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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2021年9月22日22:54 産経新聞「台湾、TPP加盟を正式申請 中国に対抗
台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)
【台北=矢板明夫】台湾の中央通信社によると、台湾の経済部(経済産業省に相当)の陳正祺次官は22日、台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟を正式申請したと明らかにした。貿易依存度の高い台湾は以前からTPPへの加盟を希望していたが、中国に近い加盟国の反対を懸念して、これまで正式申請はしていなかった。
中国が16日にTPPへの加盟を申請したことが、台湾にとって大きな衝撃となったようで、今回の申請につながったとみられる。近年、中台関係は悪化しており、中国が正式に加盟すれば、台湾の加盟を阻止する可能性が高いとみられるからだ。台湾の外交部(外務省)の欧江安報道官は中国が加盟申請を発表した直後、「台湾は中国の動向にも注意しながら、TPP加入に向けメンバー国の支持取り付けに努力する」とのコメントを発表した。
蔡英文総統が最近、自民党の高市早苗前総務相とリモート会談した際にも「日本の友人たちにはTPPのようなさまざまな自由貿易協定に台湾が加入できるよう積極的に支援してほしい」と協力要請していた。」
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9月23日 00:02 産経新聞「中国、「撹乱」と速報 台湾TPP申請で
中国の国旗(ロイター)
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は22日夜、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入申請を中国に対する「撹乱(かくらん)だ」との見出しで速報した。中国は16日にTPP加入を申請したばかり。台湾加入を阻止する構えだ。
環球時報は台湾の中央通信社の記事を引用して加入申請を報道しつつ、中国政府が台湾加入に断固反対してきたことを強調した。(共同)」
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9月23日00:09 産経新聞「台湾TPP加入を申請 報道官が表明
台湾の蔡英文総統(総統府提供)
【台北=矢板明夫】台湾の行政院(内閣に相当)の報道官は22日、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入を正式に申請したと記者団に明らかにした。台湾は貿易依存度が高く、以前から加入を希望していた。中国が16日にTPPへの加入申請を行ったことを受け、台湾が対抗で動いた格好となった。
報道官によると、23日に記者会見が開かれ、正式に発表される見通し。報道官は加入に向けて「十分な準備を終えた」と述べた。
台湾はこれまで中国に近いTPPのメンバー国の反対を懸念して正式申請をしていなかった。だが、中国の申請を受け、仮に中国の加入が実現すれば、台湾の加入は阻止される可能性が高いと危機感を高めていた。
外交部(外務省)の欧江安報道官は中国が加入申請を発表した直後、「台湾は中国の動向にも注意しながら、TPP加入に向けメンバー国の支持取り付けに努力する」とのコメントを発表。蔡英文総統も最近、自民党の高市早苗前総務相とリモート会談した際に「TPPのようなさまざまな自由貿易協定に台湾が加入できるよう積極的に支援してほしい」と要請していた。
TPPは現在、11カ国が参加しており、これまでに国内手続きを終えた日本やオーストラリア、メキシコなど計8カ国で発効。英国も加入を申請し、交渉を開始している。
TPPへの新規加入には11カ国の同意を得ることが必要になる。台湾は東日本大震災以降、福島など5県産食品の輸入を禁止しており、この問題の解決が加入に向けた課題の一つとなる可能性もある。」
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9月23日16:20 産経新聞「蔡氏、TPP「ルール受け入れる」 日本に支持要望
蔡英文総統(田中靖人撮影)
台湾の蔡英文総統は23日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加入申請したことについて「総統になってからこの水準の高い貿易協定の参加を準備してきた。全てのルールを受け入れる用意がある」とツイッターに日本語で投稿した。日本に対しては「是非支持してほしい」とした。
