⏱56:ー1ー自民党総裁候補で「中国共産党の目に見えない日本侵略」を認識する候補と認識しない候補。~No.135 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 「中国共産党の目に見えない日本侵略」を、認識する保守・民族派、認識しないエセ保守とリベラル左派。
 何も語らない、媚中派、反米派・反安保派・反自衛隊派、過激派、反天皇反民族反日的日本人達。
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 危機感を認識しない野党は、国防の為の軍事力強化に猛反対する。
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 中国共産党は、アメと鞭で媚中派のエセ保守やリベラル左派の反米派・反安保派・反自衛隊派、過激派、反天皇反民族反日的日本人達を動かしている。
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 2024年8月31日 MicrosoftStartニュース zakzak「ニュースの核心 中国軍機〝領空侵犯〟で「目に見えない日本侵略」開始か 習政権、総裁候補の反応見極める絶好のチャンス 次はインフラが危ない
 小泉進次郎
 中国軍機による「重大な主権侵害」である日本領空の侵犯について、習近平国家主席率いる中国が居直っている。日本政府の抗議や、訪中した超党派日中友好議員連盟二階俊博会長(自民党元幹事長)の遺憾の意の表明に対し、「いかなる国の領空にも侵入するつもりはない」(中国外務省)と繰り返しているのだ。中国軍機は領空近くで旋回を続けた後、日本領空に侵入しており、「確信犯=意図的」の可能性が高い。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、自民党総裁選(9月12日告示、同27日投開票)を見据えて、中国が「総裁候補を値踏みしてきた」「目に見えない日本侵略が始まった」と分析し、新たな挑発の危険性を警告した。
 中国軍機が26日、日本の領空を侵犯した。ところが、日本は外務省の岡野正敬次官が中国の施泳駐日臨時代理大使を同省に呼んで抗議した程度で、総じて反応は鈍い。日本の主権は大丈夫か。
 中国軍のY9情報収集機は同日午前11時29分から約2分間、長崎県男女群島沖の日本領空を侵犯した。自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して追い返したが、軍用機による領空侵犯は初めての事態だ。
 岡野次官は同日、中国の施臨時代理大使に対し、「厳重に抗議するとともに、再発防止を求めた」。
 「靖国」「NHK」も延長線上に
 事件は単発の出来事ではない。私は6月から立て続けに起きた中国人による靖国神社での放尿・落書き事件や、先日のNHKラジオ国際放送での電波ジャックという一連の事件の「延長線上にある」とみている。
 少しずつ挑発のレベルを上げてきた周到さ、タイミングからみて、「関係がない」とみる方が不自然だ。これまでは、少なくとも表面的には民間人の行為だったが、今回は中国軍そのものが登場した。はるかに深刻な事態だ。
 なぜ、このタイミングだったのか。それは、自民党総裁選と関連がある。
 岸田文雄政権の中国に対する腰砕けぶりは、2年前の「非公式警察署」問題をみても、いまさら言うまでもない。自民党参院議員の関与が疑われる事態だったのに、首相が積極的に動いた形跡はない。
 中国にとって、今回は「ポスト岸田」候補が、どう反応するかを見極める絶好のチャンスだった。
 中国とすれば、激しく反発されたところで、岸田政権はレームダック(死に体)状態なので、どうせ大事にはならない。逆に、反応が乏しければ、この先も挑発を続けていくうえで、新政権の出方を事前に推し量る貴重な情報が得られるのだ。
 候補者たちの反応は、まったく鈍かった。
