👹3:─1─射殺された安倍元首相は日本国内より海外でこそ正しく評価されている。令和4年7月。~No.10 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2022年7月9日 MicrosoftNews 共同通信「ロシアの情報収集艦、東シナ海沖ノ鳥島通過、行動分析
 防衛省統合幕僚監部は9日、ロシア海軍の情報収集艦1隻が沖縄本島宮古島の間を北上し、太平洋から東シナ海に入ったと発表した。この収集艦は3月に対馬海峡から東シナ海へ南下。今月6日には、日本最南端の沖ノ鳥島付近を西向きに航行し、一時、日本領海外側の接続水域に入ったのが確認された。防衛省は、行動内容を詳しく分析している。
 防衛省によると、収集艦は9日午前7時ごろ、宮古島の東北東約110キロを北寄りに移動。東シナ海へ向かった。海上自衛隊の艦艇やP3C哨戒機が監視に当たった。」
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 7月9日22:11 産経新聞「「自由で開かれたインド太平洋」安倍外交最大の功績
 森 浩
 有料会員記事
 首脳会談冒頭の写真撮影で、笑顔を見せる(左から)トランプ米大統領安倍晋三首相、インドのモディ首相=2019年6月28日午前9時22分、大阪市住之江区(代表撮影)
 安倍晋三元首相による外交の最大の功績の一つが2016年に提唱した「自由で開かれたインド太平洋」であることは言うまでもない。中国を念頭に一方的な現状変更を否定し、インド太平洋地域の平和と安定を目指す構想の重要性は高い。民主主義国の共通理念として広範な支持を得ている。
 安倍氏が構想の一端を披露したのは第1次政権時代の07年8月にさかのぼる。インド国会での「2つの海の交わり」と題した演説で、太平洋とインド洋という2つの海を一体として見ることの戦略的な重要性を説いた。2つの海に面する日印の連携は「米国やオーストラリアを巻き込み太平洋全域にまで及ぶ広大なネットワークへと成長する」と強調した。この発想は日米豪印の協力枠組み「クアッド」が現在の形として成立する萌芽(ほうが)ともなった。
 インドでこの演説の評価は高く、地元紙タイムズ・オブ・インディアは8日の電子版の社説で「中国の台頭が意味するところをいち早く察知し、(インド太平洋が一体とする)構想を最初に描いた」と安倍氏の先見性をたたえた。」
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 7月10日00:48 MicrosoftNews テレ朝news「エリザベス女王も哀悼…安倍元総理訃報に世界で悼む声
 海外でも一斉に報じられています。
 CNNキャスター
 「それでは本日のトップストーリーです。 日本の元首相、安倍晋三氏の暗殺は世界中に衝撃を与えました」
 北京・千々岩記者リポート
 「中国の今日の新聞です。各紙一面トップで安倍元総理の死去について報じています」。
 そして、各国の要人が、次々と追悼のコメントを出しています。
 バイデン大統領
 「私が副大統領を務めていたときも、互いに話をし、相談し合った。彼は深い思いやりを持った人物であり、私は彼を心から尊敬していました」
 バイデン大統領は日本大使館に弔問に訪れ、さらにホワイトハウスでは半旗が掲げられました。
 また、孤立化を深めるロシアですが、大統領府はプーチン大統領の弔電を発表しました。
 「長年にわたって日本政府を率い、両国の関係の発展に尽くした卓越した政治家の命が奪われました。私は晋三と定期的に会う中で、彼の素晴らしい性格とプロとしての仕事を目にしてきた。その記憶は、彼を知る全ての人の胸に残り続けます」
 きょう中国の習近平国家主席は、弔電を岸田総理に送りました。
 「安倍晋三元総理が、突然の不幸に見舞われ逝去されたことについて深い哀悼、ご家族にお見舞い申し上げます。中日関係の改善推進に努力し、有益な貢献を寄与されました。突然のご逝去を、深くお悔やみ申し上げます」
 「歴史認識」で対立のあった、韓国の文在寅ムン・ジェイン)前大統領は、悲痛な気持ちを表し、20回以上の会談で、ともに日韓関係改善ために努力してきたことを振り返りました。
