⏱30:ー2ー中国の富裕層が都心を離れ地方で土地を爆買いし移住している。~No.81 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
2023-10-05
⏱30:ー1ー移住してくる中国人富裕層は日本に溶け込む気は一切ナシ。~No.80 
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 日本国内に中国人渡来人が増え、隠れたチャイナタウンが増殖し始めている。
 日本に貧富の格差が広がり、少数の富裕層は日本人と中国人で、貧困層は多数の日本人である。
 中国人富裕層は、日本に同化しないし、共生して馴染もうとはしない。
 チャイナ・タウンは、法があるようで法がないブラックホール社会として、居住する国家の憲法・法律ではなく中国共産党政府の法律に従う。
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 中国人移民で問題なのは、一般中国人ではなく約9,000万人の中国共産党員と共産党協力者である。
 歴史的事実として、中国共産党の脅威は日本とアメリカ・欧州とでは全然違う。 
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 中国人移民と言っても、帰化人と渡来人は違う。
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 2024年6月24日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「じつはいま「中国の富裕層」が都心を離れ地方に移住していた…行き先と「衝撃の実態」
 近年、国内の政治情勢などを背景に、日本に移住する中国人が増えている。主に東京都に移り住むことが多い。また、「中国の富裕層」が、日本に不動産を買う事例が目立つようになっている。一方で、日本に長く住む在日中国人の中には、地方に別荘を買い、週末をそこで過ごす人が増加しているという変化も起きている。
 【写真】「日本のどこがダメなのか?」に対する中国ネット民の驚きの回答
 その実態について、『中国人が日本を買う理由』を上梓した、ジャーナリストの中島恵さんがレポートする。
 4000万円で豪邸を購入
 「大きな窓を開け放して、新緑を眺め、よそ風が吹く縁側に座っていると、それだけで気分爽快、日頃の疲れが一気に吹き飛ぶような気がするんです。週末をこの家で過ごすことによってリフレッシュでき、また明日からがんばろう、という気持ちになりますね」
 笑顔でこう語るのは、都内で企業を経営する40代の在日中国人女性、Aさんだ。Aさんは中国の東北部の出身。2000年に来日後、商社などに勤務したのち、2016年に独立。日本と中国に十数人の社員を抱えている。
 10数年前に都心から程近い場所に自宅マンションを購入したが、昨年、千葉県の中央部からやや南下した茂原市に1000平方メートルの土地つきの“別荘”を購入した。Aさんは語る。
 「偶然見つけて、一目惚れした中古物件だったんです。門を入ると大きな庭があり、ツツジサルスベリ、梅、モミジなどの樹木が茂っていて、大きな石、池、灯篭もあります。物件は以前、日本人が住んでいた7LDK、約200平方メートルの建物で、風水がいい。東向きなので朝日もたっぷり入りますし、部屋の一つひとつも広く、和室には美しい欄間や障子もあります。
 和風の照明器具もそのままになっており、日本家屋の風情が残っているところが気に入りました。隣接する町の不動産店を介して、昨年、約4000万円で購入しました。格安で、とてもいい買い物ができたと満足しています」
 場所は東京駅からJR総武線外房線に乗って1時間強、最寄り駅からはクルマで数分の場所にあり、周囲には田園地帯が広がる、のどかな場所だ。近くに飲食店やスーパーはないが、クルマがあれば不便はなく、九十九里浜など海辺にも足を延ばすことができる。リフレッシュを目的とした別荘としては、うってつけだ。
