『おまえら人殺しの子供は人殺しだ。おまえを殺し俺も死ぬ。おれは死ぬときは一人では死なないからな。街を歩くときは気をつけろ』
 ≪聞くに堪えない数々の暴言…。又吉氏は「警察官の人格、尊厳を傷つける発言は問題とせず、警察官の発言のみを取り上げることには、あまりにも一方的と言わざるを得ない」と断じ、さらに暴言の事例を挙げていった≫
 『トラックにひかれて死ね』
 『動画でアップして街を歩けなくするからな。おまえらの顔と家族を世界にアップしてやる』
 『おまえたち、米軍のレイプに加担しているじゃないか。ばかやろう。ぶたやろう。おまえの親と子供の顔を見たいもんだ。腐ってるんだろうな。孫の代までののしってやるからな』
 『街中におまえの写真をばらまいてやるぞ。おまえの家まで街宣してやるぞ。おまえの目は腐ってるぞ。おまえ八つ裂きにしてやるぞ。おまえはまだ死んでないのか。おまえ沖縄で生きていけない。おまえは生きていけない。学校からやり直してこい。一度でも良いからまともな仕事をしてみろ。こんな仕事で妻や子供を養うのか』
 『おまえらは犬だから言葉も分からんもんな。違法ドラッグを取り締まれ。女性に触るな、ストーカー野郎。上の言いなりになって、おまえらは奴隷じゃ。こじき。人殺しの親め。おまえの親戚調べたらすぐにわかるんだからな。親の教育が悪い。ばか息子』
 『おまえたちは弁当を支給されているが、私たちはおにぎりで我慢している』
 『私たちは幸せだ、なぜなら自分の足でここに来ているから。やりがいを感じている人は手を挙げて。手を挙げないということは誰もがやりがいを感じていないということか。制服脱いでこっちおいでよ』
 『おまえら戦争に行って死ね。おまえら歴史を勉強してから来い。自分の仕事が恥ずかしいと思わないの? レイシストアメリカの犬め。権力の犬になるな。仕事をしろ。写真撮ったからこれで有名人になるね。そんな姿、家族にみせるのか?』
 『沖縄県警が謝ってなぜ大阪府警が謝らない? 暴力団。殺人集団。おれが土人なら、おまえらは猿だ。イエロー・モンキーだ。ナメクジでも食うとれ。このヤクザ。土人。シナ人』
 『あなたたちが私たちの顔を覚えているように私たちもあなたちの顔を覚えている。命がけでここに来ている。何も怖くない。おまえらの顔気持ち悪いぞ。へらへらするな。帰ったら二度と来るな。税金泥棒。何もしゃべらないのか。口があるのか。女にもてないから追いかけないでくださいね』
 ≪又吉氏は「こういった言葉が現場で飛び交っていることをぜひ知ってもらいたい」と発言を締めくくり、意見書の慎重な審議を求めた。これに対し、共産党の比嘉瑞己県議は、意見書に反対する立場から次のように述べた≫
 「この提案書では、一部の反対派住民の言動をとらえて現場で行われている抗議活動全てが過激であるかのように訴えるなど、売り言葉に買い言葉、どっちもどっち論にすり替え、逆に差別発言をした警察権力を擁護するものとなっている」
 「警察本部長も今回の発言を謝罪もしているように、逮捕権など圧倒的な公権力を持つ警察の職務中の発言と市民の発言を同列に比較すること自体がまず間違っております。日本の警察は戦前の特高警察や治安維持法といった国民の思想や運動を弾圧する非民主主義な制度を反省し、戦後は民主的理念を基調とする管理と運営を目指してきました」
 「警察の活動は国民生活や基本的人権に直接に影響を及ぼす公権力を持っているからこそ、その警察法第3条には、警察の職務をおこなう全ての職員は、日本国憲法および法律を擁護し、不偏不党かつ公平忠誠にその職務を遂行する旨の服務の宣誓を行うと定めております」
