🎺37:─1─イエール大学スパイクマン教授の地政学と中国脅威論、日米同盟論。1941年~No.174No175No.176 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2022年10月6日号 週刊新潮「日本ルネサンス  櫻井よしこ
 批判よりも安倍晋三元総理に学べ
 安倍晋三元総理の国葬儀には多くの日本国民に加えて海外から多数の要人が来日し、阿倍氏の死を深く悼んだ。阿倍氏は私たち国民を、日本の未来を切り開けと勇気づけ、国際社会に対しては世界が目指すべき方向と新しい戦略を示してきた。
 とりわけ重要なのは国際社会に中国の真に姿を説明し、国際社会が抱いてきた幻想を修正したことだ。2000年以上の交流を有するわが国であればこそ、その中国分析は欧米に比べてはるかに深く幅広い知識、経験に裏打ちされている。阿倍氏の指摘は説得力十分だった。そしていま、国際情勢は阿倍氏の懸念した方向に動いている。
 中国とロシア、二つの異形の国の力関係が国際社会の眼前でこれ以上ない程に明確な中国優位になったのが9月15、16日の両日、ウズベキスタンの古都サマルカンドで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議でのことだった。
 ……
 80年前に予言
 プーチン氏は焦っている。氏の戦略は失敗い続きだ。それでも諦めない。新たに動員を発表すると共に、不足しているロケット砲や砲弾を数百万発規模で北朝鮮から買うとも報じられた。同件について米国が詳細な情報を発表し、北朝鮮側が否定した。
 再び矢板氏が指摘した。
 『数百万発ものミサイル砲や砲弾を提供する余裕は北朝鮮にあるか、疑問です。ここでも中国が手を差し伸べていると考えてよいと思います。ミサイル砲などは中朝共に元々ロシアから買っています。北朝鮮はすでに国連制裁を受けており、新たな制裁も怖くはない。中国はそんな北朝鮮の立場を悪用しようとしており、新たな制裁も恐くはない。中国はそんな北朝鮮の立場を悪用しようとしており、金正恩も中露両国に保障されていいる限り安泰だと考えているのです』
 しかし、欧米のインテリジェンス能力の高さを考えれば、この種の企みが暴露されないわけはない。中国はさらなる経済制裁を受け、ただでさえ苦しくい経済運営はさらに苦しくなる。……
 ウクライナ侵略戦争を仕掛けたプーチン氏は国力を消耗し、影響力を弱めた。ロシアが大国として甦る可能性は恐らくこれから何世紀もないだろう。深い泥沼に沈むロシアを尻目に力をつける中国のこのような立ち位置を、80年前に予言していたのが地政学泰斗、ニコラス・スパイクマンだ。
 オランダ生まれのスパイクマンはアメリカに移住し、1928年に38歳でイェール大学の教授となった。彼はユーラシア大陸における中国(蒋介石の国民党)とソ連スターリンソビエト政権)にアメリカはどう対峙すべきかを考え続けた。結論はアジアで日本と同盟を結び、欧州では力を失ったイギリスに替わってドイツと結ぶべきだというものだった。
 右に指摘は1941(昭和16)年12月8日に真珠湾を攻撃した直後のものだっただけに、米国内で強い反発を受けた。しかし彼は地政学的に見て第二次世界大戦後の米国の主要な問題は、日本ではなく中国になるだろうと繰り返した。
 元総理を口汚く非難
 スパイクマンの主張は以下のような分析で支えられていた。日中双方の潜在国力を較べれば、国土、人口、資源で中国は日本を上回っている。中国の国力が一旦軍事力に転化されれば、中国大陸の沖合の島国であり敗戦国となる日本の立場は極めて危うい。中国はユーラシア大陸を制するだろうから、その場合、日本のみならず、ユーラシア大陸周辺諸国つまり欧州諸国、地中海諸国、インド、東南アジア、朝鮮半島などは中国の影響を強く受ける。
 一方、米国に対する中国の力は武器装備の近代化によって質的に変化する。これまで米国は太平洋と大西洋という二つの大きな海に守られてきたが、中国の戦闘機は易々と大洋を越えてアメリカ攻撃の力を強める。結果、アメリカは深刻な危機に直面するというのだ(『スパイクマン地政学─世界政治と米国の戦略』渡邊公太訳 美蓉書房出版)。
 地政学的に見れば、このような事態の到来は避けられない。従って第二次世界大戦後は米国と中国の関係は劇的に変化し、アメリカは日本と同盟しなければならない。ソ連の脅威の前でアメリカがイギリスを助けてきたように、中国の脅威の前でアメリカは日本に力を貸さなければならないと、スパイクマンは主張したのだ。