 Aさんは昨年、この物件を購入後、外壁、門扉などを扱うエクステリア関係の会社や、草むしりの業者などに依頼して、数百万円をかけて修繕した。今春は庭に枝豆やシシトウなどの野菜を植え、家庭菜園を楽しんだ。襖(ふすま)も取り換え、家具なども設置。今後は、池で錦鯉を飼い、スイレンなどの花も育てたいと思っており、少しずつ生活環境を整えている。最近はようやく友人らを招待できるようになったとのことで、筆者も訪問させてもらった。
 在日外国人が増える町の実態
 実は、Aさんのように、日本で独立・起業して成功を収め、一財産を築いた在日中国人の間で、都心から比較的アクセスのいい場所に別荘を持つ人が増えている。
 統計などはまだないが、Aさんの別荘に同行した別の中国人女性によると、その人の知り合いだけでも千葉県、埼玉県、長野県などに別荘を所有する人が数人いるという。そのうちの1人は埼玉県内に3000平方メートルの庭を所有する別荘を建て、在日中国人の友人らを大勢招いて、盛大なお披露目パーティーも開いたとのこと。
 その女性によれば、昨今、中国人投資家が日本でホテルなどを買収したり、来日したばかりの富裕層が日本のタワーマンションを購入したりするケースとは別に、日本に長年住んできた40~50代の在日中国人が、自身の「安らぎ」のために別荘を持つようになってきたという。
 経済的に豊かになって、がむしゃらに仕事をするだけでなく、純粋にリフレッシュする場所を持ちたい、心身の健康を保ちたいと考える余裕が出てきたことがその要因ではないか、という。
 また、Aさんの別荘を訪れた際、昨年、都心から茂原市内に移住してきた中国人の友人も遊びにきていた。その人は夫と子どもの3人家族だが、夫は仕事で中国に滞在していることが多く、都心に住む必要はない。
 そこで、自然環境がよく、物価も安く、子どもを伸び伸びと育てられる茂原市を選び、広さ約170平方メートルの敷地に、約4000万円の注文住宅を建てたそうだ。
 その人によれば、子どもの小学校のクラスには、他に中国人が1人、日本人とのハーフが2人いて、それ以外にも、少しずつ中国人のニューファミリーが移住してきている印象だという。
 法務省の在留外国人統計(22年6月)によると、中国人が最も多いのは東京都で、続いて埼玉県、神奈川県、大阪府、千葉県の順。千葉県のホームページを見ると、23年6月末時点で、県内に住む中国人は約5万6000人で、前年(22年)比3.3%増加しており、全外国人の約30%を占める。
 中国人だけの統計ではないが、外国人が最も多いのは千葉市船橋市松戸市の順で、茂原市はトップ10には入っていない。
 だが、別の中国人によると、「埼玉、神奈川などと比べると、千葉の地価はまだ全体的に安く、千葉県全域に中国人が増えてきたと感じる。房総半島のほうまで行けば温暖な気候なので、移住したり、セカンドハウスを持ったりしたいと思っている人が多い。成田空港もあるので、中国からの来客に備え、ゲストハウスを建設するという話も聞く。
 ほかに、千葉には中国人が多い団地や建売住宅(一軒家)の新興タウンもあり、口コミで人口が増えている。千葉がねらい目だと思っている人が多い」という。
 一軒家の場合、中国から両親を呼び寄せ、2世帯、3世帯で住む人も増えており、都心に勤務する必要がない場合、新たな選択肢として注目されているそうだ。
 日本では、別荘といえば、お金持ちの象徴だが、いよいよ、在日中国人の中にも、そういう人々が増えてきたといえそうだ。
 中島 恵(ジャーナリスト)
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 2023年12月10日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「じつはいま中国人が急速に増えている「日本の都市」があった…その名前と「移住の理由」
 中島 恵ジャーナリスト
 東京に拠点を持つ中国人
 近年、国内の政治情勢などを背景に、日本に移住する中国人が増えているが、在日中国人が最も多く住んでいる地域はどこか、ご存じだろうか。法務省の在留外国人統計(2022年6月末時点)によると、それは東京都で、約22万2000人となっている。在日中国人総数は約75万人なので、約3~4分の1が東京都に居住していることになる(続いて多いのは、埼玉県、神奈川県、大阪府、千葉県の順)。
