☂28:─1─左派系メディアはイスラム過激派と日本赤軍に親近感を持っている。~No.100 

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 イスラム革命イスラムテロリズム共産主義革命・共産主義テロリズムは似ている。
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 日本の左翼・左派・ネットサハにとってイスラム原理主義者・イスラム過激派・ムスリムテロリストはよき同志、頼もしい仲間である。
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 2022年8月号 WiLL「帰ってきた『魔女・重信房子』──日本赤軍は死んだフリ
 飯山陽/岩田温
 『心ならずも』
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 岩田 『心ならずも』と言っていますが、無差別テロを行っているわけですから、無関係の人々が被害に遭うことは想定内でしょう。
 飯山 自らの罪を『過去のこと』として水に流そうとしていますが、そうはいかない。重信が犯した罪は、何年経とうとも消えることはありません。
 岩田 『日本赤軍の斗い』という表現からは、自己陶酔が垣間見える。日本赤軍がやっていたのは『斗い』でも何でもない。ただの犯罪行為・迷惑行為です。
 飯山 所詮は『闘争ごっこ』『革命ごっこ』にすぎない。考えているのことは幼稚なくせに、武器を持って無関係な人々に迷惑をかけるからタチが悪い。
 PBM作戦
 飯山 手記はまだまだ続きます。
 『半世紀以上も前になりますが、世界も日本も高揚の中で、反戦平和を訴える時代がありました。ベトナム反戦・連帯の斗い、チェ・ゲバラの訴えた「2つ、3つ、さらに多くのベトナムを!それが合言葉だ!」に心を動かされ、また大学の学費値上げ反対斗争に私は進んで参加しました。そして、斗いの攻防の中でのいきづまりを武装斗争によって活路を求めようとした共産主義者同盟赤軍派に私も加わりました』
 『反戦平和』を訴えていたのに、『いきづまり』があるからといって『武装斗争』に転ずる。矛盾だらけで、まったく意味がわかりません。
 岩田 彼らに厳密なロジックを求めてもムダですね。
 手記にあるように、重信は日本赤軍連合赤軍の母体となった『共産主義者同盟赤軍派(通称:赤軍派)』の創立メンバーでした。……彼らは当初、『前段階武装蜂起説』という革命理論に依拠していました。大衆が革命を望む気持ちが自然に高まっていくことに期待していてはならず、自分たちが軍隊として蜂起してこそ、大衆の革命機運が一気に高まり、革命に至るという理屈になります。
 ……赤軍は窮地に陥って分派します。
 次に彼らが思いついたのがPBM作戦。当初『パーソンズ(人質)』『ベース(基地)』『マネー(金)』と警察に誤解されていたそうですが、実際は『ペガサス(人質)』『ブロンコ(海外拠点づくり)』『マフィア(金を盗む)』の略称だったといいます。彼らはこの海外拠点づくりを、『国際根拠地論』などという理論でも説明している。──。こうした幼稚な理屈にもとづいたテロ集団だったわけです。
 研究者に吹き込まれて
 ……
 飯山 ……本名でパスポートを取得できないから、奥平剛士と偽装結婚して『奥平房子』の戸籍名で出国。パレスチナ解放人民戦線(PFLP)に加わったのです。
 岩田 重信はなぜパレスチナを選んだのか。
 飯山 日本にいた中東イスラム研究者に吹き込まれたそうです。『革命を目指して戦っている人々がいる。それはどこか。パレスチナだ!』と。『悪しきイスラエル』の手からパレスチナを解放した暁(あかつき)には、パレスチナを拠点に世界に革命を広めていく──。荒唐無稽に聞こえますが、重信は真剣に考えていたのでしょう。
 岩田 飯山先生の新著『中東問題再考』(扶桑社)を拝読すると、中東イスラム研究者のほとんどが左翼ですね。日本赤軍をウラでも彼らが糸を引いていていたとは、驚くばかりです。
 飯山 中東イスラム研究者は『反米』『反帝国主義』『反植民地主義』というイデオロギーを事実よりも優先する。