 彼は1943年に死去し、大東亜戦争の結末を見ていない。しかしその優れた分析は今日の世界情勢をかなり正確に予測している。阿倍氏が見ていたのは、実にこのような大きな戦略図だったと、私は思う。
阿倍氏が予測した中露関係における中国優位の確立、そして中国が日本を含む国際社会の自由主義陣営の前に立ちはだかるとの予測、日本も世界もそれに備えなければならないとの危機感。いずれも正しかった。今、安倍元総理を口汚く非難する野党の政治家たちとごく一部の自民党議員は、少しは阿倍氏の考えを学び、国益のために働くことを旨とすべきだ。」
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 ニコラス・ジョン・スパイクマン(Nicholas J. Spykman, 1893年10月13日 - 1943年6月26日)は、オランダ系アメリカ人の政治学者・地政学者で、イエール大学の国際関係学の教授。49歳でガンによって死去した。
 彼の教え子にはまず第一に地理の知識を叩き込ませていたという。地理の知識なしに地政学を理解するのは不可能であるからである。
 リムランド理論
 ニコラス・スパイクマンはマハンのシーパワー理論やマッキンダーランドパワー理論を踏まえてエアパワーにも注目しリムランド理論を提唱した。
 マッキンダーが「東欧を制するものはハートランドを制し、ハートランドを制するものは世界島を制し、世界島を制するものは世界を制する。」と述べたのに対し、一見広大で資源に恵まれているハートランドが、実はウラル以東では資源が未開発な状態で農業や居住に適していないために、人口が増えにくく工業や産業が発展しにくい点、反対にリムランドは温暖湿潤な気候で人口と産業を支える国々が集中している点にスパイクマンは着目し「リムランドを制するものはユーラシアを制し、ユーラシアを制するものは世界の運命を制する。」と主張した。
 またスパイクマンは、旧世界(南北アメリカ大陸以外の大陸)の紛争はハートランドとリムランド間の紛争、リムランド内での紛争、リムランドとシーパワー間の紛争のようにリムランド一帯に集中している点と、地理的な位置から南北アメリカ大陸がユーラシア大陸だけでなく、アフリカ大陸やオーストラリア大陸に包囲されている点、に気づき旧世界の大西洋沿岸と太平洋沿岸の2つの地域からアメリカの安全を脅かすリムランドを支配する国家あるいはリムランド国家の同盟の出現は脅威だと考え、積極的にその試みを阻止する対外政策の必要性を主張した。
 彼はリムランド理論を踏まえて米国の政策に以下の提案を行っている。
 1,ハートランドへの侵入ルートにあたるリムランドの主要な国々とアメリカが同盟を結ぶこと。この侵入ルートをふさぐ強力なリムランド国家(例、ヒトラー・ドイツによるフランスやノルウェー支配/ギリシャやトルコとの同盟)をつくらせないこと。
 2,リムランド諸国間のアメリカ抜きの同盟をバラバラに切断するが、同時に、ハートランドの国にリムランドの国々を支配させないようにする(戦後のNATOや冷戦につながる)。
 3,現代(当時は第二次世界大戦中)の船舶技術において、アメリカをとりまく大西洋も太平洋も「防波堤ではなく、逆に高速道路である」と認識しており、現代の兵器技術においていかなる国のパワーも地球上のいかなる場所であれ「地理的距離とは無関係に投入できる」と見抜いており、アメリカの孤立主義モンロー主義)の不毛と危険を警告し続けた。
 また、この理論に基づけばこれらリムランドに該当する極東の国々つまり中国、朝鮮の間でそれぞれが分裂した状態であることが望ましいということになると指摘する研究者もいる。
 名言
 「地理とは外交政策において最も基本的なファクターである。何故ならば地理は不変であるからである。」
 "Geography is the most fundamental factor in foreign policy because it is the most permanent." —from The Geography of the Peace.
 「地理的条件は変わる事はない。しかし外交政策におけるその意味合いは変化しうる。」
 "Geographic facts do not change, but their meaning for foreign policy will."