 また、イギリスのエリザベス女王は、安倍夫妻と面会したことについて、「懐かしい思い出」と振り返り、深い悲しみを表しました。日本国内でも、各方面から驚きと悲しみの声が上がっています。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2022
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 7月10日12:00 産経新聞尖閣周辺に中国船 86日連続
 東シナ海上空から望む尖閣諸島
 沖縄県尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で10日、中国海警局の船2隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは86日連続。
 第11管区海上保安本部(那覇)によると、1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。」
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 7月11日11:13 MicrosoftNews 共同通信安倍氏死去、われわれも喪失感と米国務長官
 ブリンケン米国務長官は11日、岸田文雄首相との面会後、安倍晋三元首相の死去に関し「われわれも喪失感を抱いている。安倍氏は日米関係を新たなレベルに高めた」と官邸で記者団に語った。」
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 7月11日16:20 MicrosoftNews 時事通信「国連安保理安倍氏に黙とう
 © 時事通信 提供 安倍晋三元首相死去を受け、黙とうをささげる国連安保理=8日、ニューヨーク(国連ウェブTVから)
 【ニューヨーク時事】国連安保理は8日の会合冒頭、安倍晋三元首相の死去を受け、全15理事国の大使らが起立して黙とうをささげた。議長国ブラジルのコスタ大使は「安保理を代表して、無分別な暗殺に悲しみと衝撃を表明する」と語った。
 安倍晋三元首相死去を受け、黙とうをささげる国連安保理の理事国大使ら=8日、ニューヨーク(国連ウェブTVから)© 時事通信 提供 安倍晋三元首相死去を受け、黙とうをささげる国連安保理の理事国大使ら=8日、ニューヨーク(国連ウェブTVから)
 会合では、米国のトーマスグリーンフィールド、英国のウッドワード、アラブ首長国連邦(UAE)のヌセイベ各国連大使が、自らの演説時に安倍氏に言及し、哀悼の意を表した。」 
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 7月12日00:49 MicrosoftNews 共同通信「首脳ら各地で弔問 台湾や豪、安倍氏死去
 © KYODONEWS キャンベラの日本大使公邸を弔問したオーストラリアのアルバニージー首相(左から2人目)とウォン外相(左端)=11日(首相府提供・共同)
 安倍晋三元首相の死去を受け、世界各地の日本関連施設では11日、政府首脳や高官らの弔問が相次いだ。台湾の蔡英文総統は日本の窓口機関である日本台湾交流協会台北事務所を訪れ、安倍氏の遺影に花を手向けた。オーストラリアのアルバニージー首相とウォン外相も首都キャンベラの日本大使公邸を訪れた。
 蔡氏は「安倍元首相は民主主義や自由、人権といった価値を生涯かけて守った。台日関係に果たした貢献に感謝する」と述べた。
 フランスのマクロン大統領は、パリの日本大使公邸を弔問に訪れ「安倍氏の夫人や家族、日本の全国民にお悔やみとフランスの友情を伝えたかった」と語った。(共同)」
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 7月12日14:17 産経新聞「安倍元首相へ弔意 259の国・地域など1700件以上
 安倍晋三元首相(岩崎叶汰撮影)
 林芳正外相は12日の記者会見で、参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した自民党安倍晋三元首相への弔意を示すメッセージについて、これまでに259の国・地域や機関などから計1700件以上寄せられたと明らかにした。
