🏋04:─2─天皇『五輪で感染拡大懸念』VS.政府『皇室文化は金を生む観光資源』。~No.38No.39No.40 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 令和2年(2020年)・翌3年に日本国内で起きた新型コロナウイルス蔓延、東京五輪パラリンピックなど総べたが日本の歴史に残り、100年後も、1000年後も、日本国民の反天皇反皇室言動と三流国並みの醜態は語り継がれていく。
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 弱者の国民に寄り添おうとする天皇・皇后両陛下を追い詰める日本。
 現代日本は、天皇・皇族・皇室を便利な道具としている。
 昭和時代まで存在していた、神聖不可侵として護られていた「菊のカーテン」はないか、政治の風で揺れ動くほどに薄い。
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 現代の日本人は、時代劇は好きだが歴史が嫌いで、民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力は乏しいか、ない。
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 2021年7月8日号 週刊文春宮内庁長官『異例の拝察』全真相
 天皇『五輪懸念』VS.菅『皇室は観光資源』
▶官邸の誤算〝スパイ〟で送り込んだ西村長官天皇に心酔
▶『女性宮家である彼が・・・』首相がこぼす小室圭さん問題
 『陛下が五輪開催に御懸念を──』。西村宮内庁長官の言葉に、菅首相は不満の色を露わにしたという。開会式まで残り三週間に迫る中、皇室と官邸に一体、何が起きているのか。知られざる暗闘に迫ったインサイドレポート。
 『陛下は慎重なご性格。(今回の発言は)よほどご心配だったのでは・・・』
 元側近は小誌の取材にそう漏らすのだった。
 6月24日、宮内庁で行われた、西村泰彦長官による定例会見。この日は上皇が新種のハゼ2種を発見したことが発表され、そのレクに参加するため長官会見を欠席した社もあった。
 メモを手に臨んだ西村氏は緊張を隠せなかったのだろうか。会見冒頭、らしからぬミスをした。いつも定型文のように述べる、皇族方に関する『お変わりなくお過ごしです』という一文を飛ばしたのだ。だが西村氏はもとより、記者たちも、そのことに気付かない。
 質疑応答が始まると、早速、開幕まで一カ月に迫った東京五輪の質問が出た。
 『天皇陛下は、国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになる五輪開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されていると拝察しています』
 五輪を巡る『異例の拝察』に、波紋は瞬く間に広がった。西村氏と同じ警察庁出身で、年次では13期上の杉田和博官房副長官はこう憤ったという。
 『西村はなんで事前に言ってこないんだ』
 菅義偉首相や加藤勝信官房長官らは『長官本人の考え』と火消しに走ったが、『長官が「拝察」と言えば、「陛下ご本人がそう仰っている」と解釈するのが皇室の文化です。西村氏の発言内容も、天皇陛下が是としたものとしか考えられません。あの人格否定発言を巡る会見以来の驚きでした』(宮内庁担当記者)
 元側近は驚き、菅官邸も〝寝耳に水〟だった宮内庁長官の『異例の拝察』。一体、水面下では何が起こっていたのか──。
 令和の新時代を襲った新型コロナに心を痛めてこられた天皇。感染状況と国民への影響を、常に気にかけてこられた。
 昨年11月18日、天皇皇后とオンラインで懇談した日本赤十字社医療センターの本間之夫院長が語る。
 『両陛下は「ご苦労がおありでしょう」と、医療従事者への感謝と労いのお言葉を繰り返されていました。特に雅子さまは、職員のメンタル面を気に掛けて下さって。モニター越しで、マスクもしていましたが、両陛下は出席者一人ひとりと目を合わせておられた。医療現場の人間を慈しむ目だと、感銘を受けました』
 ご自身も地方への行幸啓を徹底して控えられるとともに、専門家からたびたびご進講を受けられるなど、状況把握に務められたという。その一人は、菅首相ともぶつかってきた〝あの人物〟だ。