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 WIKIBOOK
 地政学/理論/リムランド理論
 < 地政学
 リムランド理論の提唱者ニコラス・J・スパイクマンは19世紀末期のアメリカの地理学者である。1893年にオランダで生まれ、イェール大学の国際関係研究所の教授として勤務し、学術的な立場から地政学の研究に携わってリムランド理論を提唱し、地政学の発展と教育に貢献した。1943年に死去。
 スパイクマンは世界の地政学的な構造をシーパワーとランドパワーの単純な対決の構図だけで考えることは誤りであるとして、マッキンダーの理論を継承してリムランドという概念を提唱した。
 リムランドとはマッキンダーの理論における内側の三日月地帯(inner or marginal crescent)であり、北アジア中央アジアを除いてスカンジナビア半島から始まるヨーロッパ大陸、サハラ以北の北アフリカ西アジア、南アジア、マレー半島までの東南アジア、北極圏までの東北アジアまで続く一帯を指す。ちなみにブリテン島と日本列島はリムランドの外側、マッキンダーの理論における外側ないし島嶼の三日月地帯(outer or insular crescent)、にあって特殊な地政戦略要域であると位置づけられている。リムランドでは以下のような一般的な特徴が見られる。
 ・リムランドの気候は一般的に温暖気候でありまた降雨量が多いために農耕に適した環境である場合が多い。
 ・リムランドにおいては農耕適地が集中して食糧の供給源が確保できているために人口が稠密になる傾向がある。
 ・リムランドでは政治権力が分散する傾向があるために小規模な国土を持つ独立国家が多数存在する。
 スパイクマンはランドパワーハートランドを支配して世界の覇権を獲得するというマッキンダーの発想を逆に捉え、「リムランドを制するものはユーラシアを制し、ユーラシアを制するものは世界の運命を制す」との命題を論じた。
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 マルクス主義共産主義は、1847(弘化4)年頃に生まれた歴史・文化・伝統そして功績も実績もなにもない、ただただ血を好み大虐殺を繰り返してきた新しいイデオロギーである。
 反宗教無神論ソ連コミンテルン、ロシア人共産主義者は、日本で猟奇的暴力革命を起こすべく天皇制打倒の32年テーゼを日本共産党と日本人マルクス主義者に送った。
 それに協力したのが中国共産党である。
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 日本人のマルクス主義者・無政府主義者テロリストは、ソ連コミンテルンの指示に従って、キリスト教朝鮮人テロリスト同様に昭和天皇や皇族を惨殺する為につけ狙っていた。
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平和の地政学―アメリカ世界戦略の原点
“悪の論理”で世界は動く!~地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国
地政学の論理―拡大するハートランドと日本の戦略
地政学原論
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 アメリカの権威を持つ良識的保守派は、アメリカの利益と世界の平和を脅かすであろう中国の台頭に備えて、日本との敵対関係を止め、日本と同盟を結んで対抗すべきであると提言していた。
 その予言「中国脅威論」は、現代の中国共産党によって現実のものとなった。
 それを「自由で開かれたインド太平洋」構想として世界に訴えたのが、暗殺された安倍晋三元総理であった。
 だが、当時の大統領であったフランクリン・ルーズベルトとその左派系ブレーンは親中反日強硬派で、中国を助けて日本を戦争へと追い込んでいた。
 つまり、昭和天皇も政府高官もそして軍部首脳部さえもアメリカとの戦争には勝利は望めない賭して対米戦を望んではいかった。
 対米英戦争を望んだのは日本国民で、その中でも親ソ派反天皇反民族反日的日本人であった。
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 日本民族が最も恐れた侵略は、キリスト教の宗教侵略(日本人奴隷化)とマルクス主義共産主義イデオロギー侵略(人民独裁)であった。
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 日本、日本国、日本民族は、生まれた数万年前の旧石器時代縄文時代以来、仲間・友人・戦友がいない孤独で孤立し存在であった。
 つまり、中国大陸や朝鮮半島の人々とは違う祖先・ルーツを持って生きてきた。
 そして、数千年前の弥生時代古墳時代以来、中国大陸や朝鮮半島に住む大半の人々は何時襲ってくるかわからない敵であった、ごく僅かな人とは商売仲間として付き合っていた。
