🎷53:─1─現代日本はコロナ禍で三流国である事が明らかとなった。~No.209 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2021年6月3日号 週刊文春「本音を申せば  小林信彦
 『ニューズウィーク日本版』5月18日号は、表紙が日本の総理大臣で、遠くを見つめているような変な眼つきをしている。顔のアップ写真である。
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 480円を出して、この号を買ったのは、菅義偉首相の単独インタビューがのっていたからだ。

 ワシントンで、アメリカの大統領と3時間近く会談した(4月16日)という菅首相のインタビュー記事を読む前に、『なぜ日本のワクチン接種は遅いのか』という記事(コラムニスト・河東哲夫)を読んで、そうだ、そうだ、と思った。
 世田谷区で、私はすでに第1回の接種をすませている。区のホールみたいな広い場所でやったのだが、接種後15分休むことも含めて、まず大きなミスはなかった。
 日本政府は自前のワクチン製造をしていないため、コロナ禍というと、ガタッと二流国か三流国に落ちてしまう。しかも、新型コロナワクチンを認可していない段階で、外国企業に〈お願い〉をするのだから、話がアヤフヤになる。アメリカ政府や欧州委員会はワクチン供給の催促をしているのに、日本は買うか買わないのかがアイマイだった。が、病気が世界的流行だとわかって、無理に頼んだ。この出足(であし)の遅さは日本人ならわかっていることで、CEOがユダヤ人のファイザーやドイツ人が作ったビオンテックは日本を優先する必要がない。日本という国は〈無責任体制〉で〈人間を不幸にするシステム〉ということを河東氏のおっしゃる通りである。
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 これだけ読めばもう充分。極端に遅れた日本社会はどん底に向かっているのだ。そして、愚かしい政治家・官僚が日本を天国であるかのようにはやし立てている。
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 菅政権の新型コロナウイルス対策への怒りが広がっていることが、政府・組織委員会には全く分かっていなかった。敵が上陸してくるかも知れないのに、それを承知で、迎え討とうという第二次大戦での大バクチを考えていた軍部と同じ愚かしさがある。その結果、広島・長崎への原爆投下があった。ビルマ戦線での愚挙をはじめ、数知れない愚行が吹き出してくる。降伏以外に考えられないのに、原爆を持った米軍と衝突したらどうなるのか?
 戦争とオリンピックはちがうという人もあろうが、いざ始まれば、日本以外の国はすべて敵という情況もあり得る。
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 今、与党寄りの新聞の世論調査(15日、16日実施)を見ると、東京五輪パラリンピックの開催について〈中止する〉の回答は56.6%と半数を越えている。また内閣の支持率は43.0%、不支持率が52.8%、と、今さら五輪かという国民感情が盛り上がっている。これを無視して、観客抜きの東京五輪をやるとすれば、総理は自分のためというのが明らさまであり、国民のためと称するコロナ対策もウソであるのがはっきりする。それどころか、自前でコロナ対策が出来なかった国という貧しさが前面に出る。永田町はコロナウイルスに無関心と見られても致し方ないだろう。
 日本がイギリスと肩をならべる〈アメリカの同盟国〉といった立場にないことは考えておくべきだろうが。」
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 現代日本の無様な体たらくを生み出したのは、戦後のマルクス主義的リベラルなジャーナリズムである。
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 日本はアメリカや中国と違って、食糧・資源・エネルギー(石油・ウラン・天然ガス、他)を外貨・米国ドルで海外で購入し、アメリカ軍が守る輸送路を使って日本に運びこんでいる。
 現代日本は、国際的なルール、金融、情報、各種サービス、その他すべて、経済はもとより政治や国防さえ、あらゆる分野でアメリカに甘え・依存し、中国と比べても日本独自のものはない。
 現代日本人は12歳の子供以下の自立できない幼児状態にある。
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 人は、他人を助ける者を助けるが、他人を助けない者は助けない。
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 歴史的事実において「自分を助けない人は誰も助けない」が真理で、如何なる犠牲を払っても自助努力をしない人は切り捨てられる。
 人類の歴史とは、自己責任で自助努力・自己救済・自力回復である。
 日本には、自分の事は自分で片を付ける自助、世間・同業職株仲間・取引関係などの共助、御上(幕府・大名)の公助が多くなく少なく程良くあった。
 日本に創業数百年、千数百年の老舗が多いのはこの為である。
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 日本が途上国並みのダメ国家である事が、2020年に蔓延した武漢肺炎ウイルス・新型コロナウイルスで露見した。
 つまり、先進国という「化けの皮がはがされた」という事である。
 現代日本の技術力は、自力でウイルス・ワクチンが開発できないほど衰退している。
 その原因は、政治家や官僚が、100年に一度発生するかどうか分からない災害や疫病に備えて毎年大金を使うのは無駄であり、ワクチンや食糧が必要なときは外国から購入すればいいと高を括って来たからである。
 つまり、現代日本人がマルクス主義的リベラル(理想)とファンタジー(空想)で現実と事実を切り捨て、将来を見通す発想力や想像力を失った結果が2021年の惨状である。
 日本を衰退させた原因は、「将来投資のような無駄な経費を削減する」であった。
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 昔の武士や庶民は、戦争や災害に備えて約3年分の食糧を備蓄し資金を貯め、家屋を再建する為の木材を確保していた。
