💢79:─6─日本嫌いで〝平和ボケ〟した左派日本人には分からない「祖国の死」。~No.344  

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本の常識は、世界の非常識である。
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 2022年3月31日号 週刊新潮「『プーチン』地獄へ
 〝平和ボケ〟日本人には分からない『祖国の死』
 スピルバーグの映画『ターミナル』は、トム・ハンクス扮する東欧の旅行客がNYの空港に降り立つ場面から始まる。序盤、入国審査の段になり、信じられない出来事が彼を襲う。母国が突如、有事によって消失したと知らされるのだ。
 祖国のありがたみは、この映画の主人公がそうであるように、失って初めて分かるものかもしれない。
 翻ってわが国において、有識者たちがウクライナに対し、賢(さか)しらに〝降伏論〟を唱える状況はどうなのか。
 特に喧(かまびす)しいのが2人の『徹』である。
 〈どこかでウクライナが退く以外に市民の死者が増えていくのは止まらない〉(●●●・テレ朝日系『モーニングショー』3月4日)
 〈戦術核の使用もあり得るという前提で、もう政治的妥協の局面だと思います〉(●●●・フジ系『めざまし8』3月21日)
 ウクライナに『退け』『妥協せよ』と言うのだが、現実に国土を蹂躙された経験を持つ国民ならば意見を異にするのではあるまいか。
 慶應義塾大学SFC研究所上席所員のダヴィド・ゴギナシュヴィリ氏の故国ジョージア(旧称グルジア)は2008年に、領土の一部、南オセチア自治州をロシアに侵略された。氏が語る話こそは傾聴に値するだろう。
 『ウクライナがロシアよりも先に手を挙げて〝はい、戦争止めます〟と言ったって、それで平和が得られるわけではないと思います』
 理由は明白だ。
 『南オセチアで何が起きたか見てください。我々は国際社会の仲介で、ロシアと停戦合意をしました。合意案には、ロシア軍の撤退が明記されていたのに、あの国は約束を破り、そのまま居座ってしまったのです』
 結果は案の定だった。
 『南オセチアは非常に悲惨な状況に置かれています。統治が行き届いておらず、街のいたるところで麻薬が売買され、誘拐も頻発している。毎日のように人権が蹂躙されているのです。平和とはほど遠い状況です』
 時に妥協は悲劇を生む。こうした事例を踏まえれば、嘘つきロシアに対する降伏など考慮の外と言うべきか。 
 国際的に通用しない
 平川祏弘・東京大学名誉教授(比較文明史)も次のように言う。
 『ウクライナに降伏を促すのは、余計なお節介ですよ。そんなに言うのなら、自らクレムリンに乗り込んで、戦争を止めるようプーチンを説得して欲しいですね』
 また先のダヴィド氏も、
 『今、降伏を勧めたって、ロシアを励ますメッセージにしかならないというのが分からないのでしょうか。まるでロシアが流しているプロパガンダのようです。それ自体はウクライナに直接届かないかもしれませんが、日本の世論に与える影響力を考えると、見過ごすことはできません』
 と釘を刺す。平川氏が喝破するところ、
 『日本は島国という環境もあり、なんとなく安心感があって、特殊な平和主義が罷り通っているだけです。でも、その間隔は国際的に通用するものではないでしょう。自由とは本来、死を恐れていては得られないものですから』
 だからこそ凄絶(せいぜつ)な戦況下でも、ウクライナ人は抵抗を続けるのである。彼らにとって、祖国の喪失は自らの命を奪われるに等しいのだ。」
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 ウクライナ戦争を見れば分かる通りに、平和の為に戦争はしませんと公言し宣言しても戦争は起きる。
 つまり、日本国内に数多く存在する「戦争放棄宣言」「平和都市宣言」「非武装都市宣言」などは無駄で無意味な御題目である。
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 世界に数多くの国がある中で、ロシア・中国共産党政府・北朝鮮の3ヵ国ほど信用できない国はない。
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 歴史的事実として、ロシアの侵略を受けたウクライナが、市民からの甚大な犠牲を出さない為に祖国防衛戦争を放棄する事はありえない。
 アメリカを含むEUや日本がウクライナを軍事支援し、スイスを初め国際金融機関がロシアへの経済制裁を続ける限り、ウクライナは降伏しない。
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 世界の常識では、祖国を持たない無国籍人は兇悪な犯罪者であり、如何なる国・社会でも人権は認められず人道的な保護も受けられず、最悪の場合、発見されたその場で裁判なく処刑され害獣・害虫の様に埋められる。
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 現代の日本人は、民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が欠乏して、事実に基づいた歴史が嫌い、理解できない。
 その傾向は、左右に関係なく、リベラル派・革新派・保守派に関係なく、メディア関係者や学者・教育者などの高学歴な知的エリートや進歩的インテリに多い。
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 1917(大正6)年 レーニン共産主義暴力革命を成功させ、皇帝派・保守派を反革命派として虐殺した。
 ケレンスキーの社会革命党は多数派(ボリシェヴィキ)で、レーニンボリシェヴィキ党は少数派(メンシェビキ)であった。
 ロシア社会民主労働党内で、レーニンの人民独裁制を主張する左派は多数のボリシェヴィキであり、対立した大衆政党としてブルジョア革命を主張した一派は少数のメンシェビキであった。
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共産主義によるウクライナ飢饉。
2017-09-26
☭18」─1・A─レーニンが起こしたウクライナ飢饉。800万人~1,450万人が餓死した。ホロドモール。1921年。~No.53・ @ 
2021-09-02
☭18」─1・B─ロシア革命の成功で歴史から抹消されたボルガ川流域での餓死者約500万人。1921年。~No.53 
2021-08-27
☭18」─2─スターリンの5ヵ年計画とウクライナ飢饉。犠牲者約600万人。~No.54No.55 
2021-08-28
☭18」─3─第二次世界大戦ウクライナ蜂起軍。ナチス・ドイツのバビ・ヤール虐殺。~No.55 ⑭  
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ロシア人共産主義者ニコライエフスク虐殺事件。
2017-09-27
☭19」─1─共産主義大義・人民の正義による2,000万人大粛清。1936年。ソルジェニーツィンニコライエフスク虐殺事件。~No.56No.57No.57・ @ 
2020-05-18
☭19」─2─ニコライエフスク虐殺事件処理と日露の友好。~No.58No.59No.60No.61・ ⑮ 
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スターリン共産主義勢力の陰謀。 
2017-09-28
☭20」─1─対ソ極秘外交文書。ソ連の対日参戦、日本共産主義化計画・天皇制度廃絶陰謀。1945年~No.62No.63No.64・ @ ⑯ 
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 マルクス主義共産主義は、人類史上もっとも血に飢えた凶悪・凶暴なイデオロギーである。
 共産主義ファシズム、ナチズムは、マルクス主義から生まれた悪の三つ子である。
 共産主義から、レーニン主義スターリン主義毛沢東主義などが発生した。
 日本の高学歴な知的エリートや進歩的インテリにはレーニン信奉者が存在する。
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 ロシア革命は、少数派であるボルシェビキのさらに少数派であるレーニン率いるロシア共産党が勝利して成功した。
 レーニンは、ソ連ロシア共産党を支配する為に少数精兵として党内のレーニン派以外の多数派・反主流派を粛清した。
 スターリンも、独裁支配を完成させる為にライバルのトロッキーレーニン派など1,000万人以上を粛清して独自の少数派を維持した。
 共産主義とは、人民多数派ではなく党少数派、少数派の中の少数精兵のイデオロギーである。
 それは、中国共産党も同様である。
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