 『陛下は昨年4月10日と11月13日の2度にわたり、コロナ対策分科会の尾身茂会長を赤坂御所に招かれました。特に2度目は、尾身氏が後から「良いご質問がたくさんあった」と喜ぶほど、活発な議論になったそうです。その尾身氏は今年6月18日、専門家有志で「五輪は無観客が望ましい」とする提言を行いました。そうした見解も、陛下は見聞きしておられたのでしょう』(官邸関係者)
 生前退位に『憲法違反だろ』
 5月25日には秋篠宮ご一家が、京都大学大学院の西浦博教授からオンラインでご説明を受けられている。西浦氏はその一ヵ月余り前、小誌4月15日発売号で『五輪の1年延期を』と提言したばかりだった。
 『天皇陛下秋篠宮さまも研究者で学究肌。厳しい分析をする専門家の話を納得いくまで聞き、知識を深めてこられた。その上で、天皇陛下は五輪開催による感染拡大の懸念について、かなり前から口にされていた。そのため、お気持ちを示したいというご意向は、側近も早くから察していたようです』(宮内庁関係者)
 だが、五輪開催に関わるご発言となれば、憲法が禁じる天皇の政治的発言と受け取られる危険性を孕む。
 『じつは去年4月、最初の緊急事態宣言が発出された際にも、陛下がメッセージを出すべきという動きがありました。東日本震災の直後に上皇陛下がビデオメッセージで国民に呼びかけたようなメッセージです。しかし、メッセージが政府のコロナ対応に波及し、〝政治的発言〟とみなされる恐れもあり、結局は見送られた。そのため、これまではお誕生日会見などでコロナに僅かに触れるしかなかったのです』(同前)
 自らのお考えを示されることには、かように慎重だった天皇。その姿勢を翻(ひるがえ)されたのはなぜか。6月22日に『内奏』を受けたことも影響したとされる。
 『21日にIOCなどとの5者協議で観客数の上限1万人に合意したことを受け、首相が五輪やコロナ対策を陛下に説明したと見られます。内奏は50分弱と決して長くはなく、首相は従来通り「安心・安全な大会を開催」と述べたといいます。その説明に、陛下は強い危惧を覚えられたのではないでしょうか』(同前)
 そして2日後の24日、宮内庁長官による『異例の拝察』に繋がったのだ。
 しかし──。
 『専門家に言われたりしたんだろ。でも、陛下も(五輪を)やることに反対というわけではない。心配ない』
 当の菅首相は、周囲にこう語っているという。
 『「大した発言ではない」と沈静化しようとしているのです。保守派で女系天皇に断固反対だった安倍晋三前首相に比べ、首相は皇室に思い入れがない。例えば、有識者会議で議論している皇位継承の問題についても、首相は「女性宮家をやると、あの彼の批判が国民から出るよね」と漏らす程度。〝あの彼〟とは、小室圭さんのことです。女性宮家を創設し、小室さんが皇室入りする可能性が出てくると、支持率に影響するから嫌だ、と。数十年先を見据え、皇位継承問題を考えている形跡はありません』(首相周辺)
 皇室側のアクションを軽視する傾向も強い。
 『その最たる例が、16年7月の生前退位報道の時でした』(同前)
 当時の天皇が退位のご意向をお持ちであることは、風岡典之長官(当時)を通じ、15年末時点で官邸側に伝わっていた。だが、官房長官だった菅氏は、
 『憲法違反だろ』
 ち言い放ち、取り合おうとしなかった。
 『確かに、生前退位のためには法改正が必要で、それを天皇が促すことが政治的な行為とされる可能性は否定できません。しかし、菅氏は陛下のご意向をマトモに受け取らず、公務の軽減といった小手先の対応でごまかそうとした。NHKがスクープを打った時も、菅氏は「誤報じゃないの」と冷ややかでした。陛下への〝本気度〟を見誤っていたのです』(別の官邸関係者)
 官邸と宮内庁の間に大きな禍根を残した5年前の報道。それだけではない。菅首相と皇室側には更なる軋轢もあるという。
 『官房長官時代の菅氏の肝煎り政策が、インバウンド誘致による観光立国。菅氏は観光の目玉にするため、皇室関連施設の一般公開を推し進めました。菅氏にとって皇室は観光資源でしかないのです』(同前)
 14年、当時の天皇の傘寿を記念し、春と秋の2度、皇居の乾通りが一般公開された。桜と紅葉が見事なこの通りを一目見るべく、10日間で約73万人の観光客が詰めかけている。菅氏はこれに目を付けたのだ。
 『菅氏は「観光資源になる。毎年行うように」と要求。風岡氏は「植栽の問題もある」「庭が荒れる」などと後ろ向きでしたが、菅氏が押し切った。風岡氏は陛下のご意向を汲んで反対したにもかかわず、黙殺したのです』(同前)
 小室さん問題の解決に動く長官