 つまり、反日・敵日が多数派であり、親日・知日は少数派であった。
 唯一、血と肉体を分けた親族・同胞といえるのは琉球民族アイヌ民族だけである。
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 江戸時代後期以来、ロシア、清国(中国)、朝鮮はハッキリした敵国であり、国家存亡・民族生存の為には戦争をして粉砕せねばならない敵であった。
 そして、ソ連中国共産党、国際的共産主義勢力は反宗教無神論イデオロギーで、数千年続いた天皇制国家日本を数万年続いた民族国家日本を滅ぼそうとした恐ろしい敵であった。
 それ故に、軍国日本は大陸で侵略してくる敵の大軍に対して積極的自衛戦争を行った。
 その歴史的事実を知っていたのが、暗殺された安倍晋三元総理とごく一部の保守派であった。
 つまり、超エリート層であるリベラル派や革新派そして多数の保守派そして反天皇反民族反日的日本人には、民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力は皆無に等しい。
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 日本人は、国際社会から、大陸侵略戦争を起こした残虐非道の戦争犯罪者とされている。
 戦時中に日本人一般市民に対する虐殺は正しい行為、「正義」とされている。
 それが、ヒロシマナガサキに対する原爆投下実験とロシア人共産主義者による日本人大虐殺(主に女性や子供)である。
 日本は、世界から、人類から、歴史、宗教から、戦争犯罪国家、非人道国家との烙印を押され、人類が生存する限りそのは汚名を晴らす事は許されず、そして子々孫々、未来永劫その烙印は消える事はない。
 その象徴が、靖国神社問題である。
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 日本民族民族主義愛国主義を掲げて、キリスト教による日本人奴隷交易の宗教侵略と、ロシアによる植民地拡大の軍事侵略と、マルクス主義共産主義による反天皇反民族のイデオロギー侵略と、孤立無援の中で一人孤独に死闘を繰り広げていた。
 軍国日本は、軍人として戦場で人を殺すという戦争犯罪を行ったが、同時に人として人を助けるという人道貢献を行い、そして歴代天皇の意をくんで戦争を早期で止める平和貢献も行っていた。
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 日本にとって、中国と朝鮮は古代から敵であり、ロシアは江戸時代後期から敵であり、ソ連中国共産党は大正時代から敵であった。
 日本が戦った敵とは、反宗教無神論と反天皇反民族反日本の国内外の敵であった。
 これは、歴史的事実であり、日本は被害者であって加害者でないのも事実であり現実であった。
 日本民族における、中国人・朝鮮人そしてロシア人への人種差別・民族差別、キリスト教に対する宗教偏見、マルクス主義共産主義に対するイデオロギー憎悪は、こうして生まれ、恨み骨髄は根が深い。
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 日本は建国物語として、世界のいずれの国とも違い、特殊・特別で、1,神の民族神話、2,人類の文明発展・進化・進歩の物語、3,人間の英雄伝説の3つを持っている。
 神の宗教的民族神話とは、古事記日本書紀を正統根拠とする天皇神話、つまり天皇の祖先である女性神最高神として崇める高天原神話・天孫降臨神話・諸神話である。
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 神代の民族固有神話を持っている国家や国民は、古代の古層を受け継ぐ日本以外に存在しない。
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 日本民族は、数万年前の石器時代縄文時代から日本列島に住んでいた。
 天皇家・皇室は、数千年前の弥生時代古墳時代に、内戦や争いを避け平和と安定を取り戻し、幸せと豊かさを求めたムラ論理で、古代の有力豪族達による長老者会議において衆議の結果として「天皇下駄論」・「天皇人身御供説」・「天皇生け贄説」で作られた、責任を押し付けて逃げるという無責任な生存論理である。
 その神聖不可侵の裁可者・天皇という地位を護る為に考え出されたのが、「政治的無答責の君主」、つまり政治権力も宗教権威も持たない天皇の権威つまり「天皇の御威光」である。
 祖先と国と民族に対して重い責任を負うのは、益荒男・日本男児の責務であって、手弱女・大和撫子ではなかった。
 故に、日本天皇は、最高神の女性神による民族神話、神話宗教、血筋・血統の家世襲万世一系で受け継ぐ事で正統性を与えられていた。