 さらに、都内での居住地域を細かく見てみると、最も多いのは江東区だった。2位は足立区、3位は江戸川区、4位は新宿区、5位は板橋区となっており、新宿区を除いて住宅地のイメージが強い地区となっている。中華料理店が多いイメージがある池袋を含む豊島区などはトップ5には入っていない。
 なぜ、中国人はこれらの地域に多く住んでいるのか。同じ在日中国人でも、居住地域によって住んでいる人の特徴に違いはあるのか。各行政区の中国人に関する詳細な情報はないが、私はこれらの地区に住む中国人の知人に話を聞き、そこに住む理由を聞いてみた。そこから浮かび上がってきたものは――。
 「亀戸は庶民的で中国食材店も多い」
 「中国人の友人から、この付近(江東区亀戸)はとにかく物価が安くて、庶民的で、中国食材店も多いから住みやすいよ、と勧められたので、数年前に移り住みました。会社は新宿なので、最寄りのJR総武線亀戸駅から1本で行けるし、出張のときには東京駅にも10分ほどでアクセスできるので、かなり便利ですよ」
 こう語るのは、IT企業に勤務する30代の中国人男性Aさん。10年以上前、中国の東北部から来日し、日系、中国系企業に勤務してきた。以前は千葉県に住んでいたが、勤務先がある新宿に少しでも近いほうがよいと考えて、亀戸に移ったという。
亀戸は、「亀戸天神」や「亀戸餃子」などがあり、下町の庶民的なイメージがある。
 その通り、駅から徒歩5分の距離には「亀戸五丁目中央通商店街」があり、レタスが2個で98円など激安の青果店や、Aさんが話していた中国食材店が数軒ある。連続して商店が軒を連ねているわけではないため、同じ総武線の(荒川を超えた江戸川区にある)新小岩、小岩などの商店街と比べると賑わっているというほどではなく、「中国人比率」はそれほど高くないように感じる。
 だが、Aさんによると、同商店街から西方向に数分歩いた距離にある「亀戸二丁目団地」では中国人を多く見かけるという。
 「私自身もそこに住んでいるのですが、とにかく中国人が多いですよ。家賃が安いし、ここには中国の団地みたいな雰囲気があるんです。団地の真ん中に中庭があり、クルマが中まで入ってこないので、小さな子どもが遊んでいても安心。交通量の多い道路に面したマンションよりも、建物に囲われている分、安心感があるんです」(Aさん)
 私もこの団地に足を運んだことがあるが、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)の物件で、保証人が不要であること、家賃が比較的安いこと(UR都市機構のウェブサイトによると、1LDK~3Kまでで約8万4000円~約13万3000円)、敷地内に激安スーパーがあるという諸条件が、中国人比率が全体の5割近い埼玉県川口市芝園団地と酷似している。
 中国人ネットワーク
 同じ江東区に、もう一ヵ所、中国人が急速に増えている地域がある。豊洲だ。
 地下鉄有楽町線豊洲駅に降り立つと、高層ビルやタワーマンションが複数そびえ立っており、亀戸と違って、生活感はまったく感じられない。
 私は今年5月に出版した『中国人が日本を買う理由』の中で、豊洲タワーマンション(約7000万円)を購入した20代の若者のことを書いた。この若者が豊洲に引っ越してきたのは22年春。
 彼は私に
 「中国人の友人から、中国人の間でいま豊洲の人気が上がっていると聞き、20年に一室購入しました。上層階から海が見渡せる眺望も気に入りました」
 と話していた。
 このように、江東区内には、下町風情が漂い、激安店が多い亀戸と、新興都市として
オフィスビルが立ち並ぶ豊洲という2つの対照的な地区がある。公共交通機関も、JR総
武線、地下鉄有楽町線東西線、都営新宿線があり、いずれも都心へのアクセスがい
い。それが(在日中国人が住む地域として)1位にランクインした理由の一つか
もしれないと感じた。では、2位以下はどうなっているのか。
 江東区の次に中国人が多いのは足立区だ。以前はあまりイメージがよくないという日
本人もいたが、リクルートが実施している「SUUMO住みたい町ランキング2023首都圏版」では北千住が28位にランクインするなど、近年は人気が上がっている。
 駅前にはルミネやマルイなどのファッションビルも立ち並んでいる北千住。駅前に中国をイメージするものはほとんどないが、住宅街や、近隣の竹ノ塚駅のほうまで行ってみると、中華食材店、中華料理店が増えている。
