🎷57:─1─日本人は公文書を軽視し、都合の悪い事実は隠蔽・改竄しそして破棄して恥じない。~No.263No.264No.265 (52) 

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 2021年7月2日号 週刊朝日田原総一朗ギロン堂 そこが聞きたい!
 菅首相への激 公文書保存は民主主義諸国として当然だ
 菅義偉首相に会ったら、ぜひ進言したいことを記す。
 安倍前内閣が行ったことは、私はだいたい是認しているが、大失敗したことがある。小泉純一郎内閣の時代から、マネースキャンダルというものがほとんどなくなったので、安倍内閣の森友・加計疑惑に関心を持たず、まったく取材していなかったことである。
 桜を見る会問題が共産党によって暴露されたとき、私は、これはとんでもない税金の私物化だと捉えた。そこで、当時官房長官であった菅氏に、強い口調で主張した。
 かつての自民党であれば、安倍首相が自分の後援会のメンバーを桜を見る会に送り出したら、実力者の誰かが、『安倍さん、それはやめなさい』と言ったはずだ。安倍氏は素直な人物だから、誰かに言われればやめたはずである。だが、どの実力者もそのことを言わず、誰もが自分の後援会のメンバーを桜を見る会に送り出した。
 これでは自民党の国会議員の誰もが、税金の私物化をしているとになり、自民党が腐っていると言われても仕方がないのではないか。
 私がこう主張すると、菅氏は『田原さんの言うことには弁解も反論もできない』と答えた。
 そして、なぜこんな有り様になってしまったのかと問うと、『野党が弱すぎるのと、自民党の国会議員がみんな安倍首相のイエスマンになってしまったのだ』と述べた。
 私は改めて、森友・加計疑惑について調べてみた。
 森友事件で、決裁文書の改ざんなど、やはりする必要がなかった。財務省の佐川宣寿理財局長が国会で、自分の地位をまもるために忖度を働かせて適当に答え方をした。そのつじつまが合わなくなって、改ざんをせよ、と命じたのだ。それを財務省の誰一人として、改ざんの必要がないと言えば、改ざんさせられた赤木俊夫氏は自殺せざるを得ないことになったのである。 
 加計疑惑にしても、安倍首相は加計孝太郎氏と40年来の友人だが、かまわず厳しくやれと言っておけば、問題はなかったのだ。厳しくやれと言ったって、文部科学省は忖度する。『知らない』などと言ったので、とんでもないことになったのである。
 桜を見る会でも言えることだが、招待した後援会の名簿など破棄する必要はなかった。
 安倍内閣のころから、公文書の類いを隠すのが当たり前のようになってしまった。たとえば、この間、収容中のスリランカ人女性が死亡した事件でも、出入国在留管理局は監視カメラのビデオ映像の開示を拒んでいる。とんでもないことだ。
 そこで、菅首相に会ったら何としても言いたい。今後、公文書の類いはすべて保存して、国会で開示を求められたら開示することに、抜本的に改革すべきである、と。
 実は日本では、公文書を破棄することが歴史的な伝統になっているようで、江藤淳という有名な学者は、日本では戦時中、戦前の公文書がすべて焼却されているので、それを調べるために何年も米国に留学していた。米国では、自国にとって都合の悪い公文書も、すべて保存されているからである。民主主義の国としては、それが当然だ。私は、菅首相に、そのように切り替えるべきだと進言するつもりである。」
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 日本人は「恥の文化」を持っている、はウソである。
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 民主主義を揺るがす公文書破棄は保守派安倍晋三政権で増えた。
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 日本は、1980年頃から堕落・崩壊が始まり、2020年に国家と国民が三流国並みである事が明白となり世界に知れ渡った。
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