 事件発生当日は完全に黙殺し、翌27日になってから、「主張すべきは主張し、冷静かつ毅然(きぜん)と対応する」(上川陽子外相)、「極めて厳重な抗議と再発防止を強く要求した」(林芳正官房長官)などとコメントした。
 有力候補の1人、小泉進次郎環境相の発信はいまだに見当たらない。
 関連するビデオ: 日中議連、党外交責任者と会談 中国軍機の領空侵犯に言及 (テレ朝news)
 高市早苗経済安保相は27日の記者会見で、「わが国の主権の重大な侵害であるということだけでなく、安全を脅かすもので、全く受け入れられない」「首相や防衛相を中心に警戒監視に万全を期していく」と強調した。
 次はインフラが危ない
 候補者たちの鈍さは、マスコミの責任でもある。
 事件発生を1面トップで報じたのは、産経新聞と読売新聞で、あとは雑報扱いだった。総裁候補の動向を追いかけている記者たちは「オレたちは総裁選担当。領空侵犯は外務省と防衛省担当の仕事」くらいに思っているのではないか。
 中国は政治家やマスコミの反応の鈍さを確認して、作戦の目的を達しただろう。「この調子なら、もっと激しく挑発しても大丈夫だ」と自信を持ったはずだ。これまでの岸田政権と自民党の甘さが招いた事態である。
 靖国神社NHK、それに領空侵犯と続いたからには、次は電力やガス、水道、新幹線や航空路の交通網などのインフラが危ない。自衛隊と警察もターゲットになる。
 中国は「いかなる国の領空も侵犯する意図はない」とシラを切っているが、中国は「目に見えない日本侵略を開始した」と認識すべきだ。
 長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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 8月31日 YAHOO!JAPANニュース テレビ朝日系(ANN)「中国海軍の測量艦が領海内を航行 日本政府が抗議
 "中国海軍の測量艦が領海内を航行 日本政府が抗議"
 外務省は31日、中国海軍の測量艦が、鹿児島県口永良部島南西の日本の領海内を航行したとして、中国側に抗議しました。
 防衛省によりますと、31日午前6時ごろから午前7時53分ごろまで中国海軍シュパン級測量艦1隻が日本の領海内を航行するのを確認しました。
 海上自衛隊第46掃海隊所属「しじま」と第一航空群所属「Pー1」が警戒監視と情報取集を行ったということです。
 外務省によりますと、これを受け、鯰博行アジア大洋州局長から施泳在京中国大使館公使に対し、中国軍機が26日に領空侵犯した事案も踏まえ、強い懸念を伝え抗議しました。
写真提供:防衛省「中国のシュパン級測量艦」
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 9月1日 MicrosoftStartニュース 乗りものニュース「「怪しい中国艦」が日本の領海に侵入 民間船みたいな外観だけど厄介? 昨年9月以来の「13度目」
乗りものニュース編集
 中国海軍の測量艦が南西諸島の領海に侵入
 防衛省は2024年8月31日、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が、口永良部島(鹿児島県)南西の領海に侵入したと発表。自衛隊が撮影した画像も公開しました。
 【画像】怪しい外観..これが領海に侵入した中国艦です
 海上自衛隊のP-1哨戒機(画像:写真AC)。
 その後、中国艦は屋久島(鹿児島県)南西の領海から出て、南に向けて航行したとのこと。これに対し海上自衛隊は、掃海艇「ししじま」やP-1哨戒機が警戒監視・情報収集にあたったとしています。 
 今回確認されたシュパン級測量艦は、満載排水量5883トン、全長129.3mで、9隻が配備されています。一見すると民間船のような大人しげな外観ですが、潜水艦を運用するために必要な海洋情報を収集する役割を担っているとみられます。
 中国海軍の艦艇が領海に侵入する事案は、今回が初めてではありません。防衛省によると、昨年9月以来の13度目で、懸念すべき事態としています。
 関連するビデオ: 領空侵犯「意図はない」中国外務省が釈明 (日テレNEWS NNN)