 林氏は「安倍元首相が外交において残された大きな足跡を改めて感じている」と述べた。その上で、「国際情勢が大変厳しい中で、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた取り組み、平和安全法制の整備などわが国、そして世界の平和と安定のために努力をされ、その礎を築かれた」と強調。「安倍元首相の遺志を継いで岸田文雄政権として国際社会の平和と繁栄を実現すべく、取り組んでまいりたい」と語った。」
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 7月12日15:16 MicrosoftNews PRESIDENT Online「「安倍元首相の死は自業自得だ」と言う安倍批判派の人たちに伝えたい「安倍晋三・昭恵夫妻」の知られざる姿
 プレジデントオンライン
 2019年4月13日、東京都内の新宿御苑で開かれた「桜を見る会」での安倍晋三首相(左・当時)と昭恵夫人。この会には約1万8000人のゲストが招待された。 - 写真=EPA時事通信フォト
 安倍晋三元首相は生前、さまざまな批判にさらされた。本当はどんな人物だったのか。安倍晋三氏、安倍昭恵氏の取材を重ねてきたライターの梶原麻衣子さんは「安倍元総理は、夫婦関係や人付き合いについては極めてフラットで、むしろリベラルだった」という――。
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■「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけた
 「行く先々で、初めてお会いした方々が『応援しています』『昭恵さん、頑張って』と声をかけてくださる。そのたびに、『夫は本当に多くの方に支えていただいていたんだな』と思うんです。私も、たくさんのご縁に感謝しながら日々を過ごしています」
 こんな一言からも、安倍昭恵さんの夫・安倍晋三元総理に対する思いや姿勢が伝わってくる。声を掛けられているのは昭恵さん自身だが、それは「夫への応援」なのだ、ととらえているのだ。
 それだけに、安倍元総理が銃撃されたと聞いた際、真っ先に思い浮かんだのは昭恵さんのことだった。しばらくして、搬送先の病院に向かう昭恵さんの気丈な姿がテレビに映った。昭恵さんが病院に到着して間もなく、安倍元総理の死亡が確認されたと報じられている。
 医療関係者のコメントを見るに、家族が到着するのを待って、「蘇生処置を止める」ことを確認した、ということなのだろう。報道によれば、昭恵さんは安倍元総理に「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけたというが、返事はないままだった。昭恵さんの心中はいかばかりだったか、想像を絶する。
■晋三さんとよく訪れた富士山の別荘
 冒頭の昭恵さんの言葉は、雑誌『プレジデント』誌2021年1月1日号に掲載された〈日本再発見!  安倍昭恵さんと神々の旅 富士山信仰編〉と題する記事からの引用だ。筆者はこの取材に同行し、昭恵さんと早朝から夜までご一緒し、富士山周辺の聖地を巡礼した。
 取材は2020年11月下旬に行われた。安倍総理が退陣を表明した2カ月後のことで、コロナ流行の波と波の間の、つかの間の収束期のことだった。「コロナの終息を祈る」という意味もあり、冨士講と言われる富士山信仰の拠点や、普段は立ち入りが禁じられている「人穴」という噴火でできた溶岩洞穴などを巡った。
 「人穴」は、戦国乱世以来、多くの人たちがこの地で修業をし、祈りをささげてきた場所だ。昭恵さんも、足場の悪い洞穴の中を進み、神妙な面持ちで祈りをささげていたのが印象的だった。最後に取材の感想を聞くと、「心が祓われる、洗われる気持ちになりました。この感覚はうまく言葉にできません」と、晴れやかな表情で語っていた。
 富士のある山梨県は都内の自宅、夫の選挙区である山口に続く「サードプレイス」だという。夫ともよく訪れた別荘があり、「総理夫人・政治家の妻」としての役割から、ほんのひと時、離れられる場所だったという。仕事の場でもいつも自然体でいる昭恵さんだが、それでもリフレッシュの場は必要だ。