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 メチャクチャな論理
 ……
 岩田 メチャクチャな論理です。そんなことを言い出したら、何でもアリじゃないですか。
 飯山 実際に何でもアリなのです。『イスラエル人は老若男女を問わず殺すべきだ』『イスラエルを訪問した外国人はイスラエルの仲間だから殺してもいい』。今も昔も不変のロジックで無差別テロを正当化している。
 岩田 過激派は今でも、日本赤軍を英雄視しているわけですね。
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 イスラエルのトラウマ
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 飯山 警察庁長官は会見で、『日本赤軍は解散を表明しているが、解散は形だけのものにすぎず、テロ組織としての危険性がなくなったとみることは到底できない』と述べている。
 岩田 メンバー7人はまだ逃亡中です。潜伏先で次なるテロを計画しているかもしれない。
 飯山 あり得る話です。重信の熱烈な支持者はいまだに多く、出所後も『We Lave Fusako』の横断幕で迎えられた。重信の服役中も毎年5月30日になると、支援者たちが集まって『リッダ闘争をもう一度!』とイベントを開催して居ました。
 『メイ』と『ヨシフ』
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 飯山 ちなみに有田氏は重信のことを、『どこにでもいた正義感ある女性です』と評している。こんなヤバイやつ、そんじょそこらにゃいませんよ。
 岩田 『戦士たちの記録』(重信房子著、幻冬舎)を読むと、重信の政治スタンスがわかります。『反自民』『反米』『反安保』『反自衛隊』『反原発』。野党が言っていることと似ている。
 飯山 山本太郎氏の主張とほぼ同じです。れいわ新選組と重信シンパには親和性がある。
 岩田 重信は死刑制度にも反対しています。『命を奪う刑罰の野蛮さを指摘せざるを得ません』と。どの口が言っているのか!
 飯山 野蛮なのはお前らだ!
 岩田 TBS『報道特集』で、キャスターの金平茂紀氏が重信に嬉々として質問してました。金平氏が『外へ出て一番感じていることは?』と尋ねると、重信は『あまりにも昔と違って一つの方向に流されているのではないか。国民がそうでなくても、政治家が一方向に流されている』と答えていた。かつては極左のテロリストを擁護するほど『多様性』があって、素晴らしかったとでも言いたいのでしょうか。そもそも重信にこういう発言を求め、その映像を流そうとするマスメディアが異常です。
 重信は『魔女』なのか
 岩田 メディアがこぞって重信を肯定的に扱っていて気持ち悪い。重信や日本赤軍を批判的に論じていたのは産経新聞くらいです。
 飯山 新左翼イデオロギーは、朝日新聞毎日新聞をはじめとする日本の大手メディアの報道にも通じるものがあります。彼らの目に重信は、自分たちが果たせなかったことを成し遂げた偉人として映っているのかもしれない。
 岩田 自分たちは過激な思想を行動に移すことができないまま、おとなしくマスコミに就職してしまった負い目がある。久々に表舞台に姿を見せた重信の姿に、郷愁のようなものを感じたのでしょう。
 飯山 重信の出所を伝える報道からは、奇妙な期待や興奮が滲み出ていました。共同通信(5月14日)は重信について『常人離れした人心掌握術から「魔女」とも称された』と述べたうえで、彼女の社会運動への復帰を望む支援者もいると伝えている。
 共同通信に輪をかけて酷かったのが毎日新聞です。
 ……
 岩田 暴力革命を目指す重信と、社会秩序を守るために革命を阻止せんとする人たち、『どちらに正しさをみるか難しい』などと言っていますが、重信が正しいわけないでしょう。
 テロによって『変格をねがう精神』に『凛烈(りんれつ)さ』を感じるとは、沙汰の限りというよりほかない。祖国のために散華された特攻隊の精神に凛烈を感じることはあっても、こうした自己陶酔的テロリストの精神に感じるのは幼稚さと独善性です。
 『どっちもどっち』ではない!