 「『さわるな、くそ』『どこつかんどるんじゃぼけ』『土人が』『黙れ、こら、シナ人』。市民を守るはずの警察が、主権者である国民に対して平気で差別用語を浴びせかける。今回の問題は沖縄だけでなく、全国の人にも大きな衝撃を与えております。それは国策に抵抗する人々を敵視し、排除をしていく。国策に従わない人々には何をやっても良いんだと言わんばかりの姿に、戦前のような不穏な時代の空気を感じ、危機感を覚えているからであります」
 「彼ら警察官全体の中で、若い世代の中で、インターネットの中で、あるいは日本社会のなかで、沖縄に対する差別的な意識や植民地意識がいまなお根を深く降ろしているのではないか。そのことを危惧し、憂えているからこそ、多くの県民が今回の侮辱発言に胸を痛めているのではないか」
 「私たち共産党は、政府はただちに大量派遣した県外機動隊員を引き上げさせ、高江オスプレイパッド建設を断念すべきだと考える。よって、ただいま議題となっております、沖縄自民党会派から提出されました意見書案に反対をするものです」
 ≪引き続き採決が行われ、意見書案は反対多数で否決された≫(了)」
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 10月29日 琉球新報「差別発言を契機に、『自治権確立』、さらに『琉球独立』の声すら高まりつつあるように思われる。独立論の高まりは『日本』対『沖縄』の対立をさらに深めることになるだろう。日米両政府は沖縄へに基地を集中する『構造的差別』が続く限り、県民の分断、『日本』対『沖縄』の亀裂は埋まらない」
 日本は、「沖縄は日本だ」と主張していた。
 中国共産党と沖縄の報道機関や反天皇反日的日本人は、「沖縄は日本ではない」と主張し、沖縄は日本から独立するべきであると強調している。
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 11月6日 産経ニュース「【沖縄反基地闘争ルポ】通行妨害、農地荒らし…反対派の不法行為に地元住民は怒り心頭だった 「農民イジメはもうやめて!」
 米軍北部訓練場の「N1ゲート」周辺でダンプカーの通行妨害を機動隊に阻止される、ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の反対派=5日午後、沖縄県東村(杉本康士撮影)
 沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事が完了に近づいても、不法行為を含む反対活動は続いている。村外から来た活動家は「地元のために闘っている」と強弁するが、道路をふさいで通行妨害したり、農地への不法侵入を繰り返すなどの無法ぶりに、地元住民は「農家イジメはもうやめてほしい」と怒り心頭に発している。(杉本康士)
 ■平身低頭の機動隊
 「5メートル間隔ぐらいでばらけてください! 固まっていると機動隊にまとめて排除されちゃうから」
 5日午後3時ごろ、東村高江区の「N1ゲート」と呼ばれる訓練場搬入口前で、活動家の女性が大声で呼びかけた。砂利を積んだダンプカーが訓練場内に入るのを阻止するためだ。約30人が県道70号の路上に座り込むなどし、機動隊員が「お父さん、お願い。危ないから座り込むのだけはやめて」などと説得する光景が1時間近く続いた。
 こうした活動が東村と国頭村を結ぶ県道70号の通行を阻害している。
 国頭村でパイナップル農家を営む男性(50)は「反対派の車がダンプの前をのろのろ走ったり、道をふさいだりして交通を遮断している。パイナップルの出荷に1時間かかるところが3時間以上かかったこともある」と話す。
 東村高江区に住む50代の女性公務員は移設工事には反対だが、「反対派の活動にはもっと困っている」と語る。
 女性の職場には隣接する名護市から通っている同僚もおり、反対派が道路をふさぐ影響で出勤に支障を来しているという。女性は「同僚の人は『反対派の人からにらまれて怖い』と話していた」とも明かした。
 ■踏み荒らされる農地