■「不動心」と書かれた色紙
 外遊や選挙でも、総理夫人の働きは欠かせない。7年8カ月も続いたそんな多忙な日々に一息ついたころの取材で、「少しはほっとしてますか?  安倍さんが総理でなくなると、昭恵さんの環境も、いろいろ変わるものなのですか」と尋ねたところ、昭恵さんはこう述べていた。
 「自宅の前にはその後もポリボックス(警察官の詰め所)が置かれるんですが、主人のSPの数も減るし、私には警護がつかなくなるんですよ。自由になったので、私は自分で車を運転して出かけたりしています」
 アクティブだなぁと驚いたのを覚えている。「危ないからやめろって、安倍さんから言われないんですか」と尋ねたが、「ウフフ」と笑う昭恵さんの反応から、「言われても乗って行っちゃうんだろうな」と感じたものだ。
 取材地だった富士山の小御嶽神社に寄った際には、こんなこともあった。安倍元総理の手になる「不動心」と書かれた色紙を、小佐野正史宮司夫妻が「家に飾っていたのを持ってきました」と用意してくださっていたのだ。それを見た昭恵さんは「こんな立派な額に入れて大事にしていただいて、主人も喜びます。……色紙をもってみんなで写真を撮りましょう。夫にも送っておきますね」とその場で画像をメールで送信していた。
■「総理をやめてから、ようやくスマホにして、私に自慢してくる」
 「主人は総理をやめてから、ようやくスマホになったんですよ。だから機能が珍しいみたいで、私に自慢してくる。『私はあなたよりもずっと前からスマホなんですけど』って(笑)」とも。ほほえましい、どこにでもいる夫婦のやり取りの一端が垣間見えた。
 別のある時には、昭恵さんを囲む席に、安倍総理から電話があった。夜の9時ぐらいだっただろうか。「どこにいるの?  今日、これから大雨が降るらしいよ。遅くなると危ないよ」という趣旨の、ちょっと気の緩んだ、しかし早口の声が漏れ聞こえてきたこともある。
 昭恵さんは「自分らしい生き方」を変えず、夫の安倍元総理も、そんな昭恵さんの姿勢を咎めることはなかった。むしろ、ちょっとうらやましく思っていたのかもしれない。昭恵さんが語る「夫の話」からは、そうした二人の関係が伝わってきた。
■「家庭内野党」を評価する報道から、森友学園問題への追及へ
 7年8カ月にもわたる長期政権。しかも2017年からは昭恵さん自身が報道対象になる場面が増大した。森友学園問題だ。朝日新聞などは、実に社説で40回にもわたって「昭恵」さんの名前に言及した。
 当初、昭恵さんがファーストレディでありながら、夫とは違う脱原発政策を主張した際には「家庭内野党」などと持ち上げていたのが朝日新聞系の『AERA』などだった。その頃はむしろ保守系の安倍支持者側が昭恵さんの姿勢を批判していたほどだった。
 それでも、安倍元総理が妻である昭恵さんに「家庭内野党、なんてみっともない。俺のメンツをつぶす気か」とか、「俺の政権をどうしてくれるんだ」などと食って掛かったことは、どうもなさそうである。
 むしろ、国会で昭恵さんの名前を出されたことに怒る安倍元総理の姿が印象的だった。2017年、森友学園問題に関して、学園側が昭恵さんを名誉校長に据えていたことに対する質問が飛んだ。それに対し安倍総理が「もし私や妻が関与していたら、間違いなく総理も議員もやめる」と答えたあの件だ。
 これには批判的な声もあった。もちろん、政治家として、国会答弁に関する評価は問われてしかるべきだと思うが、人間的な感情の発露、妻を思う姿勢が表れたものとして評価する一般の声があるのも確かだった。
■夫婦関係や人付き合いは極めてフラットでリベラル
 政治思想的、特に家族政策などについては強固な保守と言われる安倍元総理だが、夫婦関係や人付き合いについては極めてフラットで、むしろリベラルだったようだ。
 例えば「家庭内野党」を評価する声が多かったころ、昭恵さんは明確に安倍元総理と政治主張が違う人たちと積極的に会っていた。LGBTの当事者や、脱原発の活動家などに自分が会うことで「私が話すことで、夫を理解してもらえるかもしれないし、夫にも普段とは違う意見を伝えられるから」だと述べている。