 飯山 左翼は『どっちもどっち論』が好きですね。喧嘩両成敗みたいな空気を作り出すことで、本当の悪の正体を隠すことができる。
 岩田 ロシアのウクライナ侵攻をめぐってプーチン大統領を擁護していた人たちと重なります。『プーチンにはプーチンなりの論理がある』。それはそうでしょう。オウム真理教にだって、彼らなりの論理がありました。でも、自由民主主義社会においては、やって許されることと許されないことがある。
 飯山 『社会が悪い』というフレーズもよく使われます。
 岩田 ワイドショーで凶悪犯罪を報じるVTRが流されたあと、コメンテーターが神妙な顔で『彼を追い込んだ社会が悪いのかもしれない』などとデタラメなことを言う。『いやいや、犯人が悪いだろう!』という話です。
 ……犯人を擁護するようなセリフを口にしたのを子供心におかしいと思ったからです。それぞれの事情はあるでしょうが、犯罪に手を染めた時点で裁かれるのが法治国家。大多数の人々は苦しい状況でも犯罪に走らず、一生懸命生きているのです。 
 飯山 『はぐれ刑事純情派』はテレビ朝日系列ですね。左派の論理をしれっと入れ込んでくるとは、さすがテレビ朝日
 欧州でイスラム教徒によるテロ事件が起きると、『キリスト教社会で疎外された結果、テロに走らざるを得なくなった』というお決まりの擁護フレーズが聞かれる。ところが、犯人のプロフィールを見ると大卒だったり、中流家庭の出身だったりすることも多い。彼らがテロを起こす理由はただ一つ。『ジハードで異教徒を殺せば殉教者になって天国に行ける』というイスラムの教義にあるからです。
 左翼のスーパースター
 岩田 左派系メディアはなぜ親イスラムの立場なのでしょうか。
 飯山 イラン革命に遡(さかのぼ)ります。イスラム法学者のホメイニが指導した革命が成功し、親米王朝が倒れてイスラム共和国に体制転換した。ホメイニが唱えたのは『法学者による統治』。実はこれ、イスラムシーア派の政治理論とマルクス主義が融合されたものです。
 岩田 唯一神を信じるイスラム教徒、無神論唯物論を唱えるマルクス主義。この二つがどのようにむすびつくのか。
 飯山 ざっくり言えば、『アメリカ帝国主義の犠牲者よ、手を組んで戦おう!』と。イスラム共産主義は『反米』で共闘している。西洋起源のリベラリズム共産主義ではなく、西洋に起源を持たないイスラムという思想によって欧米の帝国主義を打ち破った。だから、左翼はイスラム革命に熱狂したのです。
 岩田 『反米』という目的のためなら、イスラム過激派との連携も厭(いと)わないわけです。
 飯山 ええ。イスラム過激派テロ集団の暴力ですら、アメリカへの『レジスタンス』の名の下に正当化してしまう。イスラエルを嫌う理由も、『中東におけるアメリカの代弁者だから』というもの。パレスチナ人はアメリカ帝国主義の間接的な被害者だと思っているフシがある。
 岩田 フランスの哲学者、ミシェル・フーコーあホメイニの信奉者でした。
 飯山 フーコーといえば、左翼の親玉みたいな存在ですね。
 岩田 ええ、いまだに影響を受けている学者が非常に多い。
 飯山 フーコーは『権力が世界を規定している』と説き、権力を倒した先に自由と平等の世界があると主張していた。そんなフーコーに昨年、衝撃的なスキャンダルが。友人だったフランスの思想家、ギ・ソルマンが雑誌のインタビューで、フーコーが『小児性愛者の強姦魔』だったと告発したのです。
 フーコーアルジェリアを訪れた際、10歳に満たない男子と性行為に及んでいた。周りの人間はフーコーの悪行を知っていたものの、左翼のスーパースターゆえに告発できなかったとのこと。
 テロリストに都合がいい国
 岩田 日本赤軍といえば、日本政府の対テロ弱腰も情けなかった。その象徴がダッカ事件(1977年)です。………
 飯山 悪しき前例をつくってしまいました。テロリストにとって、これほど都合のいい国はない。
 岩田 テロリストに絶対妥協しないというのは世界の常識です。
 ダッカ事件の直後、PFLPがドイツ・ルフトハンザ航空の機体をハイジャックしましたが、犯人は容赦なく射殺されている。
 ……
 飯山 日本が『テロには屈しない』と言い出したのは小泉純一郎政権の時代です。きっかけは9・11アメリカは『テロとの戦い』を鮮明に打ち出すと、同盟国の日本も遅まきながら追随するようになった。
 岩田 ISISがシリアで日本人を拘束したときも、左翼は『人命を尊重すべき』と主張していました。
 飯山 ロシアとの戦いでウクライナに降伏・妥協を勧める人たちと重なります。
 岩田 重信の出所、そして彼女を英雄視する左派系メディアに影響を受け、テロを志向する若い人々が出現しなければいいのですが・・・。かりにテロリストが出現した場合、岸田首相が『聞く力』を発揮されないことを願います。」
