⛿3¦─4─岸田首相、防衛力強化にあらゆる選択肢を検討。バイデン大統領、防衛費増を期待。〜No.12 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2021年11月17日15:23 MicrosoftNews 産経新聞「首相、防衛力強化「あらゆる選択肢を検討」
 © 産経新聞 自衛隊観閲式で訓示を行う岸田文雄首相=27日午前10時27分、陸上自衛隊朝霞駐屯地(代表撮影)
 岸田文雄首相は27日、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で行われた自衛隊観閲式で訓示し、中国や北朝鮮の情勢を踏まえ、「いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる選択肢を排除せず検討する」と述べ、防衛力強化の決意を改めて示した。
 首相は訓示で、北朝鮮について「極超音速滑空兵器や変則軌道のミサイルなど昨今の新たな技術の開発向上を見過ごすことはできない」と指摘。中国については「十分な透明性を欠いたまま軍事力を強化し、一方的な現状変更の試みを継続している」と非難した。
 その上で首相は国家安全保障戦略(NSS)や防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画(中期防)の戦略3文書の改定を指示したことに触れ、「冷静に現実的に議論を突き詰めていくこと、国民にしっかりとご理解を頂くことが政治の責任だ」と述べた。
 観閲式には自衛隊員約800人が参加したが、新型コロナウイルスの影響で部隊の行進は中止した。終了後、首相は新型コロナワクチン大規模接種センターや災害派遣を経験した隊員らと車座で意見交換。宇宙やサイバーセキュリティーなど新たな作戦領域に対応するための最新の装備品展示を視察し、機動性に優れた機動戦闘車や戦車にも試乗した。」
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 11月27日20:45 産経新聞「<独自>米軍が最新鋭砲空輸へ 離島防衛を想定
 沖縄県の米軍キャンプ・ハンセンで訓練する高機動ロケット砲システム「ハイマース」=9月30日
 米海兵隊が12月に陸上自衛隊と実施する共同訓練で、中国のミサイル脅威を想定した新たな作戦構想「遠征前方基地作戦(EABO)」に基づき、最新鋭の高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)を日本国内で初めて長距離空輸することが27日、分かった。沖縄県の離島などで有事が発生した際、遠方から展開した海兵隊がハイマースと陸自の地対艦誘導弾(SSM)で中国のミサイル網に対抗する作戦を念頭に置く。陸自がEABOとの連携を目的とした共同訓練を行うのも初めて。
 海兵隊がハイマースの長距離空輸を行うのは、陸自との共同訓練「レゾリュート・ドラゴン21」。12月4日から17日まで、八戸演習場(青森県)や矢臼別演習場(北海道)などで陸自約1400人、海兵隊約2650人が参加する。
 訓練では、海兵隊部隊がC130J輸送機で米軍普天間飛行場沖縄県)から海上自衛隊八戸基地までハイマースを空輸する。海兵隊はこれまで日本国内ではハイマースの長距離移動を艦艇で行ってきたが、EABOが展開スピードを重視することを踏まえて空輸を行い、陸自のSSMと標的の調整などを行いながら連携を確認する。
 EABOはミサイルなどを装備した小規模部隊が分散展開し、中国などのミサイル網に対抗する作戦構想。在沖縄海兵隊はインド太平洋地域でローテーション展開しており、有事の際に遠隔地から緊急展開する能力が重要となる。
 日本側は離島防衛などでEABO部隊の来援に期待する。3月の日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)共同声明で「実戦的な二国間及び多国間の演習及び訓練が必要」と明記されたことを踏まえ、自衛隊としては初めて、EABOとの連携を訓練の目的に据えた。
