💢81:─2─在日ロシア人への中傷対策。ウクライナ侵攻に関わりのない日本に住む ロシア人達。~No.347No.348 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本人は惻隠の情を持ち、心優しく、親切で、困っている人は見捨てられず手を差し伸べる、はウソである。
 いい日本人は2割、悪い日本人は3割、我関せずで無関心な日本人は5割。
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 2022年4月29日号 週刊ポスト「母国が世界中の嫌われ者となった彼らの声なき声
 『人殺し!と怒鳴られて・・・』
 在日ロシア人、魂の叫び
 店の口コミサイトに遺体写真、祖国の愛息と絶縁それでも日本人の優しさに救われる──プーチンに『異国の同胞』の涙は届くのか
 停戦の糸口が一向に見えてこないロシアのウクライナ侵攻。その戦禍は海を越え、日本国内で生活する『市井の在日ロシア人』たちにも飛び火している。
 『人肉が入っている』と書き込ま
 『ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊受け入れを停止します』
 滋賀県長浜市のある宿泊施設が2月からホームページに掲げていたメッセージ。4月11日、県が『旅館業法に抵触する畏れがある』として行政指導を行ない話題になった。
 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、侵攻とは関わりのない日本に住む罪なきロシア人たちが、非難の矢面に立たされている。
 埼玉県にあるロシア料理店がネットの口コミ欄に〈ピロシキが変な味がした。人肉が入っている〉という書き込みとともに、血を流して倒れている兵士の写真を投稿されたことも報じられたが、こうした嫌がらせは各地で相次いでいる。
 大阪市でロシア料理店を営むハバロスク出身の40代女性・タチヤナさん(仮名)はこう話す。
 『戦争が始まってから、店に「死ね」「ボケ」と一方的に怒鳴られる脅迫電話が何度もかかってくるようになりました。ネット上にも口コミとして店の悪口が書かれていると聞きましたが、ショックを受けるので見ないようにしています。店にはロシア人の女の子たちも来ますが、「あまり外を出歩かないほうがいいね」と話している』
 実際に街を歩いていて、嫌な思いをするケースも少なくない。
 東京に住むモスクワ出身のモデル・中庭アレクサンドラさん(31)は10歳の時に来日。幼少期を大阪で過ごしたが、府内の様子にも変化があるという。
 『大阪に住む母が近所のタバコ屋さんに行った時、お店のおじいちゃんに「どこの人?」と聞かれたらしいんです。何も考えずに「ロシア人だよ」と答えたら、「出て行け!人殺し!」と怒鳴られた。これまでには考えられなかったことなので、母は困惑してしまいました。
 私も戦争が始まるまでは「何人?」と聞かれた時、何の違和感もなく「ロシア人」と答えていたけれど、いまは正直に言えない自分がいる。先日も美容室で店員さんに聞かれた時、とっさに「ブルガリアです」と答えてしまった』
 ハバロスク出身の太田イリーナさん(40)は、大学在学中の20歳の時、日本を旅行中に現在の夫に出会い、そのまま帰国せずに結婚。10年に長男を出産し、18年には兵庫県淡路島に移住してキッチンカーでロシア料理の販売を始めた。
 『私の店の口コミ欄にも《ひどい豚肉料理を食べさせられた》という嫌がらせのコメントが投稿されたことがありました。うちの店では豚肉料理は出していないので、食べもせずにコメントを書いたことはすぐわかった。
 ロシアがウクライナ侵攻を始めてから、小学6年の息子には、学校ではまず「自分は戦争反対だ」という意思表示をするように伝えました。何も恐れず堂々としていればいいのよ、と』
 イリーナさんの長男は、友達とのグループチャットで戦争反対の話題になった時、『プーチン、最低!』と書き込んだという。
 『おかげで戦争のことでいじめに遭ったり、差別的な行為をうけることはないようです。私自身もママ友と戦争の話になった時には、臆さず反対派だと伝えるようにしています』(イリーナさん)
 戦争の原因を議論
 イリーナさんはロシアのウクライナ侵攻以降、キッチンカーの車体に『……(ニェット・ヴァイニェ)=戦争は、いらない』という張り紙を貼って、島内を巡っている。
 『ネットで誹謗中傷を受けたことはありますが、店に届くのはほとんどが応援や温かいメッセージばかりです。いまの私にできることはなんとかウクライナを支援すること。ウクライナへの寄付を募るイベントにも、このキッチンカーで参加する予定です』(イリーナさん)
 都内の大学院で政治学を学ぶロシア人留学生の20代女性・クシューシャさんも、周囲の人たちの理解に助けられていると話す。