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中東問題再考 (扶桑社BOOKS新書)
イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相 (扶桑社BOOKS新書)
イスラム教の論理(新潮新書)
日本人に知ってほしいイスラムのこと (祥伝社新書)
イスラム2.0 SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書)
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 教養ある現代日本人は、イスラム世界をアラジン、その他から、ロシアをトルストイドストエフスキーチャイコフスキーゴーゴリー、その他から見て親しんでいる。
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 共産主義は、本来は反宗教無神論ではあるが人民暴力革命を成功させる為ならば宗教勢力とも手を握る。
 事実、敗戦後日本で、ソ連中国共産党、国際共産主義勢力は敗戦革命を起こすべくキリスト教や仏教を利用し、反天皇反民族反日本の赤い牧師・赤い神父・赤い僧侶を全国に派遣して日本人や朝鮮人共産主義化に力を入れ、秩序崩壊と治安悪化で社会を混乱させる暴動、騒動、凶悪犯罪を続発させていた。
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 イスラムは、1979年のイラン革命を境で変貌した。
 が、イスラム革命を後押しして成功させたのは欧米諸国、特にイラン油田を影響下に置き世界市場で石油価格を支配しようとした国際的石油資本であった。
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 イスラム過激派、イスラム原理主義者から見れば、イスラエルユダヤ人と商売して金儲けする日本人は殺してよい敵である。
 戦前までのイスラム親日派であったが、現代では少数派の穏健派は親日派・過激派は反日派、多数派は日本無関心派である。
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 イスラム原理主義者・イスラム過激派は、反米反ユダヤで共通する中国共産党に対してジハードは行わない、例えウイグル人が宗教弾圧されようとも非人道的なジェノサイド攻撃されようとも無視し見捨て黙認する。
 何故なら、イスラム教はキリスト教以上に個人の信仰宗教で、同じ宗教信者でも血の繋がらない他民族・他部族・他家族など利害一致しない限り助けない。
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 素人が、イスラム教を乱暴にわけると三つなる。
 ① ムハンマド(610~632)からアラブ・ウマイヤ朝(661~750)・後ウマイヤ朝(756~1031)までの戦闘的初期イスラム教。
 ② イラクアッバース朝(750~1258)からトルコ・オスマン帝国(1299~1922)、イラン・パーレビー朝(1925~1979)までの穏健的成熟期イスラム教。
 ③ イスラムシーア派法学者ホメイニ師が指導して成功させたイラン革命(1979)以降の過激的変革期イスラム法シャリーア)学イスラム教。
 イスラム教は平和宗教であるという解釈は、宗教色が薄まり寛容性と柔軟性を持った②の世俗的イスラム教、ルネッサンスをヨーロッパにもたらした開放的で大らかなイスラムである。
 イスラム原理主義テロリストによる自爆テロ・虐殺を解釈するのは、反米反ソ反ユダヤ反西洋に凝り固まった③の敬虔な法学者イスラム教である。
 本来のイスラム教は、聖典コーラン」と律法(シャリーア)を忠実に解釈し行動に移す③ではなかろうか。
 イスラムと言っても、②の世俗に塗れた成熟期イスラム教と③の厳格なイスラム法イスラム教では全然違う。
 ②は、モーツァルトがオペラで歌ったイスラムであり、8世紀に成立した千夜一夜物語アラビアンナイト)で語られるイスラムである。
 穏健的成熟期イスラム教時代は、ユダヤ教キリスト教などの異教徒やアラブ人以外の異民族に対して人頭税などを支払えば差別しなかったし、女性に対しても差別しなかった。
 ③の代表的イスラムが、イスラム神学生やイスラム法学者らによるタリバン原理主義者のアルカイダ、IS(イスラム国)である。
 過激的変革期イスラム法シャリーア)学イスラム教時代は、異教徒や異民族そして女性に対して差別して容赦しなかった。
 何れにせよ、イスラム教に正しい読み方は②ではなく③であり、無差別テロやジハード(聖戦)はアッラーの神が命じる当然の権利としている。
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