 平成30年末に改定した防衛計画の大綱では陸海空の領域に宇宙・サイバー・電磁波領域を融合させる「領域横断作戦」を打ち出している。陸自の吉田圭秀幕僚長は18日の記者会見で「領域横断作戦と米海兵隊のEABOの連携を図ることが最大の焦点だ」と述べた。
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■遠征前方基地作戦(EABO) 米海兵隊が策定を進める作戦構想。EABOはExpeditionary Advanced Base Operationsの略。中国などが高精度の長距離ミサイルを展開する中で、敵の射程内にセンサーやミサイル、補給拠点などを分散配置して「島のバリア」を形成。敵の標的を分散させると同時に敵の艦艇や航空機を攻撃。従来の海兵隊が基本としてきた大規模部隊による上陸作戦から転換を図る。」
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 11月27日21:01 MicrosoftNews KYODO 共同通信「バイデン大統領、防衛費増を期待 岸田首相に電話会談で表明
 © KYODONEWS 岸田文雄首相、バイデン米大統領(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】バイデン米大統領が10月上旬の岸田文雄首相との電話会談で、日本の防衛費増額方針に期待を表明していたことが分かった。米政府筋が27日までに明らかにした。バイデン政権は唯一の競争相手と位置付ける中国の抑止を念頭に、日本の安全保障分野でのさらなる負担を見込んでいる。初の対面での首脳会談が実現すれば主要な議題となるとみられる。
 岸田氏は自民党総裁選前、防衛費について「数字に縛られてはならない」と増額に意欲を見せた。米政府筋によると、首相就任直後の電話会談で、バイデン氏は防衛力見直しの着実な進展に期待を示した。望ましい増額幅には触れなかった。」
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 11月29日07:50 MicrosoftNews 時事通信「「台湾の次は尖閣」=中国動向を警戒―豪国防相
 © 時事通信 提供 26日、キャンベラで講演するオーストラリアのダットン国防相(EPA時事)
 【シドニー時事】オーストラリアのダットン国防相は26日、「台湾が取られたら次は尖閣になるのは確実だ」と述べ、中国が武力などを通じて台湾の支配に成功すれば、自国領と主張している沖縄県尖閣諸島も同様に標的になるという認識を示した。首都キャンベラでの講演で、中国が近海で領土拡張的な動きを見せていることに関し、語った。
 ダットン氏はモリソン政権内で対中強硬派として知られる。最近も、米国が中国の侵攻から台湾を守るために派兵を約束すれば、豪州も同盟国として軍事行動に参加しないことは「想像できない」と発言し、物議を醸した。」
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 11月29日18:40 産経新聞「防衛最前線 離島防衛の要 日本版「海兵隊」の水陸一体作戦
 © 産経新聞自衛隊統合演習 水陸両用作戦】種子島で離島奪還訓練が行われ、海から上陸する海上自衛隊の輸送艇LCAC=25日午前、鹿児島県中種子町の長浜海岸(納冨康撮影)
 陸海空の自衛隊による統合演習の一環として、日本版「海兵隊」とされる陸上自衛隊水陸機動団(水機団)の水陸両用作戦が11月25日、鹿児島県の種子島で報道公開された。活発化する中国の軍事活動にさらされる南西諸島の防衛を主な任務とする水機団。占領された離島の奪還を想定した作戦を記者が見た。
 轟音とともに上陸
 早朝午前7時、朝日に照らされた種子島西海岸。美しい砂浜が数キロ続く長浜海岸が作戦の舞台だ。浜には島を占領した敵のバリケードを模した鉄骨の工作物が整然と置かれている。