 私の知人の中国人も北千住に住んでいるが、彼は「知り合いの中国人不動産屋から、建売のいい一軒家があると紹介されたのが北千住でした。庭つきの家で子どもを伸び伸びと育てたいと、ここにしました。日比谷線の沿線に勤務先があるので便利なんです」と、引っ越してきた理由を話した。
 3位の江戸川区は前述した江東区と同じ路線上にあり、千葉県に近い。江東区と同じく、庶民的な商店が多く、家賃や物価が安い。JR総武線平井駅付近には外国人留学生向けの日本語学校や、中国人専門の大学受験予備校があり、亀戸や小岩と並んで中国人率が非常に高い。
 同じ江戸川区葛西に住む知人の中国人は「東西線の葛西や行徳にも中国人が多いですが、平井は第二の高田馬場になるような気がする」と話す。
 その高田馬場があるのが4位の新宿区だ。歌舞伎町、大久保などの歓楽街のイメージがあるが、中国人にとっては、日本語学校や専門学校が多いところというイメージ。3年前に中国の高校を卒業後に来日した女性、Bさんは、高田馬場にある日本語学校に入学するのと同時に、同じ駅前にある大学受験予備校にも入学。その予備校の担当者から住居を紹介され、高田馬場にマンションを借りた。日本語学校、大学受験予備校、不動産店のいずれの担当者も中国人だ。
 高田馬場駅前を降りると、大学受験予備校の看板が多数並んでいる。そこに通う中国人留学生を目当てにした「ガチ中華」の店も多く、早稲田大学まで続く早稲田通り沿いには、中国で人気の飲食チェーン店が軒を連ねている。
 以前、駅前の大学受験予備校でアルバイトをしていたという中国人男性は、「この町が気に入り、受験が終わっても、この町に住み続けるという友だちが少なくないです」と話していた。5位は板橋区板橋区は池袋がある豊島区に隣接しており、JR埼京線都営三田線東武東上線、地下鉄有楽町線副都心線が走っている。都営三田線を除いた路線はすべて池袋駅につながっており、通勤に便利な割に家賃が比較的安く、庶民的なエリアだ。
 このように、中国人が多い地区のトップ5を見てみると、共通点が浮かび上がってくる。それは、比較的物価が安く、中国人の生活に欠かせない中国食材店や中華料理店が多いこと、10年以上前に来日した中国人がすでに多く住んでいて、安心感があること、中国人のネットワークで不動産物件を紹介された人が多いこと、都心への交通アクセスがよいこと、などだ。これらの情報は中国人が頻繁に使っているSNSウィーチャットで流れてくる。それを見て、さらに、そこに人が集住するという流れになっている。
 【後編】『日本に移住する中国人が「住む場所」に変化が起きていた…その「驚愕の実態」』では、これまでの在日中国人とは様相の異なる「在日中国人」が増えてきたことについて説明する。
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 2023年12月10日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「日本に移住する中国人が「住む場所」に変化が起きていた…その「驚愕の実態」
 中島 恵ジャーナリスト
 近年、国内の政治情勢などを背景に、日本に移住する中国人が増えているが、在日中国人が最も多く住んでいる地域はどこか、ご存じだろうか。法務省の在留外国人統計(2022年6月末時点)によると、それは東京都で、約22万2000人となっている。在日中国人総数は約75万人なので、約3~4分の1が東京都に居住していることになる(続いて多いのは、埼玉県、神奈川県、大阪府、千葉県の順)。
 さらに、都内での居住地域を細かく見てみると、最も多いのは江東区だった。2位は足立区、3位は江戸川区、4位は新宿区、5位は板橋区となっており、新宿区を除いて住宅地のイメージが強い地区となっている。中華料理店が多いイメージがある池袋を含む豊島区などはトップ5には入っていない。
 なぜ、中国人はこれらの地域に多く住んでいるのか。同じ在日中国人でも、居住地域によって住んでいる人の特徴に違いはあるのか。各行政区の中国人に関する詳細な情報はないが、私はこれらの地区に住む中国人の知人に話を聞き、そこに住む理由を聞いてみた。
 【前編】『じつはいま中国人が急速に増えている「日本の都市」があった…その名前と「移住の理由」』で詳しく説明したが、共通点が浮かび上がってくる。
