💸17¦─2─中国企業は中国製シーケンサーで日本のゲノムを解析し遺伝子情報を集めている。〜No.87No.88 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 現代の日本人は昔の日本人とは別人のような日本人である。
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 2021年12月3日号 週刊朝日「中国が狙う日本の遺伝子情報
 人間の究極的な個人情報である遺伝子。巨大なビジネスに化ける宝の山として注目されているが、今、中国は人々の遺伝子情報を収集しているとして、安全保障上の脅威として警戒されている。最先端技術の現場で何が起きているのか。
 解析装置を通じて情報がダダ漏れ
 米国が警戒する〝第二のファーウェイ〟
 もし、あなたの遺伝情報が知らない間に解析され、他国のコンピューター上で管理されたらどう思うだろうか。しかも、その国が中国だったとしたら・・・。
 この数年で、人間やウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析し、新薬や治療薬の原因究明などに役立てる『データヘルス』が注目されている。
 ところが今、この革新的技術が、激しさを増す米国や中国の対立を背景に、世界で安全保障のリスクとして認識されるようになっている。この問題に詳しい日本政府関係者は言う。
 『データヘルスで重要なのは、大量かつ高速にゲノム情報を解析するシーケンサー(遺伝子配列解析装置)と呼ばれる装置です。これまでシーケンサーの市場は米国のイルミナ社の製品が圧倒的な強さを持っていました。それが数年前から中国のBGI社製が急速に普及しています。一方、中国はゲノム解析分野で世界のトップランナーになることを目指し、人間の遺伝情報を収集していいます。日本人の遺伝情報も、そこに含まれている可能性があるのです』
 ロイター通信の報道によると、BGIと中国政府のつながりは強く、軍と協力してきた実績もあるという。
 日本国内でもBGIのシーケンサーは使用されている。ただ、国内でゲノム解析をしている限りは、データが中国政府に管理されることはないように思えるが、そう単純な話ではない。前出の政府関係者が説明する。
 『ゲノム解析で発生する情報量は莫大(ばくだい)で、解析の際には処理能力が高く、記憶容量が大きいコンピューターが必要です。そのため、解析結果はインターネットを通じてイルミナやBGIなどの外国にあるサーバーに送られ、そこで処理されることが多い。日本国内で情報保護を徹底しても、外国のサーバーに情報が送られると、その後にどう利用されているのかわからないのです』
 この脅威に、米国はすでに警告を発している。米国国家防諜安全保障センターは今年2月、中国の医療データ収集が、米国の経済や国家安全保障のリスクになっていると分析した報告書を発表した。そこには、BGIを念頭にこう書かれている。
 〈中国企業は、中国の国家安全保障法の下で、収集したデータを中国政府と共有することを余儀なくされている。(中略)中国企業が政府のデータ要求を拒否する仕組みはない〉
 中国政府がゲノム解析に力を入れているのは、データヘルスが巨大なビジネスを生むという明確な理由がある。東京大学医科学研究所人ゲノム解析センターの井元清哉教授は言う。
 『ゲノム解析は約10年前まで研究段階でしたが、解析能力が向上し、大量にサンプルを集めることが可能になりました。さらに、AI(人工知能)技術を使用してヒトゲノムと病気の関係を調べる技術も進み、がんなどの病気の治療で患者さんごとに効果の期待できる薬がわかるようになってきました。現在は実用化の段階に入っています』
 20世紀の米ソ冷戦は、核やミサイル技術など、軍事面での競争と対立が中心だった。それが現代の米中対立では、先端技術をめぐる競争に様変わりしている。
 では、なぜ中国製のシーケンサーがここまで急速に影響力を高めたのか。バイオ業界関係者が語す。
 『ゲノム解析の最大の問題はコストの高さ。イルミナの約10年前のゲノム解析のコストは1人当たり1万5,000ドルでしたが、今では500ドルまで下がりました。ところがBGIの価格低下のスピードはこれを上回り、現在は100ドル。急速な低価格化の背景には、中国政府からの補助金も影響していると指摘されています。人間の基本情報を解析する最先端科学の分野で、牛丼の値下げ競争のようなことが起きている』
 すでにBGIは、スパイ行為疑惑や中国政府とのつながりの深さなどを理由に、米国から制裁の対象にされた中国の通信機器大手のファーウェイになぞらえて、『第二のファーウェイ』とも呼ばれている。
 それでも、新型コロナウイルスの感染拡大の中で、BGIの〝実力〟はいかんなく発揮された。
 昨年2月、湖北省武漢市をパニックに陥れた新型コロナウイルスに対処するため、BGIは巨大PCR検査施設『火眼』の運営を開始した。
 弱体化する日本
 科学技術で完敗
 広東省広州市で今年5月末に約9ヵ月ぶりに新型コロナの感染者が確認された際には、わずか10時間で『火眼』を設営。6月8日には同市内の体育館で1日最大150万人分のPCR検査が可能になった。同じ時期にPCR検査の少なさが批判されていた日本では、1日あたり検査数は多い日でも17万人程度。日本と中国のゲノム解析をめぐる実力差は歴然だった。前出の井元教授は言う。