 作戦はひっそりと始まっていた。沖合10キロほどの海上に待機していた輸送艦「くにさき」などに搭載されていた水陸両用車「AAV7」9両が海岸へ向かってゆっくりと進んでいた。
 午前8時前、浜辺に接近していた海上のAAV7から白い煙が上がり始めた。敵の目をくらませるためのスモークだ。9両は続々と上陸し、浜辺に陣取った。89式小銃を構えた水機団員約100人が次々と飛び出し、海を背に半円状に広がって敵を警戒する態勢に入った。1両目の上陸からわずか7、8分だった。
 「ブゥォーーーーン」
 大型扇風機のようなプロペラ2機の轟音が砂浜一帯に響きわたる。大型車両を積んだエアクッション艇「LCAC」(エルキャック)が水しぶきと砂を巻き上げながら浜辺に乗り上げた。LCACから大型車両を降ろしたところで報道公開は終了となった。
 陸自海上で訓練
 実際の離島奪還作戦は上陸前に陸海空の航空機や艦艇による攻撃で敵戦力に打撃を加える。今回も上陸前日までに打撃演習を実施した。上陸後には後続の隊員を次々と上陸させ、先に上陸した水機団員とともに半円状の味方領域を広げていく。施設隊を投入して指揮所や駐留施設を構築し、島を奪還するまで続けるという流れだ。
 この日、上陸作戦の後、報道陣はLCACに乗船して輸送艦「くにさき」へ移動し、船上で陸自車両をLCACに載せて発進する場面も公開された。
 LCACは戦車などの搭載スペースを取るため船室は非常に狭く、1畳ほどの空間に10人がすし詰めになって乗る。外は風速6・1メートル。うねりで船体は大きく揺れ、記者はすぐに気分が悪くなってしまった。
 水機団員は日ごろ、水中に墜落したヘリコプターからパニックを起こさずに脱出するような訓練をこなしている。水機団が「精鋭無比」を誇ってきた陸自空挺団と並び称されるゆえんだ。
 © 産経新聞自衛隊統合演習 水陸両用作戦】種子島で離島奪還訓練が行われ、海上輸送艦「くにさき」(手前)から発進する海上自衛隊の揚陸艇LCAC 後方は輸送艦おおすみ」=25日午前、鹿児島県(納冨康撮影)
 くにさきの船体内で陸自の水機団員は、120ミリ迫撃砲を牽引(けんいん)した高機動車を海自の船員と連携しながら格納庫のLCAC上に載せていった。LCACは海自隊員の「グリーンウェル(ウェルドックと呼ばれる格納庫の準備良好)」の合図でプロペラ音とともに発進していった。
 対処力と抑止力
 水機団は平成30年3月に2個連隊で発足。米海兵隊との共同訓練を何度も経て水陸両用作戦のノウハウを学んだ。一度占領された離島を奪還するには海上から近付き、陸上戦闘で敵を制圧する水陸両用作戦が必要だ。そのために陸自と海自のスムーズな連携が求められ、今回の演習は陸海の連携を確認するのが最大のテーマだった。
 © 産経新聞自衛隊統合演習 水陸両用作戦】種子島で離島奪還訓練が行われ、海上輸送艦「くにさき」において海上自衛隊の揚陸艇LCACに車両を積み込む陸上自衛隊の水陸機動団の隊員ら=25日午前、鹿児島県(納冨康撮影)
 終了後、水機団長の平田隆則陸将補は記者団に「わが国をしっかり守れる対処力、そしてわが国に良からぬことをすることを防ぐ抑止力を、しっかりと身に付けないといけない」と強調した。(市岡豊大)
 【AAV7とLCAC】水陸両用作戦で使用する2つの装備。水陸両用車両「AAV7」は重さ22トン、全長8・2メートルで最大24人を運べる。12・7ミリ重機関銃を備え、戦闘まで全て行えるのが特徴。水上は最大時速13キロ、陸上は72キロ。エアクッション艇「LCAC(エルキャック)」はいわゆるホーバークラフト。重さ100トン、長さ27メートル。戦車サイズで1両、人員で約30人を積載でき、上陸場所を選ばないため災害救援にも活用される。
 © 産経新聞自衛隊統合演習 水陸両用作戦】種子島で離島奪還訓練が行われ、海から上陸した陸上自衛隊水陸機動団の水陸両用車AAV7=25日午前、鹿児島県中種子町の長浜海岸(納冨康撮影)」
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