 それは、比較的物価が安く、中国人の生活に欠かせない中国食材店や中華料理店が多いこと、10年以上前に来日した中国人がすでに多く住んでいて、安心感があること、中国人のネットワークで不動産物件を紹介された人が多いこと、都心への交通アクセスがよいこと、などだ。これらの情報は中国人が頻繁に使っているSNSウィーチャットで流れてくる。
 それを見て、さらに、そこに人が集住するという流れになっている。
 「馴染みのある地区」を選ばない
 だが、近年来日した富裕層の人の中には、これら、長年日本に住んでいる在日中国人にとって「馴染みのある地区」を選ばない人が増えている。タワーマンションが多い豊洲だけは例外だが、近年、日本に移住してきた人に、どこに住んでいるかと聞いてみると、港区、品川区、渋谷区、という答えが返ってきた。
 むろん、「中国人富裕層が住む地区の統計」といったものは存在しないので、あくまでも私が取材した範囲内の話だが、彼らは、日本在住歴が長い中国人とは異なるネットワークを持っており、そこで得た情報によって居住区を決めているようだ。
 2年前、日本にある大手中国系IT企業に駐在員としてやってきた30代の男性は、会社の総務部の手配で港区を推薦されたため、そこに住み始めたと話してくれた。
 「会社は大手町にあり、そこから近いので六本木の賃貸マンションに住んでいます。私は東京に詳しくなく、地理もよくわかりませんが、ここは治安もいいし、ステータスの面でも満足できると思いました。家賃は30万円以上しますが、会社負担です。
 いまは駐在員ですけど、1年以内に、投資目的でこの近くにマンションを購入しようと考えています。他の駐在員仲間も六本木や麻布に多く住んでいますよ。仕事で遅くなっても、タクシーですぐに帰宅できるし、東京タワーも見える眺めのいいマンションなので気に入っています」
 その男性によると、富裕層の友人の中には、森ビルが手掛けている高級マンション「麻布台ヒルズ」を購入している人が何人もいるという。彼が入っている駐在員や富裕層のSNSグループには、頻繁に高級物件の情報が流れてくるので、彼自身も投資用に購入したいと話していた。
 通勤する必要のない富裕層の在日中国人
 また、近年来日した富裕層の特徴として挙げられるのが、「日本語があまりできない」ことだ。10年以上前に来日した中国人は、日本の大学を卒業し、日本企業に勤務している人が多い。
 彼らは日本社会にある程度溶け込んでおり、日本人と同等の給料を得て生活していることから、日本人と似たような消費意識を持っている。記事の前半で紹介したように、物価が安く、商店街があり、勤務先へのアクセスがいいところに住みたいという日本人のような考え方の人が多いが、近年来日した中国人は感覚がかなり異なるようだ。
彼らの多くは30~50代の働き盛りだが、中国で財を成した人が多く、日本に移住してからはどこかに通勤する必要がない。そして、子ども連れで来日する場合、子どもを日本のインターナショナルスクールに通わせたいと考えている人が多い。
 そのため、ある中国人は「港区、目黒区などにあるインターナショナルスクールを検討しているので、住居もその近くにしたい」と話していた。品川区に住む私の知人の中国人も、子どもが虎ノ門にあるインターナショナル幼稚園に通っているため、その近くで物件を探したと言っていた。
 これらの富裕層はまだごく一握りしかおらず、在日中国人の中で少数派だが、今後、中国の情勢によって、移住者はもっと増える可能性もある。だが、すでに約75万人に上っている在日中国人の大半は、前編で紹介したような一般会社員などであり、中国人が多く集住している地区を好む傾向があることがわかる。
 こうした傾向は、東京都の次に多い埼玉県、神奈川県などでも同様で、埼玉県でいえば川口市、神奈川県でいえば横浜市がそれに当たる。ふだん、すぐそばに住んでいても、その存在について深く考える機会の少ない在日中国人。
 だが、その居住地区をよく見てみると、来日した時期や収入などによる彼らの傾向や層、最近の特徴といったものが見えてくるのではないだろうか。
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