 『アカデミックな場所だからという理由もあるとは思いますが、大学の友人は日本に住むロシア人の状況をわかってくれるので、ロシア人というだけで嫌がらせや冷たい反応をされることはありません。「家族が無事だといいね」と毎日のように気遣ってくれるので、本当にありがたい。
 「プーチンを選挙で選んだのはロシア人だから、ロシア人に責任がある」という声があることを知っていますが、いまのロシアは国民の意思が政府にまったく反映されていない。友人だけでなく様々な世代の人が、戦争以前からプーチンの強硬な姿勢に批判的でした』
 キャンパス内では、ウクライナ侵攻やロシア国内の状況などについて、日本の学生から熱心に質問されることもあるという。
 『「この戦争は現地ではどう捉えられているの」とか、「ウクライナとロシアはもともと兄弟のようなイメージだったのか」とか。学生たちは、私個人とプーチンやロシア政府とを完全の別の存在として捉えてくれるので、こうした質問をうけてもロシア人であることによるストレスはほとんど感じません。日本の学生は穏やかで優しいし、こな時でも学校に来れば楽しく過ごせるので助かっています。
 私自身、ロシアとウクライナ地政学的な観点や、言語の類似性、戦争の持つ経済的な側面なども含めて議論し、〝私の目線から見えるロシア〟をありのままにみんなに伝えていきたいと思っています』(クシューシャさん)
 息子が洗脳された
 在日ロシア人が苦しんでいるのは、国に残った家族との断絶だという。
 ……」
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 2022年4月19日18:05 産経新聞「在日ロシア人への中傷対策求める 自民外交部会長
2022/04/19
 © 産経新聞 JR恵比寿駅の構内の案内表示。ロシア語で「中目黒 六本木」と書かれていたが、ロシアのウクライナ侵攻後、調整中と書かれた紙がはられていた=14日午後、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)
 自民党佐藤正久外交部会長は19日、党本部で開かれた会合で、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる在日ロシア人への誹謗(ひぼう)中傷について「プーチン政権と在日ロシア人を同一視してはいけない。絶対あってはいけないことで、日本の品格も問われる」と述べ、政府に対策を求めた。JR恵比寿駅でロシア語の案内表示が紙で隠された事例などを問題視した。
 佐藤氏は「料理店を営んでいるロシア人の方のSNSに『母国へ帰れ』という書き込みがある」とも指摘し、早急な対応を求めた。
 一方、林芳正外相も19日の記者会見で「今回の事態はプーチン政権によるウクライナ侵略であることを強調したい。国内に居住するロシア人からも侵略に反対する声があがっていると承知している」と述べ、一般の在日ロシア人を排斥したり、誹謗中傷を行わないよう呼びかけた。
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 4月20日00:19 MicrosoftNews FNNプライムオンライン「林外相「在日ロシア人への誹謗中傷やめて」 閣議後会見で訴え
 © FNNプライムオンライン
 林外相が、在日ロシア人への誹謗(ひぼう)中傷をやめるよう呼びかけた。
 林外相「ロシア人であるという理由だけで、排斥したり誹謗中傷することは行わないよう、あらためて呼びかけたい」
 林大臣は、ウクライナ侵攻以降相次いでいる、在日ロシア人への嫌がらせなどに懸念を示した。
 そして、「今回の事態はプーチン政権による侵略だ」と強調し、「日本国内に居住するロシア国民からも、侵略に反対する声が上がっている」と指摘した。」
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 4月22日13:37 MicrosoftNews TBS NEWS「在日ロシア人に“誹謗中傷”ウクライナ侵攻直後に「内定取り消し」も
 © TBS NEWS DIG
 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、日本で暮らすロシア人が心無い“誹謗中傷”を受けるケースが相次いでいます。なかには、侵攻の直後に「内定取り消し」となった留学生もいました。
 林芳正外務大臣© TBS NEWS DIG 林芳正外務大臣
__林芳正 外務大臣
 「日本に住む一般のロシア人をですね、ロシア人であるという理由だけで、排斥したり、誹謗中傷するようなことはですね、行わないよう改めて呼び掛けたい」__