 『2018年にBGIの研究施設に行ったことがありますが、巨大なバイオバンクを併設していて、自社の製品でゲノム解析を実施していました。日本でも国産シーケンサーの開発をしていますが、現状では海外の製品の性能に遠く及びません』
 コロナ禍で高い技術力を誇示したBGIは、世界各国にPCR検査キットやシーケンサーの販売を拡大している。さらに、世界の医療研究者に向けて、BGIの製品で解析されたゲノムデータを中国政府が出資する遺伝子バンクを通じて共有するように呼びかけている。
 広がる懸念についてBGIに見解を求めたところ、『すべてのデータは国際基準と現地国の規制に従って保護されています。データを中国当局に提出するように求められたことはなく、提供もしていない』と回答した。
 技術で中国に大きく後れを取っている日本は、人間の遺伝子という究極の個人情報をどうやって守っていくのか。科学技術政策に詳しい元内閣府参与の角南篤・笹川平和財団理事長は言う。
 『ゲノム解析のほかにも、量子技術や宇宙技術など米中が激しく競争する最先端技術はたくさんあります。一方で、日本に限らず米国などでも、中国人を含む留学生の力がなけれけば、世界レベルでの研究開発競争に生き残れません。また、特定の国籍や人種の研究者を排除することは効果的ではありません。重要なのは、先端技術の情報保護を現場任せにせず、国レベルで情報漏洩を防ぐルールづくりです』
 日本の科学技術の弱体化は危機的状況にある。岸田文雄政権は、それを挽回するために『経済安全保障』を掲げて5,000億円規模の基金を創設すると発表したが、具体的な方策はまだ見えていない。  本誌・西岡千史」
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 世界に誇れる技術立国として最先端科学技術を持っているはずの日本は、武漢肺炎(新型コロナウイルス)ワクチン開発ができず、中国やロシアなどに負けた。
 日本の政治家、官僚、企業家・経営者は、コロナ禍の対応で先進国ではなく途上国並み・三流国並みの能力しかない事が露呈した。
 困った時のアメリカ頼みとして、アメリカに泣きついてワクチンを購入し、不足するとまたしてもアメリカに泣きついて何とか数量を確保した。
 しょせん、日本はアメリカ頼みである。
 それは、経済成長の為に破壊的イノベーションで世界のナンバーワンを目指す事を放棄した現代日本の哀れな末路である。
 それでも、日本国内には反米派・反安保派の日本人が少なからず存在する。
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 少数精鋭とは、大多数の中から優れた逸材を厳しい審査で選抜して集めてくるのであって、人数が少ない中からめぼしい人材を集めてくるのではない。
 つまり、少子高齢化で人口激減が進む中から刻一刻と激変する世界の科学技術競争で勝ち抜く少数精鋭は生まれない。
 人生100年時代の年老いた日本人の中に人材がいなければ、日本人の採用を諦め外国人(外国人移民)を採用して日本の未来を託すしかない。
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 日本が世界第2位の経済大国・最優秀な技術立国は、1990年頃までの話で2010年以降ではあてはならない。
 そして二度とその立場・地位に日本が復帰する事はありえない、それどころか国力の衰退で国際競争力や他国に対する優位性が衰えれば更なる国際的地位の転落が予想される。
 その象徴が、グローバル企業・東芝の解体である。
 世界市場に冠たるメード・イン・ジャパンは過去の栄光で、今の日本に誇れる業種・分野及び製品は数えるほどに少ない。
 現代日本は、世界の基礎材部品メーカーである。
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 現代の高学歴な政治家・官僚、企業家・経営者は、昔の軍人以上に最先端科学技術に対する理解度がない。
 現代日本では、戦艦大和ゼロ戦、航空機格納大型潜水艦、その他といった世界を驚かす一点豪華主義の最大最強の武器は造れない。
 軍部は、原爆やレーザー兵器の研究開発を進めていた。
 陸軍における原爆開発を承認したのは東条英機であった。
 昭和天皇は、原爆は非人道的破壊兵器であるとして、東条英機に開発の中止を厳命した。   ・   ・   ・   
 インターネットに接続された中国製電化製品やコンピューター・ソフトは、日本国と日本人のビッグデータ中国企業に送っている。
 中国共産党は、合法的に中国企業からその情報を入手している。
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 日本は2010年頃の民主党政権時代に、世界のナンバーワンを目指す事を放棄し、技術立国による世界第2位の経済大国から自ら下り、将来への経済成長よりも今の自己満足的なオンリーワンを目指し、そして衰退を加速させた。
 その結果は、更なる未来への科学技術の進歩・発展が理解できず、理解できない為に軽視し、理解する者を否定し切り捨てた、身から出たサビ、自業自得と言うしかない。
 残念ながら、未来を生きる子供たちは未来を切り捨てた大人達が残した負の遺産を受け継ぐしかない。