 以降も、皇室に代々引継がれた美術品が所蔵された三の丸尚蔵館の公開を大幅に拡充されたり、年に2度しか一般公開していなかった京都御所を通年公開にするなど、菅氏によって皇室文化の観光資源化が進められていく。三の丸尚蔵館の公開拡充に関する有識者懇談会に名を連ねる、首相の観光ブレーン、英国人アナリストのデービッド・アトキンソン氏が明かす。
 『菅さんから「三の丸尚蔵館を見に行ってほしい」と言われて関わるようになりました。宮内庁には、展示内容の説明の仕方などを助言しています』
 こうした遺恨の末、16年9月に風岡氏が70歳で長官を退任。宮内庁長官は、70歳を迎えた年の年度末に勇退することが多いことから、半年前の9月退任を巡っては『菅氏による更迭』と囁かれた。そして、これを機に官邸が送り込んだのが、西村氏なのだ。
 『西村氏は警視総監を経て、14年に内閣危機管理監に就任し、イスラム国による日本人人質事件などの対応にあたりました。首相はもちろん、杉田氏とも警察庁の外事課時代に課長と部下という関係で、生前退位報道のあった16年に、宮内庁のナンバー2である次長に就任しましたが、これは「官房長官として霞が関のあらゆる人事を牛耳る菅氏が、ついに宮内庁もコントロールするために〝スパイ〟を差し向けた」と見られました』(政治部デスク)
 19年には長官に昇格した西村氏。だが、菅首相の思惑とは裏腹に、今では皇室に尽くしているようだ。
 『西村氏は、ある皇族が西村さんは信頼できると仰るほど、皇族方からの評価も高い。スパイと見られたものの、実際には次長に就任した頃から官邸に情報を上げておらず、杉田氏周辺が「何だ、西村は」と怒っていたほど。眞子さまの結婚問題にも、昨年12月に小室さんの代理人・上芝直史弁護士お呼び出し、借金の解決を促すなど、結婚が成就するべく動いています』(別の宮内庁関係者)
 そして今回も、官邸側に事前に根回しすることなく、『異例の拝察』に踏み切ったのだった。改めて西村氏に経緯を直接尋ねたが、『何もお話しすることはありません』
 と答えるのみだった。
 〝スパイ〟の動きは、首相には誤算だったのだろう。
 『(西村氏)あの発言は変えられないのか』
 側近らの前で、その不満を露わにしたという。
 『天皇のご懸念表明を、首相は重く受け止めるどころか、〝なかったこと〟にしようとしているのです』(前出・政治部デスク)
 日本国の象徴として、国民の気持ちに寄り添われてきた天皇の異例の〝ご懸念〟。五輪の進め方が今のままで良いのか。菅首相が見直す最後の時機である。」
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 江戸後期・幕末・明治維新であれば、攘夷を主張した下層民出身の尊皇派・勤皇派は政府(徳川幕府)が強行しようとする東京五輪開催(開国)を命を犠牲にしてでも阻止し、開国派要人や外国人(異人)を攘夷・天誅として斬り殺した。
 つまり、大老井伊直弼のように。
 現代日本には、天皇忠誠・皇室第一主義の吉田松陰高杉晋作坂本龍馬西郷隆盛伊藤博文徳川慶喜松平容保河井継之助島津斉彬などといった日本人はいない。
 現代日本の保守派や右翼・右派・ネットウヨクも同様である。
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 縄文文化弥生文化の流れを汲む民族文化・皇室文化の唯一の守護者である正統血筋の男系父系天皇家の存続か消滅かは、ここ数年で決まる。
 つまり、風前の灯である。
 現代日本のメディア報道機関は、戦前の天皇主権への反省、戦前を繰り繰り返さない、戦前への回帰を阻止する、などを理由・大義として、天皇・皇族・皇室に好意的ではなく、むしろ批判的否定的である。
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 日本国憲法は、天皇・皇室の存続は国民主権における「国民の総意」であると定め、国民が望まなければ廃止しても構わないと「皇室存続及び天皇制度の選択権」を国民に与えている。
 護憲派人権派、反天皇反日的日本人達は、日本民族を否定する「国民の選択権」を認めた憲法の改正に猛反対している。
 日本国憲法は、天皇・皇族・皇室を保護し存続・継承する憲法ではない。
 それ故に、最高刑・死刑という不敬罪や大逆罪はなく、非難中傷や侮辱に対する名誉毀損罪さえない。
 つまり、日本国憲法とは、江戸後期・幕末・明治維新・近代化・日本帝国を否定する事で正当性を得て存在している。