また台湾の外交部(外務省に相当)は同日、茂木敏充外相が台湾の加入申請に歓迎の意を示したことについて「心からの感謝」を表明した。(共同)」
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9月23日22:51 産経新聞「中国が台湾のTPP加入に「断固反対」 阻止へ圧力必至
記者会見する中国外務省の趙立堅副報道局長(共同)
【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は23日の記者会見で、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請について「公的な性質を持つあらゆる協定や組織への参加に断固反対する」と反発した。台湾の蔡英文政権が認めていない「一つの中国」原則を掲げ、台湾への圧力を強めるとみられる。
習近平国家主席が昨年11月に「積極的にTPP参加を検討する」と表明していた中国は、台湾に先立ち今月16日にTPP加入を申請。習氏自ら掲げた目標を達成するため、国家の威信をかけて台湾の加入阻止に動くことは必至だ。
台湾の国防部(国防省に相当)は23日、中国軍の殲(J)16戦闘機など計24機が防空識別圏に進入したと発表した。台湾のTPP加入申請に対する中国側の圧力の可能性がある。
中国側は、台湾を中国の不可分の一部であるとする「一つの中国」原則を認めない蔡政権に対し、国際社会で台湾を孤立させる戦略を強めてきた。ただ、国際社会では中国の高圧的な姿勢への反発も強く、米欧では台湾接近の動きが広がっているのが実情だ。
8月にはバイデン米政権が台湾への武器売却を承認し、台湾への軍事圧力を強める中国を牽制(けんせい)。今月中旬には欧州連合(EU)が貿易や投資などの分野で台湾と関係を深めることに意欲を示した。
そうした中、台湾がTPP加入で存在感を高め、各国が台湾接近をさらに強めることは習政権が絶対に避けたい事態だ。習氏は、内政とする台湾問題の解決を「共産党の歴史的な責務」と位置付けており、台湾のTPP加入は来年秋の党大会で目指す長期政権実現にも響きかねない。
一方、TPP加入には、全参加国の同意を得ることが必須。中国にとって一部参加国との間で抱える貿易や安全保障上の対立が障害になる可能性がある。特にオーストラリアとは新型コロナウイルスの発生源調査をめぐって対立し、豪州産牛肉などの輸入を制限するなど関係が冷え込んでいる。こうした高圧的な「戦狼(せんろう)外交」もあだとなり、中国のTPP加入交渉は容易ではなさそうだ。」
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9月25日05:00 産経新聞「主張 台湾TPP申請 日本は全面的な後押しを
中国に続いて台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入を申請した。中国に先を越されると台湾参加の道が閉ざされる。そんな懸念が台湾の申請を後押ししたのだろう。
これに対して中国外務省は「あらゆる公的な協定や組織への(台湾)加入に断固反対する」と表明した。TPPに加わるには全参加国の同意がいる。中国が台湾加入を阻むため各国への外交圧力を強めることは想像に難くない。
そんな中で日本がなすべきことは、はっきりしている。台湾加入を全面的に支援することだ。日本にとって新規加入にふさわしい相手は中国ではなく台湾である。
茂木敏充外相が、日本と法の支配などの基本的価値を共有し、経済関係も密接な台湾を「極めて重要なパートナー」と評し、申請を歓迎したのは当然だろう。
半導体などのハイテク産業で優位に立つ台湾との関係強化は、通商のみならず、覇権主義的に振る舞う中国を見据えた経済安全保障面にも影響する。それなのに日台間には通商協定がない。しかも台湾は、日中韓など15カ国が署名した「地域的な包括的経済連携(RCEP)」にも入っておらず、TPP加入の意義は大きい。
質の高いTPPルールを守る上で、台湾の蔡英文総統が「全てのルールを受け入れる用意がある」と表明したことは重要だ。台湾には原発事故を受けた日本産食品への輸入禁止措置がある。これを速やかに撤廃し、TPPへの意欲を行動で示してほしい。
一方、中国が台湾の申請にかみつくのはおかしな話だ。中国と台湾はいずれも世界貿易機関(WTO)に加盟している。それなのに台湾のTPP入りはダメというのでは筋が通らない。そもそも中国はTPPのメンバーではなく、交渉すら始まっていない。その段階で自国以外の加入に影響力を行使するのか。中国がTPPの判断に従うのではなく、自国の考えに各国を従わせる。そんな姿勢をみせるのならば、ますます中国の加入には慎重にならざるを得ない。
中国と台湾の加入申請に対する受け止め方は加盟国間でも温度差があるだろう。そこに今年のTPP議長国である日本はどう対応するのか。自民党総裁選のさなかである。各候補には、中国と台湾の申請を具体的にどう扱うべきかを明確に示してもらいたい。」