 これまた保守派の安倍支持者のなかには、こんな昭恵さんの振る舞いに眉を顰める向きもあった。だが、イデオロギーがちがちのスタンスから人や意見を色分けし、ほめるかけなすかしかできない人たちより、よほど本当の意味での「政治」のあるべき姿に近い姿勢だったのではないかと今、改めて思う。
 あまり安倍元総理が自らのオピニオンとしては口にしない、SDGsに関しても、昭恵さんはその種の事業に携わっている若い人材と、安倍元総理を引き合わせたこともあるという。「昭恵が言うなら」とその席に来たのであろう安倍元総理の姿を想像すると、夫婦でありながら、信頼する同志でもあったのかもしれないと感じる。政治家だから、というだけでは済まないほどの困難を乗り越えてきた二人なのだ。
ツイッター上で飛び交う罵詈雑言
 ツイッター上では、もとよりあった政治的対立に加え、衝撃的な最期となったことで安倍批判派と支持派それぞれの強い感情、下手すれば罵倒が飛び交っている。そうした事態を目の当たりにしてのことだろう、安倍政権批判の急先鋒で知られる作家の室井佑月氏は、事件後にこうツイートしている。
 〈うちの旦那が殺されて、「よかった」って言われるの?  隣にいた私も「しょうがないじゃん」って言われるの?  応援してくれる支援者の方々が被害にあったら、私らはどうしたらいいの?  自分の考えの方向と、今回の事件は違う。今回のことはあってはならなかった酷い事件だ、で一致したい〉
 室井氏自身、現衆議院議員で元新潟県知事の米山隆一氏と結婚した「政治家の妻」でもある。死に際しても、「自業自得である」と言わんばかりの反安倍派に対する疑問を呈した形だ。筆者自身も室井氏とは政治思想は全く逆だが、このコメントには同意する。
 また、「最愛の人を失った」という点では、森友学園問題の余波から発生した財務省決裁文書改竄問題の影響で自ら命を絶った、赤木俊夫さんのことも思い浮かぶ。赤木さんの妻の雅子さんは、事件の全容解明のために今も裁判や発信を続けている。
 この件を引き合いに、「赤木さんの死は軽視して、安倍の死だけ重んじるのはおかしい」とする批判派がいるのも事実だ。だが、すでに『週刊文春』で報じられているように、昭恵さんは「線香を上げに行きたいが、今はできない」と雅子さんにLINEを送っている。少なくとも、人間としてその死を悼み、夫を失った妻の雅子さんに対する深い同情の思いを伝えている。
■最愛の家族を亡くした人の内心を慮ること
 「安倍だけを悼むな」という安倍批判派もおかしいのだが、自戒を込めて言えば安倍政権の正当性やメディア批判を優先し、赤木さんの死を重く受け止めなかった安倍支持派も多かったのは確かだ。イデオロギーや政治思想が、「最愛の家族を亡くした人の内心を慮る」という最低限の人間性をも失わせるのであれば、これほど怖いことはないだろう。
 訃報を受けて、諸外国から次々に安倍元総理の死を悼み、生前の功績をたたえるコメントが殺到しているが、こうした政治家としての評価や手腕と、人間的な姿のギャップが、安倍元総理を応援する側にとっても、批判する側にとっても過剰にならずにはいられない、何か心をかき乱すものがあったのだろうと推察する。
 安倍元総理の功罪の検討や、政治手腕に対する批評などはもちろん冷徹に行わなければならない。その中で、昭恵さんに対する批判的言及が出てくるのも避けられるものではないし、冷静客観的、という前提はあるが、避けるべきでもないだろう。批判が批判である以上、抑圧されるべきではない。
 しかし、である。まずは人間として、安倍元総理の逝去、そして「最愛の人」を失った昭恵さんの立場に思いを寄せられないものだろうか。

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 梶原 麻衣子(かじわら・まいこ)
 ライター・編集者
 1980年埼玉県生まれ、中央大学卒業。IT企業勤務の後、月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経て現在はフリー。雑誌やウェブサイトへの寄稿のほか、書籍編集などを手掛ける。

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 7月13日11:07 産経新聞尖閣周辺に中国船 89日連続