 現代日本人の頭脳は、20世紀のインターネット初期のままで、インターネットが高度化した21世紀、さらに超高速化して進歩・進化・発展を遂げて行くであろう将来には付いて行けない化石でしかない。
 何故なら、進化したインターネットを自由に使いこなせない政治家が専門大臣にる日本であるからである。
 為に、知識・技術を持った中国人が政治家事務所に入り込み、知識のない政治家に助言する見返りに日本国の情報を閲覧している。
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 護憲派反戦平和運動家と革新の反米派・反安保派・反在日米軍基地派・反自衛隊派とリベラル・保守の親中国派・媚中派は、自由民主主義で遵法のアメリカより共産主義国際法・国際規範・国際ルールを無視する中国共産党を信用し、同じアジア人として中国に協力すべきだと信じている。
 彼らを生み出したのは、メディアと学校教育者であり、反天皇反民族反日本へと誘導したのが著名なマルクス主義共産主義)の評論家・専門家・研究者達であった。
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 日本の経済成長が止まり技術力が低下する事によって、日本の衰退は加速度的に悪化していく。
 その最大の原因は、少子高齢化による人口激減で、人生100年時代によって若者が減り老人が増え、減り続ける若者の貧困が進んで行く事である。
 日本人、特に戦後民主主義教育を受けた高学歴の知的インテリや進歩的インテリに経済成長不要論者が多い。
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 孫子を学ぶ中国人から見れば、愚かにも性善説を信じ単細胞的思考力しか持たない現代日本人は未成長な12歳児ではなく未発達な赤子に似ていて、お人好しでウブでエサ(金、利権、ハニートラップ{美女美男}など)を与えておけば扱いやすい。
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 歴史を見れば一目瞭然で、日本は世界で信用されていないし、日本人は世界で愛されてはいない。
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軍事技術の一点豪華主義
2019-07-07
🗡18〗─1─ヴァーサ号博物館。平成の失敗は蛸壺的に無駄な多機能豪華を極めようとした結果である。~No.56No.57No.58・ 
2018-08-10
🗡19〗─1─日本海軍の一点豪華主義。戦艦三笠。正規空母鳳翔。巨大潜水艦。大空母。航空戦艦。航空巡洋艦。~No.59No.60No.61・ @ 
2019-10-01
🗡20〗─1─日本陸軍一点豪華主義。特殊揚陸艦神州丸。陸軍空母あきつ丸。~No.62No.63No.64・ 
2021-06-14
🗡21〗─1─近代的な日本戦艦の世界最大と世界最強を潰したワシントン海軍軍縮条約。~No.65 
2021-10-30
🗡21〗─2─ワシントン海軍軍縮条約という外圧で日本海軍・日本艦隊は変貌した。~No.66No.67 ⑦ 
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最先端電波軍事技術。
2021-04-07
🗡22〗─1─日本海軍は八木アンテナを装備したアメリア海軍に惨敗し滅亡した。~No.68No.69No.70・ ⑧
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2018-10-14
🗡25〗─1─東條英機と航空技術・原子力技術。日本空軍創設案破棄。1936年~No.771No.78No.78・ @ 
2020-08-23
🗡25〗─2─昭和15年2月25日陸軍機墜落事故。東条英機・陸軍航空総監と殉職した宝蔵寺久雄・陸軍中将。~No.79No.80No.81・ 
2018-08-15
🗡25〗─3─東條英機はB29より1.5倍大きい巨大爆撃機製造計画「Z計画」を承認した。幻の富嶽。~No.82No.83No.84・ @ 
2018-11-23
🗡26〗─1─戦前の日本は飛行艇大国で、世界最強の万能飛行艇を造り上げた。山本五十六航空本部長。~No.85No.86No.87・ @ 
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陸軍科学技術。
2018-08-29
🗡49〗─1─日本陸軍が考案した、ビタミン剤などのサプリメント、不洗米・乾燥野菜とインスタント食品・レトルト食品。~No.158No.159No.160・ @ 
2019-04-05
🗡50〗─1─日清戦争の勝利は、国際法の徹底遵守と軍用乾電池使用の情報伝達であった。〜No.161No.162No.163・ * 
2019-07-03
🗡51〗─1─アメリカ軍は日本陸軍が開発した非常識兵器・風船爆弾に恐怖した。陸軍登戸研究所。〜No.164No.165No.166・ ⑫
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原爆開発。  
2018-08-26
🗡60〗─1─日本陸海軍は極秘に原爆開発を進めたが失敗した。~No.188No.189No.190・ @ ⑯