 日本国憲法が理想的日本人としたのが、リベラル派戦後民主主義教育世代である。
 そして、リベラル派戦後民主主義教育世代が作った日本が、日本経済崩壊し始めた1980年代後半で、その成果がハッキリと現れたのが2010年代以降である。
 そして迎えた2020年は、リベラル派戦後民主主義教育世代の薫陶を受けた有能・優秀なグローバル的次世代が日本を動かしている。
 彼らが多くいる世界は、学校・教育現場とメディア報道機関である。
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 日本は将来の理想的国家像として、進化・成長・発展を続ける科学技術の経済立国から死んだ文化・過去の遺産による現状維持の観光立国に舵を切った。
 つまり、食い潰し消化・消滅する最後の民族遺産が縄文文化と皇室文化(弥生文化)である。
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 西村宮内庁長官の『陛下が五輪開催に御懸念を──』発言の問題は、天皇の政治的発言ではなく、統合の象徴である天皇が憂慮を漏らさねばならない状況に追い込んだ政府・官僚、国会・政治家、学者・専門家、メディア・報道機関の深刻な問題である。
 問題なのは、後手後手の場当たり的対応を醜態を晒しながら右往左往と狼狽しながら続けるのみで、一致団結し全力で御宸襟の不安・心配・悩みを解消しようとしない事にある。
 歴史的事実として、近代天皇制度において国家元首である天皇の主権と言いながら、時の政府、国会、国民は天皇の御意思・大御心・御稜威を無視し踏みにじってきた。
 明治から現代までで、政府、国会、国民、学者、メディア・報道機関が天皇の御意思・大御心・御稜威に従った事例は昭和天皇の「降伏の御聖断」と「終戦詔勅」だけであるが、死・玉砕から救われた国民の返礼が天皇の戦争責任追及、天皇の犯罪告発、反天皇のあいちトリエンナーレ2019騒動である。
 天皇・皇族・皇室には、釈明・弁明・反論などの発言の自由・言論の権利はなく、無言で国民の理解を受けるしかない。
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 天皇家・大王家の存在意義とは、ムラ共同体における長老会議の決定に正当性の御墨付きを与える事であって、国家の絶対権力者として臣下に命令を下して実行させる事ではない。
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 現代の日本人は昔の日本人とは違う。
 日本人が日本民族とは限らなう。
 何処がどう違うか、それは、現代の日本人は今の自分だけの生活を最優先とし、自分という存在を民族から分離し切り離して、現在の世界基準で過去と未来を否定し、民族の夢と希望という歴史を抹消して生きている。
 つまり、現代の日本人は歴史に生きる歴史の民ではない。
 日本民族消滅を実現する為に、外国人移民(主に中国人移民)1,000万人計画が存在している。
 多様性の日本の未来は、多数派である多子若年の中国系日本人が日本を支配し、少数派である少子高齢の日本民族系日本人が支配される社会である。
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 現代日本では、グローバルな多様性によって、石器時代縄文時代からのローカルな民族的な歴史・文化・伝統・宗教・その他が消えつつある。
 日本人は歴史が好きで古いモノを大切にする、はウソである。
 それは、反天皇であるマルクス主義共産主義の左翼・左派・ネットサハ、リベラル派・革新派、反天皇反日的日本人でも、自称親天皇である右翼・右派・ネットウヨク、保守派でも変わらない。
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 女性神の血・肉体、命・魂、心・精神・志を正しく受け継ぐ、血筋・血統を正統根拠とする神の裔・祭祀王である男系父系天皇の皇室は、弥生時代から続いている。
 そこには、非民族的非宗教的な正当女系母系天皇は存在しない。
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 マルクス主義共産主義が特定する搾取する上流階級や貧困の人民階級は、日露戦争までの上級国民や貧しい下層民とは別人である。
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