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 9月1日 MicrosoftStartニュース 共同通信「中国王毅外相、パンダ貸与に意欲 早期訪日も言及、二階氏に
 中国四川省成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で飼育されるパンダ=2023年5月(共同)
 © 共同通信
 【北京共同】中国の王毅外相が8月に超党派日中友好議員連盟二階俊博会長らと北京で面会した際、日本へのジャイアントパンダ貸与について「自分の責任で送りたい」と述べ、意欲を示していたことが1日分かった。日中両政府が調整する自身の訪日についても早期実現に積極姿勢を表明した。複数の日中関係筋が明らかにした。
 中国軍機による日本領空侵犯や東京電力福島第1原発の処理水放出により日中関係が冷え込む中、パンダ外交を突破口に関係を安定軌道に戻す狙いがあるとみられる。
 王氏は8月28日の会談で、処理水や台湾問題を巡り原則的な立場を繰り返すにとどめた。ただ、会談に続く夕食会では日本へのパンダ貸与に前向きな考えを示した上で「日本を早く訪れたい」と述べたという。日中両政府は外相の相互訪問を調整している。
 日本政府関係者は新たなパンダの貸与について「何ら決まっていない」と話している。王氏は昨年11月、公明党山口那津男代表と北京で会談した際、仙台市へのジャイアントパンダ貸与の提案に肯定的な姿勢を見せていた。
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 9月1日 MicrosoftStartニュース 時事通信「中国に「首相が抗議を」=高市
 自民党高市早苗経済安全保障担当相は31日、中国海軍の測量艦が鹿児島県・屋久島周辺で日本領海に侵入したことを受け、X(旧ツイッター)に「首相、外相、防衛相からそれぞれのカウンターパートに厳重抗議するべき事態だ」と投稿した。
 高市氏は日本の対応について「局長から公使への抗議だけで終えて良い話ではない」とし、中国に再発防止を約束させる必要があると指摘。「日本に何かを仕掛けても全く効果はないと思わせるだけの防衛力と外交力を備えていかなければならない」と訴えた。 
 関連するビデオ: 日中議連、中国共産党・序列3位の趙楽際氏と会談 “領空侵犯”再発防止求める (テレ朝news)
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 9月1日 MicrosoftStartニュース 文春オンライン「靖国神社の石柱に「Toilet」「軍国主義」と落書き、放尿動画も…相次ぐ中国人の落書きで警視庁のメンツが“丸つぶれ”に
 ©文藝春秋
 終戦の日を境に、中国人の暴挙が相次いで発覚している。国事に殉じた人々の霊が祀られる東京・靖国神社の入り口の石柱に8月19日、落書きが見つかった。靖国神社は今年5月にも落書きされたばかり。やりたい放題の事態となっている――。
 【画像】「社号標」と呼ばれる靖国神社の名前が彫り刻んである石柱にまたしても落書きが…
 「厠所(トイレ)」
 「屎」
 「軍国主義
 並んだのは中国語で刻まれた言葉の数々。社号標と呼ばれる靖国神社の名前が彫り刻んである石柱に、黒いマジックペンのようなもので書き込まれていたという。警視庁担当記者が解説する。
 「10代ぐらいに見える中国人の男」は見つかった日に羽田空港から出国済だった
「神社の職員が落書きを見つけたのは19日の早朝でした。その後、防犯カメラの映像から前日の午後10時ごろに神社の石柱の台座部分に10代ぐらいに見える中国人の男が座っていたことが判明。警視庁は男が落書きをしていたとみて行方を追いましたが、19日の午前中に羽田空港から中国に出国していたことが判明しました」
 警視庁の見立ては間違ってはいなかったようだ。事件後、中国語系のSNSには、落書き部分を撮影した写真と自撮り画像が相次いで投稿されたが、その自撮り画像の男は防犯カメラに映った男にそっくりだったからだ。