 昔の日本民族は、先々を考える「備えあれば憂いなし」と今を楽しむ「宵越しの金は持たぬ」で生きていた。
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 現代の日本人は昔の日本人とは違う違う日本人で、昔の日本人の知恵や経験は現代の日本人には時代遅れとなって通用しない。
 つまり、現代の日本人は昔の日本を否定しているだけに、歴史を手本とする事ができない。
 現代の日本人は、民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力がなく、事実に基づく歴史が理解できない為に歴史が嫌いである。
 現代日本人は「戦前の軍国日本の失敗」を熱心に学んでいるが、歴史力・文化力・伝統力・宗教力がない為にすべて、馬の耳に念仏、犬に論語、兎に祭文、牛に経文で理解できず無駄な事である。
 現代の日本は「有言不実行」である。
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 責任の取り方は、昔の日本人は死・自決・戦死であり、現代の日本人は多額の退職金を貰っての辞職・退職・天下りである。
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 日本の衰退は、1980年代後半のバブル崩壊から始まり、1995年の阪神淡路大震災、1996年の橋本行革、2009年のリベラル民主党政権事業仕分け、2011年の東日本大震災、保守自民党・リベラル公明党連合安倍政権、2020年の武漢肺炎ウイルス(新型コロナウイルス)の蔓延と中国共産党政府国家主席国賓訪日問題を経て、2021年現在その歯止めがかからず坂を転げ落ちている。
 日本を衰退させつつあるA級戦犯は、リベラル派戦後民主主義世代とその薫陶を受けた高学歴な次世代である。
 現代日本は、経済・貿易優先から、アメリカなどの先進国や国際世論が非難している中国のウイグル・ジェノサイドから目を逸らし、中国共産党の顔色を伺い、中国共産党の機嫌を気にして被害を受けている人々を助けようとしない。
 つまり、現代日本の人権・人命・差別反対、もののあわれ・惻隠の情はウソである。
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 戦前の軍国日本、昭和天皇、軍部・陸軍、東條英機松岡洋右松井石根ら、日本民族日本人は、歴史的宗教的民族的な人種差別意識が薄かったので、同盟国ナチス・ドイツの外圧を無視してヒトラーから逃げてきた浮浪者のようなポーランドユダヤ人難民を「可哀想な人達」として損得抜きで無償で助けていた。
 日本国内にも、人種差別主義を標榜する親ドイツ派、反ユダヤ派などの右翼・右派はいた。
 それが日本民族特有の弱い者いじめは男の恥、弱きを助け・強きを挫く、義を見てせざるは勇無きなり、世界を敵にしても我行かん、判官贔屓村八分であり、そこには現代日本人の自粛警察・マスク警察などといったくだらない同調圧力・場の空気・空気圧力は存在しない。
 が、戦前の軍国日本の人助け人道貢献は、世界世論はもとより現代日本人からも認められず、日本人の手で歴史の闇に葬られ抹消された。
 それが、靖国神社問題の本質である。
 現代の日本人は、戦前の軍国日本、昭和天皇、軍部・陸軍、東條英機松岡洋右松井石根らのユダヤ人難民救済を、意図的に忘れた。
 そして、あいちトリエンナーレ2019騒動。政治家や官僚で、多くの者が「表現の自由」で賛同するか黙認し、少数のが反対して、事件にならず問題化もしなかった。
 共産主義系テロリストとキリスト教系テロリストは、昭和天皇を惨殺するべくつけ狙っていた。
 昭和天皇は、歴代天皇の中で最も嫌われている天皇である。
 昭和天皇は、明治天皇同様に一人神として祀る独自の神宮(昭和神宮)を造営されてしかるべき資格がある天皇陛下で、決して天皇責任や天皇犯罪などで戦争犯罪者として問われる謂れはない。
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 戦前の日本は、地球の裏側のナチス・ドイツユダヤ人に対する差別・迫害を知っていたが虐殺や弾圧などのホロコーストは知らなかった。
 現代の日本は、隣国の中国で中国共産党ウイグル人・モンゴル人・チベット人少数民族に対するジェノサイドを知っている。
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 少子高齢化による人口激減で同じ総人口8,000万人と言っても、昔の人生50年時代は若者が多く老人が少なかったが、将来の人生100年時代では老人が多く若者が少ない。
 人生50年時代は多生少死社会で、人生100年時代は少生多死社会である。
 老人にとって、「今だけ、金だけ、自分だけ」で、社会を不安定にする危険性のある巨額投資による経済成長や社会発展よりも今の生活・老後の安定の為に現状維持を強く要求する。
 つまり、老人にとって考える事は、今日、明日、明後日の自分の生活であって、10年先、50年先、100年先の日本ではない。
 政治家にとって大事にすべきは、政治家として当選させてくれる、今、選挙権を持っている老人であって、将来、選挙権を持つ若者ではない。
 将来の日本は、老人が支配するシニア自由・民主主義国となる。
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 日本民族としての人口回復は不可能になりつつある為に、日本国民・日本人としての人口増やす即効性がある有効な手段は外国人移民(主に中国人移民)である。
 日本が目指す多様性とは、外国人移民(主に中国人移民)による多種多様な人種民族社会である。
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 現代日本において、民族主義愛国主義の大本でる日本民族への愛着が薄い日本人が多く、中には憎悪・嫌悪を抱く反民族的日本人も少なからずいる。
 そうした日本人が増えたのは、「日本を批判し非難し否定する事が正義」とする戦後の歴史教育の成果である。
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