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9月25日08:41 産経新聞「米、台湾加盟後押し TPP申請 「民主主義」評価
米国務省のプライス報道官(ロイター)
【ワシントン=塩原永久】米国務省のプライス報道官は24日の記者会見で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加盟申請した台湾が「民主主義の価値を信奉している」などと指摘し、加盟にふさわしいと後押しする立場を示した。同様に加盟申請した中国については「非市場的な貿易慣行」などを批判し、対照的な評価を下した。
プライス氏は、非加盟国の米国として加盟の是非を判断する立場にないと前置きした上で、「台湾が世界貿易機関(WTO)の責任あるメンバーであり、民主主義の価値観を信奉してきた足跡が(加盟国に)考慮されるだろう」と述べた。
一方、中国に関して「非市場的な貿易慣行と他国への経済的強制が加盟への評価で考慮されるだろう」と指摘し、加盟国に慎重な判断を促す立場を示唆した。
バイデン米政権は国内の労働者保護を優先し、TPP加盟に慎重な立場を崩していない。サキ大統領報道官は16日、バイデン大統領が現行協定に「再加入しないと明確にしてきた」と指摘。労働者の権利強化などの協定修正を前提に検討する余地はあるが、現時点では容易ではないとの認識を明らかにしていた。」
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9月29日19:54 産経新聞「台湾、「TPP加盟支持」で候補者らに感謝
台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)
台湾の与党、民主進歩党主席を兼務している蔡英文総統は29日、自民党総裁選で当選した岸田文雄氏に祝意を示した上で「台湾は国際社会の友人との交流を推進したい。台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加盟を支持してくれた総裁選の4候補者に感謝する」とのコメントを発表した。台湾の経済評論家、呉嘉隆氏は、岸田氏が安倍晋三前政権で外相を務めたことに触れ、「台湾に友好的な安倍政権の外交政策を継承してほしい」と話している。(台北 矢板明夫)」
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10月1日21:31 産経新聞「台湾防空圏に25機進入 中国、圧力強化か
台湾の国防部(国防省に相当)は1日、中国の戦闘機25機が台湾の防空識別圏に進入したと発表した。9月23日も戦闘機など24機が進入。台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請をしたことに反発、中国が圧力を強化している可能性がある。
進入したのは戦闘機「殲16」18機のほか、対潜哨戒機「運8」、爆撃機「轟6」など。(共同)」
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10月2日09:13 産経新聞「仏上院議員団、5日から台湾訪問へ、民主主義を支援
台湾の蔡英文総統=台北(総統府提供・共同)
【パリ=三井美奈】フランスのアラン・リシャール元国防相が率いる上院議員団が5日、台湾への訪問に出発する。仏上院関係者によると、3日間滞在し、蔡英文総統ら要人と会談する予定。一方で在仏中国大使館は声明で「一つの中国」原則に反すると強く抗議し、「フランスの国益を害しかねない」と報復を示唆した。
欧州連合(EU)からは昨年夏、チェコ上院議員団が台湾を訪問しており、大国フランスからの議員団訪問は、EUと台湾の接近への追い風となる。
リシャール氏は1997~2002年に仏国防相を務め、現在はマクロン大統領の与党「共和国前進」の会派に所属する。訪台団には、同氏を含めて与野党の4議員が参加する予定。仏上院では5月、世界保健機関(WHO)など国際機関への台湾参加を促す決議案を採択している。
今回の訪問は、台湾の民主主義を支援するのが狙いで、「一つの中国」原則には反しないとの立場だ。仏外務省は今春、議員団の訪台計画が浮上した際、「国会議員は自由に訪問を決められる」として、不介入の方針を示した。
EUでは中国への警戒感が高まる中、台湾との関係を探る動きが出ている。9月に発表されたEUのインド太平洋戦略案は、投資のほか、半導体などの戦略的物資の供給網作りで、台湾と連携する方針を明記。スロバキア、リトアニア、チェコの3カ国は近く、台湾からの代表団を受け入れる予定になっている。」
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