 さらに今回の落書き事件にはこんな「オマケ」も。
 「NHKのラジオ国際放送の中国語ニュースで19日、外部の中国籍の男性スタッフが靖国神社の落書きのニュースに触れたのち、尖閣諸島を『中国の領土』と発言した上に、英語で『南京大虐殺を忘れるな』とつづけた。不適切発言がそのまま放送されてしまったのです」(放送関係者)
 靖国神社の石柱に『Toilet』と落書き、放尿も…
 靖国神社の落書きを巡っては5月にも同じような事件が起きただけに、警視庁としては「メンツ丸つぶれ」(前出・記者)の事態だ。
 「5月の落書き事件では、靖国神社の今回と同じ石柱に『Toilet』などと赤いスプレーで書かれました。落書きの様子はSNSに動画で発信されており、動画には男が石柱に放尿する様子もあった。この事件では中国人の男3人の逮捕状が出され、埼玉県在住の男1人を逮捕。しかし、落書きをした張本人とそれを撮影した男の2人は、落書きの翌日未明の便で中国に出国してしまい、いまだに逮捕されていません」(同前)
 警視庁は今月22日になってようやく夜間の警備強化を始めたという。
 「しかし、始めるなら最初の事件が発覚した5月からするのがスジ。終戦の日の前後に、この手の犯罪の発生率があがることも事前に予想できたはず。完全に対応が後手に回ってしまった」(警視庁関係者)
 顔にドロを塗られた形の警視庁。これ以上の恥の上塗りは許されない。
 「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年9月5日号
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 9月1日 MicrosoftStartニュース テレ朝news「「領空侵犯」直後 太いパイプ誇る二階氏 5年ぶり訪中も 習主席との面会はならず
 「領空侵犯」直後 太いパイプ誇る二階氏 5年ぶり訪中も 習主席との面会はならず
 © テレビ朝日
 8月27日、中国のトップ大学である清華大学に、体を支えられながら歩く男の姿があった。支えているのは、清華大学のトップである書記の邱勇(きゅうゆう)氏。支えられているのは、その日、北京に到着したばかりの日中友好議員連盟会長、85歳の二階俊博氏だ。植樹のイベントに参加した二階氏に邱氏が、「二階先生のように日中友好のために生涯頑張りたい」と声をかけると、二階氏は左手で大きく丸を作って、顔の前に掲げた。その表情には、中国との太いパイプを誇る二階氏の、自信があふれているように見えた。
 【画像】中国を訪問した二階氏 過去には“3000人訪中団”も…
 議員団を率いる二階氏の今回の訪中で注目されていたのが、習近平国家主席に会うのかどうかだ。長年日中の架け橋を担ってきた二階氏と習主席との面会がいつも以上に関心を集めた背景には、前日に起きた予想外の出来事があった。
 中国便り25号
 ANN中国総局長 冨坂範明  2024年8月
■5年ぶりの訪中前日に まさかの領空侵犯
 コロナ禍で人の往来がストップしていたこともあり、二階氏が率いる日中友好議連は、実に5年ぶりの訪中となる。しかし、その前日に、予想もしない出来事が起きた。
 長崎県男女群島沖の上空を中国軍機が領空侵犯したと、防衛省が発表したのだ。日本の領空を侵犯したのは、中国軍の情報収集機「Y9」1機で、午前11時29分からおよそ2分間だという。中国軍機による領空侵犯が確認・公表されたのは初めてで、関係各所に衝撃が走った。外務次官は中国の臨時代理大使を呼び出し、極めて厳重に抗議した。福島第一原発の処理水の問題、日本人駐在員の拘束事案、“一時停止“されたままの短期ビザ免除制度…ただでさえ山積している日中間の諸課題に、また1つ大きな問題が加わった形だ。
 こういった諸課題を解決するにあたって、今の中国で一番大切なのは、権力が集中している習近平国家主席に会って、日本側の思いをきちんと伝えることだ。このタイミングで訪中する日中友好議連に期待する声が多く聞かれた。
 「二階さんなら、習主席に会えるかもしれない」