 訓練場敷地内への不法侵入も連日行われている。5日も約20人が訓練場内の歩行ルートに入り、地元紙の琉球新報6日付朝刊には「読者提供」として堂々と訓練場内の写真が掲載された。沖縄タイムスにも同様の写真が紙面を飾った。
 防衛省関係者によると、反対派が5日に不法侵入した際は、国頭村安波区の農場から入るルートを使ったとみられる。同地区では畑が踏み荒らされる被害が続出しており、約1週間前からは畑に設置されたフェンスにカギをかけるなどの対策を行っている。
 活動家の傍若無人ぶりに地元住民の怒りは爆発寸前だ。そもそも東、国頭両村は村長が移設工事を容認しており、反対派の活動が地元を無視していると受け止められている。安波区の比嘉俊夫区長(68)はこう怒りをぶちまけた。
 「どこのウマの骨か分からん人が勝手に『地域の人のため』とかいってやってる。国が強引に工事を進めているのは、地元が賛成しているからですよ」
 ■「自然保護」主張しながら環境破壊とは…
 活動家らが工事に反対する名目の1つは自然保護だが、活動には矛盾がつきまとう。不法侵入時にはノコギリや剪定ばさみを持ち込み、木や下草を伐採してルートを確保。防衛省が生態系を保護するためヘリパッド周辺に移植した琉球竹も、活動家に踏み荒らされて枯れてしまったという。
 東村高江区に住み、移設工事を容認する立場の男性会社員(29)は「反対派は森を守れって言うけど、意味が分からない。ダムや道路を作るときだって自然は破壊されている。そのときは何も言わないで、ヘリパッドだけ反対なんて理屈が通らない」と述べる。
 別の男性住民によると、高江区住民の中にも工事反対派はいるが、最近になって移住した人がほとんど。容認派の男性は「国と交渉して補償をちゃんともらうべきなのに、外から来た反対派が騒ぐから交渉できない。活動家は自分たちのために活動しているだけで、地域住民のことなんて考えていない」と語った。
 ■「これではアメリカからバカにされるよ」
 反対派は米海兵隊の垂直離着陸機オスプレイMV22がヘリパッドを利用することを問題視しているが、地元住民の間ではオスプレイや米軍基地に対する感情は決して悪くない。国頭村安波区の比嘉区長はこう語気を強める。
 「オスプレイが飛ぶことは国家を守るために当たり前じゃないですか。若い者が犠牲にもならんで『平和、平和』って騒いで、日本人はアメリカからバカにされるよ」
 同村のサービス業の女性(70)も「アメリカさんにはお世話になっている」と話す1人だ。米兵が地元小学校の補修工事を手伝ったり、クリスマス会で子供たちにおもちゃを配ったりしてくれた思い出がある。
 女性は、国頭村の住民は県道70号を使えず、遠回りのルートを使うことが常態化していると明かし、こう付け加えた。
 「なんで私たちの生活を邪魔しなきゃいけないの? 反対派の人たちは遊んでないで、私みたいに働いて税金払いなさいって言いたいよ」
 地元住民の不満は、地元紙にも向けられている。比嘉氏は「琉球新報沖縄タイムスには話をしたけど、地元の意見は紙面に反映されていない」と憤り、サービス業の女性も「新報、タイムスは『反対、反対』と一方的な書き方しかしない」と話す。
 ■勢い止まぬ反対派
 こうした地元住民の不満を知ってか知らずか、反対派の活動に陰りは見えない。
 5日の訓練場周辺では、反対派が「おいコラ! 名前覚えておくぞ!」「こんな仕事して恥ずかしいでしょ?」と威嚇したが、機動隊員らは平身低頭だった。大阪府警の機動隊員が10月18日に訓練場敷地内に侵入した反対派に「土人」と発言したことも影響しているとみられる。反対派に「土人」発言を難詰された機動隊員は「そのことは本当にすいませんでした」と何度も頭を下げた。
 10月28日には自民党県議団が、反対派が警察官に「お前ら人殺しの子供は人殺しだ」などと暴言をぶつけているとして、防止措置を求める意見書を提出した。
