⛿31¦─1─中国海軍の「測量艦」が領海侵入を繰り返すワケ その“ヤバさ”。〜No.175No.176No.177 

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 2022年12月23日 MicrosoftStartニュース 乗りものニュース「空母くるより恐ろしい? 中国の「測量艦」が領海侵入を繰り返すワケ その“ヤバさ”
 白石 光(戦史研究家) の意見
 2022年5回目の中国測量艦による領海侵入
 2022年12月19日午前6時50分頃、中国海軍のシュパン級(636型シリーズ)測量艦1隻が、屋久島周辺の領海に侵入し、約3時間半後の午前10時30分頃に口永良部島の西で領海を出ました。防衛省によると、同海軍の測量艦が周辺の領海に侵入したのは、今年(2022年)に入ってから5回目を数えるそうです。
 この事態、日本の安全保障にとっては、近海を中国海軍の空母機動部隊が航行するよりもリスキーなことだといえます。
 【潜水艦ならコレでドーン!】海自護衛艦による対潜ロケット発射(写真)
 中国海軍の潜水艦(画像:中国人民解放軍北海艦隊)。
 © 乗りものニュース 提供
 かつて第2次世界大戦の頃は、観測機器の性能が未熟だったことから、「海底の地図」は大まかな「点と点」でしか描けませんでしたが、戦後、観測機器が飛躍的に性能向上したことにより、2022年現在では、コンピューターグラフィックスなどを用いればCGで再現できるほど、正確な海底の地形を連続的に描けるまでになっています。
 そのおかげで、いまや潜水艦は飛行機が低空をぬうように飛ぶかのごとく、海中の「山」や「谷」を避けて泳ぐことができるようになっており、目的に応じて「広場」や「隠れ家」を見つけて戦術に用いることができるまでになっています。
 しかし、そのためには事前調査で海底地形を把握しておく必要があります。これは、空気と違い、“ぶ厚い水の壁” が海底地形を覆っているからで、その点はいくら観測機器が発達したからといっても、偵察衛星や航空機では調べることができないハードルにもなっています。
 海底地形だけじゃない 潜水艦戦に必要なデータ色々
 ただ、潜水艦が行動するためには海底地形さえ把握できればオーケーというものでもありません。
 2022年12月19日に屋久島沖を領海侵犯した中国海軍のシュパン級測量艦。満載排水量5883トン、全長は129.3mで、中国海軍には9隻が配備されているそう(画像:統合幕僚監部)。
 © 乗りものニュース 提供
 海水は、いうなれば塩水です。また深さは海上保安庁が公表している資料によると平均で4750m、最も深いところでは1万m以上ある場所もあります。ということは、深さに応じて水温も水質も異なり、さらに塩分濃度も違います。潮流もあるため、これらによって潜水艦は動きが制限されたり、見つかりやすくなったり逆に隠れやすかったりするのです。また、これらは季節によっても変わります。単純に夏の海と冬の海をイメージしてみても、水温や潮流などが違うのは理解できます。
 逆にいうと、作戦行動を予定している海域の「海底の地図」に加えて、こういった様々な「海のデータ」、つまり海洋情報も併せて持っていなければ、潜水艦は自由に動くことも戦術を組み立てることもできないといえるでしょう。だからこそ海上自衛隊は日本周辺で潜水艦を運用するために、常日頃から自前で海洋観測艦(測量艦)を整備・運用しているのです。
 これと同じことは中国海軍にもいえます。中国海軍が東シナ海を含む自国周辺海域で、潜水艦を運用しようとするならば、それらデータがないと自軍に有利なよう戦いを進めることができません。潜水艦が戦術行動するにしても、水上艦や航空機による対潜水艦戦闘を行うにしても、前述したような海洋情報が必須になります。
 だからこそ、中国海軍は測量艦を日本近海にまで進出させているといえるでしょう。とうぜん測量艦は単に航行しているわけはなく、領海に侵入してまで海洋調査を行っていると思われます。
 中国船が領海侵入してまで調べる意味は?
 ただ、そのなかでも、南西諸島の周辺海域というのがポイントです。このエリアは、台湾有事などの際に同海軍が作戦行動を行う海域だからです。単に潜水艦を航行させるだけなら、日本の領海を侵犯する必要はないでしょう。領海侵犯してまで海中を調べているというのは、有事の際に潜水艦をより有効に運用するために、当該海域の正確な「海底の地図」を作り、あわせて海洋情報を収集しておく必要に迫られているからだと考えられます。
 海上自衛隊の潜水艦隊(画像:海上自衛隊)。
 © 乗りものニュース 提供
 また、海底に設置される潜水艦探知のための固定監視システムとして「SOSUS(Sound Surveillance System:ソーサス)というものが、アメリカ海軍にはあります。
 これは海中の音を常時捉え続けることで、潜水艦を始めとした艦船の航行を瞬時に捕捉するシステムです。これか、もしくは海上自衛隊の類似システム「水中固定聴音機」が中国潜水艦の動向を把握するために、南西諸島を含む東シナ海へ設置されている可能性が高いといわれています
 実際、2015(平成27)年9月には一部メディアから、沖縄県うるま市海上自衛隊沖縄海洋観測所沿岸から海中に長く延びる2組のケーブル埋設痕らしき画像が公開されたことがあります。当該海域にアメリカのSOSUSや日本の「水中固定聴音機」が設けられているかどうかは不明であるものの、それらの有無を中国の測量艦が調べていてもおかしくはないでしょう。
 ひょっとしたら、領海外からは調査が難しい日本近海に、海底地形を利用した海自潜水艦しか知らない「秘密の待機場所」が設けられている可能性も推察できます。だからこそ、中国海軍は、測量艦による領海侵入を繰り返しているとも考えられます。
 こうして見てみると、実は中国測量艦の領海侵入は、実際に戦闘が行われている戦時でもない限り、空母が領海侵入することよりも「恐ろしく危険な事態」といえるのです。筆者(白石 光:戦史研究家)は、こうした中国海軍による性急な海洋調査が、かねてより懸念されている、台湾侵攻の前触れなどではないことを、ひたすら願うばかりです。」
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 現代日本人には中国共産党や中国軍の意図が理解できない、特に超エリート層と言われる政治家や官僚、学者、メディア関係者などの政治的エリートや進歩的インテリにその傾向が強い。
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 中国共産党は、尖閣諸島・沖縄、沖ノ鳥島、北海道や日本の水や資源を強奪しようとしている。
 中国軍は、日本侵略計画を進めている。
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