👹3:─4・B─安倍晋三元首相のいない時代がやってきた。世界はいっそう不安定化。~No.14 

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 2022年10月5日 YAHOO!JAPANニュース 夕刊フジ安倍晋三元首相のいない時代がやってきた 世界はいっそう不安定化 「政治の巨人」が設定した政策課題は現在進行形のものばかり
 岸田文雄首相(矢島康弘撮影)
 【突破する日本】
 安倍晋三元首相の「国葬国葬儀)」(9月27日)が終わった。会場となった東京・北の丸公園日本武道館の近くの献花台には、安倍氏を悼む人たちが長蛇の列をつくった。若い人たちが多かった。
 【写真】安倍元首相の献花に訪れ手を合わせる人たち
 一方、一部野党の国会議員も加わって、当日にも国葬反対のデモも行われた。ちょうど7年前の9月、集団的自衛権の限定行使を可能にする安全保障関連法案を「戦争法案」と呼んで国会前で騒いでいたのと同じ人たちだ。
 葬式の日にあえて騒ぎ、邪魔する神経を疑うが、人気漫画『ワンピース』に「人はいつ死ぬと思う…?」との問いに「…人に忘れられた時さ…!!!」と答える場面がある。「反安倍」の人たちの心に中にも、安倍氏は生き続けているのだろう。
 私は7月11日発行の本欄で、米誌タイム7月15日発売号が安倍氏の写真を表紙にして「安倍晋三は世界における日本の地位を塗り替え、最期まで影の実力者であり続けた」と題する記事や、「政治の巨人」「絶え間なくそびえ立つ存在」「日本の政治のアジェンダ(=取り組むべき課題)を設定していた」などの識者談話を載せたことに触れて、「安倍氏が設定した政策課題は現在進行形のものばかりだ。『安倍氏のいない時代』をどう迎えるのか。大きな課題を突き付けられている」と書いた。
 国葬という一つの区切りも終わり、いよいよ日本は本格的に「安倍氏のいない時代」を迎える。
 合わせたかのように、ロシアはウクライナの4州を住民投票の賛成を口実に、ロシア領に併合すると宣言した。北朝鮮弾道ミサイルを発射した。日中国交正常化50周年にもかかわらず、沖縄県尖閣諸島周辺では中国海警局船が日本領海を〝侵犯〟している。
 世界はいっそう不安定化している。防衛費GDP(国内総生産)比2%に増額、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保持、核共有、台湾有事への備え、憲法改正など、安倍氏が亡くなる直前まで設定していたアジェンダ実現の必要が差し迫っていることを示している。
 7月の参院選で大勝した岸田文雄政権も、安倍氏を失って以後は、支持率の下落が止まらない。3割を切った世論調査もあり、危険水域に入ろうとしている。指南役を失って岸田首相も右往左往している。支持率下落の主因とされる旧統一教会の問題も、安倍氏であれば上手に片付けただろう。
 自民党はメディアや世論に気押されて、教団による被害の実態を把握しないままに「臭いものにフタ」方式で関連団体を含めて「関係を断つ」と宣言した。しかし、その後も「接点」を指摘されるなど、無間地獄に陥っている。初動を間違えた。
 やぎ・ひでつぐ 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。」
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