 しかし、反対派はどこ吹く風。訓練場メーンゲート前で開かれた今月5日の集会では、平良昭一県議(会派・おきなわ)がマイクを握り、「自民党ネット右翼の表現を議場で延々と語り続けた」と切って捨て、集会参加者から拍手を浴びた。
 「悪を取り締まるために警察官になったんでしょ。善人を取り締まってどうするんだ!」
 5日にダンプカーの訓練場搬入を阻止しようとした反対派の男性は、機動隊員にこう詰め寄った。自分たちは善人で、工事を進める人は悪人−。そう信じて疑わない活動家の耳には、地元住民の怒りの声は届かぬようだ。」
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 11月7日 産経ニュース「【沖縄反基地闘争ルポ】通行妨害、農地荒らし…反対派の不法行為に地元住民は怒り心頭だった 「農民イジメはもうやめて!」
 米軍北部訓練場の「N1ゲート」周辺でダンプカーの通行妨害を機動隊に阻止される、ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の反対派=5日午後、沖縄県東村(杉本康士撮影)
 沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事が完了に近づいても、不法行為を含む反対活動は続いている。村外から来た活動家は「地元のために闘っている」と強弁するが、道路をふさいで通行妨害したり、農地への不法侵入を繰り返すなどの無法ぶりに、地元住民は「農家イジメはもうやめてほしい」と怒り心頭に発している。(杉本康士)
 ■平身低頭の機動隊
 「5メートル間隔ぐらいでばらけてください! 固まっていると機動隊にまとめて排除されちゃうから」
 5日午後3時ごろ、東村高江区の「N1ゲート」と呼ばれる訓練場搬入口前で、活動家の女性が大声で呼びかけた。砂利を積んだダンプカーが訓練場内に入るのを阻止するためだ。約30人が県道70号の路上に座り込むなどし、機動隊員が「お父さん、お願い。危ないから座り込むのだけはやめて」などと説得する光景が1時間近く続いた。
 こうした活動が東村と国頭村を結ぶ県道70号の通行を阻害している。
 国頭村でパイナップル農家を営む男性(50)は「反対派の車がダンプの前をのろのろ走ったり、道をふさいだりして交通を遮断している。パイナップルの出荷に1時間かかるところが3時間以上かかったこともある」と話す。
 東村高江区に住む50代の女性公務員は移設工事には反対だが、「反対派の活動にはもっと困っている」と語る。
 女性の職場には隣接する名護市から通っている同僚もおり、反対派が道路をふさぐ影響で出勤に支障を来しているという。女性は「同僚の人は『反対派の人からにらまれて怖い』と話していた」とも明かした。
 ■踏み荒らされる農地
 訓練場敷地内への不法侵入も連日行われている。5日も約20人が訓練場内の歩行ルートに入り、地元紙の琉球新報6日付朝刊には「読者提供」として堂々と訓練場内の写真が掲載された。沖縄タイムスにも同様の写真が紙面を飾った。
 防衛省関係者によると、反対派が5日に不法侵入した際は、国頭村安波区の農場から入るルートを使ったとみられる。同地区では畑が踏み荒らされる被害が続出しており、約1週間前からは畑に設置されたフェンスにカギをかけるなどの対策を行っている。
 活動家の傍若無人ぶりに地元住民の怒りは爆発寸前だ。そもそも東、国頭両村は村長が移設工事を容認しており、反対派の活動が地元を無視していると受け止められている。安波区の比嘉俊夫区長(68)はこう怒りをぶちまけた。
 「どこのウマの骨か分からん人が勝手に『地域の人のため』とかいってやってる。国が強引に工事を進めているのは、地元が賛成しているからですよ」