 東シナ海上空から望む尖閣諸島
 尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で13日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは89日連続。」
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 7月13日16:18 産経新聞安倍氏が世界に示した先見性 尽きぬ賞賛 ワシントンポスト改憲支持」
 有料会員記事
 トランプ米大統領の別荘「マーラ・ラゴ」で夕食会前に記念撮影に応じる、安倍晋三首相(中央左)、昭恵夫人(左)、トランプ大統領(中央右)、メラニア夫人(右)=2017年2月11日午後、米フロリダ州パームビーチ(肩書は当時、松本健吾撮影)
 【ワシントン=渡辺浩生】凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国際政治に与えた業績を称賛する声が米国で絶えない。「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱しただけではない。中国の覇権主義北朝鮮の核・ミサイル開発に早くから警鐘を鳴らし防衛力の強化を主導してきたことは、力による現状変更の危険が高まる今日の民主主義世界に対する先見性を示していたとの再評価である。同時に安倍氏が目指した「普通の国」としての日本の役割への期待もにじませている。
 米紙ワシントン・ポストは12日付社説「安倍氏のレガシーをたたえる」で、「日本とその民主主義を守ることは彼の職務を定義づける使命だった」と指摘した。
 自民党が大勝した10日の参院選の結果により「軍事力の合法性を明確化するため憲法を改正するという安倍氏の目標は前進する」と予測し、「米国と他の民主主義諸国は、民主国家日本の軍事力を(憲法改正で)正当化することを支持すべきだ」と唱えた。過去、中韓の反発を招いた安倍氏歴史認識を批判したこともある同紙社説が、安倍氏の悲願の憲法改正を支持するのは異例とみられる。」
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 7月13日16:25 産経新聞「安倍元首相への弔問希望殺到 対応追われる外務省
 安倍晋三元首相の死去を受け、急遽来日した米国のブリンケン国務長官=11日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)
 参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相への弔問を希望する各国からの連絡が殺到し、外務省が対応に追われている。政府は各国要人らが参列できる大規模な葬儀を検討しているが、葬儀の形式や招待者の対象範囲をめぐっては「参考になる前例がない」と頭を悩ませている。
 海外からの弔問は、すでにブリンケン米国務長官岸田文雄首相を官邸に表敬訪問したほか、台湾メディアによれば、頼清徳副総統が安倍氏の自宅を訪れた。トランプ米前大統領も葬儀参列を検討していると報じられている。
 外務省幹部は「多くの国から弔問の連絡があり、中には『今から飛行機に乗っていいか』という連絡もあったが、『少し待ってほしい』と伝えている」と明かす。ただ、政府は葬儀の形式を検討中で、外務省幹部は「誰に葬儀の案内を出すかなど政府の大方針が決まらないと動けない」と語る。
 一方、各国要人が集結すれば、日本は〝弔問外交〟の場となる。自民党河野太郎元外相はツイッターに「日本外交を引っ張って来られた安倍元首相らしく、政府主催のご葬儀の式典とすることで、来年のG7(先進7カ国首脳会議)の前にもう一つ、日本での外交の舞台をつくるべきです」と書き込んだ。
 安倍氏は「自由で開かれたインド太平洋」を提唱するなど、各国から高い支持を得た。葬儀は国際社会に名を残した安倍氏を弔うとともに、各国の結束を再確認する場にもなりそうだ。」
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