 民族神話で正統と認められた宗教的万世一系の男系父系天皇制度とは、いつ終わるか分からない弥生の大乱に辟易とした古代日本民族が、争いを避け、起きた争いを短期間で終わらせ、偽りでもいいから平穏無事を維持する為の歴史的叡智である。
 つまり、白黒を、善悪を、正邪を、ハッキリ区別しない為の宗教的正統な万世一系の男系父系天皇制度であった。
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 天皇下駄論・天皇人身御供説・天皇生け贄説とは、日本民族にとって面倒な事や厄介な事を困った事を「否応もなく」天皇と皇族に引き取って貰う事である。
 つまり、押し付けられる損な役回り・貧乏くじを嫌だと言わず拒否せず無条件に「引き受けて貰っている」、「やって貰っていただいている」、という事である。
 それが、天皇の御威光、天皇の権威、天皇の御稜威・大御心である。
 日本民族天皇・皇族・皇室を護ったのは、「責任逃れをする為に犠牲を強要していた」からである。
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 歴史的事実として、天皇・皇族・皇室を戦争をして命を捨てても護ろうとした勤皇派・尊皇派・天皇主義者・攘夷論者とは、日本民族であり、学識と知識などの教養を持たない小人的な、身分・地位・家柄・階級・階層が低い、下級武士、身分低く貧しい庶民(百姓や町人)、差別された賤民(非人・穢多)、部落民(山の民{マタギ}・川の民・海の民)、異形の民(障害者、その他)、異能の民(修験者、山法師、祈祷師、巫女、その他)、芸能の民(歌舞伎役者、旅芸人、瞽女、相撲取り、その他)、その他である。
 日本民族には、天皇への忠誠心を持つた帰化人は含まれるが、天皇への忠誠心を拒否する渡来人は含まれない。
 儒教の学識と知識などの教養を持つ、身分・地位・家柄の高い上級武士・中流武士や豪商・豪農などの富裕層・上流階級には、勤皇派・尊皇派・天皇主義者は極めて少なく、明治維新によって地位を剥奪され領地を没収された彼らは反天皇反政府活動に身を投じ自由民権運動に参加し、中にはより過激に無政府主義マルクス主義に染まっていった。
 江戸時代、庶民は周期的に伊勢神宮への御陰参りや都の御所巡りを行っていた。
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 現代の部落解放運動・同和解放運動が対象とする被差別部落民は、明治後期以降の人々で、それ以前の人々ではない。
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 同じ儒教価値観で卑賤視され差別される部落民や賤民(非人・穢多・散所{さんじょ}・河原乞食・他)とでは、何故・どういう理由で偏見をもって差別されるかが違う。
 マルクス主義共産主義階級闘争史観やキリスト教最後の審判価値観では、日本の部落民や賤民を解釈できないし説明できない。
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 徳川幕府は、目の見えない視力障害者・検校が行う高利貸しを保護していた。
 検校の中には、御家人株を買って子供を武士にし、上司や同輩に賄賂を贈っていた幕臣にしていた。
 百姓や町人も、金を使って武士の身分を手に入れ、才覚で町奉行勘定奉行などの役職について出世した。
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 数千年前の弥生時代古墳時代から、日本国・日本民族を1つにまとめている3つの力が存在している。
 1つ目が武力の政治権力、2つ目が経済力の宗教権威、3つ目が文化力=畏れの天皇の御威光・権威・御稜威・大御心であった。
 日本の歴史において、政治権力と宗教権威は人間の強欲・私欲・個人欲で栄枯盛衰を繰り返し目まぐるしく入れ替わっていたが、その中で文化力の天皇の御威光だけは変わらなかった。
 そんな文化力の天皇の御威光を滅ぼうと忍び寄ってきたのが、キリスト教の宗教とマルクス主義共産主義イデオロギーであった。
 そして、現代日本人は日本のグローバル化の為にローカルな日本の文化力をゴミのように捨てようとしている。
 反天皇反民族反文化的行動を行っている日本人の多くが高学歴な知的インテリや進歩的インテリ達である。
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 世界の王侯貴族は他国からの軍人征服者であったが、日本の天皇は民族の伝統・文化・宗教の権威者であり保護者であった。
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 戦後のマルクス主義者・共産主義者は、反宗教無神論・反天皇反民族反日本で日本人を洗脳すべくメデイア・学教教育・部落解放(同和解放)運動などへの支配を強めていった。

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