 19日の会見で林外務大臣は日本に住む一般のロシア人への誹謗中傷はやめるよう呼び掛けました。ロシア人やロシア料理店に対するSNSでの悪質な書き込みなどを念頭に置いた発言です。
 一時隠されたJR恵比寿駅のロシア語表示© TBS NEWS DIG 一時隠されたJR恵比寿駅のロシア語表示
東京のJR恵比寿駅では、今月になって構内にあるロシア語の表示が一時、隠される事態が発生。その理由は、ロシア語を見たくないなどという意見が複数寄せられたためです。その後、駅の対応を疑問視する声が相次ぎ、現在は元に戻っています。
 また、滋賀県にある旅館は、ホームページに「ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊受け入れを停止します」と掲載。旅館業法では、正当な理由のない宿泊拒否を禁じているため、県が今月、行政指導し、文章は削除されました。
 影響は、ほかの場所にも及んでいます。さいたま市にある日本語学校には、7か国から来たおよそ40人の留学生が日本語を学んでいます。ロシア人のイリギズさん(33)もその1人で、2年前の1月からこの学校に通っています。
 © TBS NEWS DIG ロシアからの留学生イリギズさん(33)
__ロシアからの留学生イリギズさん
 「日本語が好きだから。あとアニメ・ゲームをやりたかったから来ました」__
 配送のアルバイトをしながら勉強を続けてきたイリギズさん。実は、埼玉県内のIT関連企業に就職が内定し、今月から働く予定でした。しかし、ロシアが軍事侵攻した直後の2月下旬、突然「内定の取り消し」が通知されたといいます。
__ロシアからの留学生イリギズさん
 「メールが来ました。『(採用を)やめました。もういらない』ってことだけ(書かれていた)。残念だと思った」__
 「内定取り消し」の明確な理由は示されておらず、学校側はロシアの軍事侵攻が影響したのではないかと危惧しています。
 © TBS NEWS DIG 東京日語学院 総務部長 中澤俊一さん
__東京日語学院 総務部長 中澤俊一さん
 「このタイミングで内定が取り消されたというのは、そういったこと(軍事侵攻)が影響しているのかなっていうのがありまして。非常に残念ではありますよね」__
 イリギズさんはやむなく、もう1年、日本語学校に通い、新しい就職先を探すことにしました。
 一方で、救いの手もありました。今回の「内定取り消し」の件を地元紙などが報じたところ…
 © TBS NEWS DIG TBS NEWS DIG Powered by JNN
__東京日語学院 総務部長 中澤俊一さん
 「IT関係の企業6社ほど『ニュースを見ました』と。『うちの方でもそういった学生募集していますので、是非よかったら来てください』という、そういうありがたい声もね、逆にありまして。日本もまだ、そういう温かいところもあるっていうことで、(イリギズさんも)喜んでますよね」__
 富山市のロシア料理店 ボルガ© TBS NEWS DIG 富山市のロシア料理店 ボルガ
ロシア料理店への誹謗中傷も起きています。ロシア人料理長が腕を振るった本場の味が楽しめる富山市の店では。
__ロシア料理店ボルガ 料理長マカリナさん
 「お店に電話がありました。『ロシア人は出て行ってください』。とても悲しいね」__
 © TBS NEWS DIG ロシア出身のマカリナ・エヴゲニアさん
 こう語るのは、日本での生活が26年、ロシア出身のマカリナ・エヴゲニアさん(50)。ロシアが軍事侵攻を始めて以降、「ロシア人は出て行け」などの電話が相次ぎ、心を痛めたといいます。
 ウクライナ支援のコース料理© TBS NEWS DIG ウクライナ支援のコース料理
そうした中、オーナーの提案で、売り上げの4割を寄付するというウクライナ支援のコース料理を今月から開始。ウクライナ人とロシア人、そして日本人も仲間だという思いが込められています。ランチでも3300円と決して安くはありませんが、評判は上々。県外からの来客もあるといいます。
 © TBS NEWS DIG マカリナさんと小室徳幸さん
__オーナー小室徳幸さん(62)
 「沖縄からわざわざ来ていただいたお客さんもいます」
 マカリナさん
 「東京(から)も来ます」__
 支援料理を楽しんだお客さんからは。
 © TBS NEWS DIG TBS NEWS DIG Powered by JNN
__マカリナさん
 「『がんばってください』とみんな言ってる。がんばって、がんばって…」__
 支援の輪が広がりを見せる中、ロシア軍の侵攻開始からまもなく2か月。今もマリウポリなど、ウクライナ東部で激しい攻防が続くなど、停戦への道筋は見えていません。」
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