■何度も習主席と面会 圧巻だった2015年の“3000人訪中団”
 私は2013年から2017年の間も、北京で特派員をしていた。当時から二階氏は中国と太いパイプを誇っていて、習主席と度々面会していた現場を取材した。
 中でも圧巻だったのが、2015年5月に観光業者を中心に、政財界の関係者およそ3000人を率いて北京を訪れたいわゆる“3000人訪中団”だ。尖閣諸島の国有化や安倍晋三総理大臣の靖国参拝日中関係が冷え切っていた中、総理親書を携えて訪中した二階氏を、習近平国家主席人民大会堂での大宴会で出迎えた。私もその宴会を取材していたが、会場が広すぎて、二階氏や習主席の顔が小さくしか見えなかったのが印象に残っている。
 関連するビデオ: 自民・二階氏ら日中友好議連が5年ぶり訪中へ (テレ朝news)
 その後も、2017年5月、同12月、2019年4月に二階氏は習主席と面会している。総理クラス以外で、ここまで頻繁に習主席と面会している人物は稀有だ。ましてや、今回は5年ぶりの訪中で、次の衆議院選挙に立候補しない旨を表明している二階氏としては、議員として最後の訪問となる可能性が高い。
 習主席との面会に期待の声が高まるのは自然の成り行きだったが、残念ながらその期待は裏切られることになる。
■序列ナンバー3に伝えた「遺憾の意」
 二階氏が清華大学で自信満々にマル印を掲げた同じ日の午後10時。日中友好議連を乗せたバスが、宿泊先のホテルに戻ってきた。
 足が良くない二階氏は、最後にバスからゆっくり降りてくる。取り囲む記者に、訪中1日目の感想を聞かれると「予定通りに進んでいるよ」と表情を変えずに答え、エレベーターで自室へと戻っていった。ただ、同じバスに乗っていた同行議員の一人は、悔しそうにこう話していた。
 「明日の要人会見は、序列3位の趙楽際氏らしい。せっかく二階さんが来ているのに、習主席も冷たいね」
 結局、翌28日、二階氏ら日中友好議連のメンバーが会見したのは、序列3位の趙楽際氏だった。日中友好議連は趙氏に対し、領空侵犯についての「遺憾の意」を表明し、再発防止を要求した。趙氏からは「日本の領空を侵犯する意図はなかった」という答えがあったという。
 会見後の記者会見で、相手が習主席でなかったことについて聞かれた二階氏は、「別に、どうもこうもない。そもそも趙氏と会いたいと申し込んで実現した。他の人に会いたければ申し込めば会える」と答えた。その表情は、どこか強がっているようにも見えた。
■変わっていく日中関係の中で 引き続きパイプの構築を
 今回、二階氏と習主席の面会が実現しなかった理由はわからない。ただ、二階氏が北京を離れる29日に習主席が会見したのは、アメリカのサリバン大統領補佐官だった。大国同士で対立をしている中国とアメリカだが、だからこそ対立をコントロールするため、アメリカとの交流は非常に重視されている印象がある。サリバン氏との会見で習主席は、米中関係について「2つの大国として、歴史と人民、世界に対して責任を持つ」と、高らかに宣言したという。
 一方の日中関係だが、中国にとっての重要性が、相対的に下がっているように見えるのは事実だ。GDPで日本を抜いた自信に加え、アメリカの「附属品」のように日本を見るような論調も根強い。とはいえ、日本と中国は「引っ越しのできない隣人」であり、今回の領空侵犯のような場合に、すぐに会って話せる関係を作っておかなければ、不測の事態が起きない保証はない。また経済的には、切っても切り離せない関係が、今後も続いていくだろう。
 二階氏は次の衆議院選挙への不出馬を表明しているため、次の総選挙の後には、日中友好議連の会長も代替わりすることになる。また、9月には自民党の総裁選挙や、立憲民主党の代表選挙も控えている。次の日本のリーダーとなる政治家には、二階氏などが築いてきた中国とのパイプをしっかり引き継いだうえで、両国がしっかりと意思疎通できる、新しい時代の日中関係を育てていく努力を続けていってほしい。
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