 ■「自然保護」主張しながら環境破壊とは…
 活動家らが工事に反対する名目の1つは自然保護だが、活動には矛盾がつきまとう。不法侵入時にはノコギリや剪定ばさみを持ち込み、木や下草を伐採してルートを確保。防衛省が生態系を保護するためヘリパッド周辺に移植した琉球竹も、活動家に踏み荒らされて枯れてしまったという。
 東村高江区に住み、移設工事を容認する立場の男性会社員(29)は「反対派は森を守れって言うけど、意味が分からない。ダムや道路を作るときだって自然は破壊されている。そのときは何も言わないで、ヘリパッドだけ反対なんて理屈が通らない」と述べる。
 別の男性住民によると、高江区住民の中にも工事反対派はいるが、最近になって移住した人がほとんど。容認派の男性は「国と交渉して補償をちゃんともらうべきなのに、外から来た反対派が騒ぐから交渉できない。活動家は自分たちのために活動しているだけで、地域住民のことなんて考えていない」と語った。
 ■「これではアメリカからバカにされるよ」
 反対派は米海兵隊の垂直離着陸機オスプレイMV22がヘリパッドを利用することを問題視しているが、地元住民の間ではオスプレイや米軍基地に対する感情は決して悪くない。国頭村安波区の比嘉区長はこう語気を強める。
 「オスプレイが飛ぶことは国家を守るために当たり前じゃないですか。若い者が犠牲にもならんで『平和、平和』って騒いで、日本人はアメリカからバカにされるよ」
 同村のサービス業の女性(70)も「アメリカさんにはお世話になっている」と話す1人だ。米兵が地元小学校の補修工事を手伝ったり、クリスマス会で子供たちにおもちゃを配ったりしてくれた思い出がある。
 女性は、国頭村の住民は県道70号を使えず、遠回りのルートを使うことが常態化していると明かし、こう付け加えた。
 「なんで私たちの生活を邪魔しなきゃいけないの? 反対派の人たちは遊んでないで、私みたいに働いて税金払いなさいって言いたいよ」
 地元住民の不満は、地元紙にも向けられている。比嘉氏は「琉球新報沖縄タイムスには話をしたけど、地元の意見は紙面に反映されていない」と憤り、サービス業の女性も「新報、タイムスは『反対、反対』と一方的な書き方しかしない」と話す。
 ■勢い止まぬ反対派
 こうした地元住民の不満を知ってか知らずか、反対派の活動に陰りは見えない。
 5日の訓練場周辺では、反対派が「おいコラ! 名前覚えておくぞ!」「こんな仕事して恥ずかしいでしょ?」と威嚇したが、機動隊員らは平身低頭だった。大阪府警の機動隊員が10月18日に訓練場敷地内に侵入した反対派に「土人」と発言したことも影響しているとみられる。反対派に「土人」発言を難詰された機動隊員は「そのことは本当にすいませんでした」と何度も頭を下げた。
 10月28日には自民党県議団が、反対派が警察官に「お前ら人殺しの子供は人殺しだ」などと暴言をぶつけているとして、防止措置を求める意見書を提出した。
 しかし、反対派はどこ吹く風。訓練場メーンゲート前で開かれた今月5日の集会では、平良昭一県議(会派・おきなわ)がマイクを握り、「自民党ネット右翼の表現を議場で延々と語り続けた」と切って捨て、集会参加者から拍手を浴びた。
 「悪を取り締まるために警察官になったんでしょ。善人を取り締まってどうするんだ!」
 5日にダンプカーの訓練場搬入を阻止しようとした反対派の男性は、機動隊員にこう詰め寄った。自分たちは善人で、工事を進める人は悪人−。そう信じて疑わない活動家の耳には、地元住民の怒りの声は届かぬようだ。」





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女性記者が見る基地・沖縄

女性記者が見る基地・沖縄

  • 作者:島 洋子
  • 発売日: 2016/08/30
  • メディア: 単行本