👹2:─3─表現の自由。反安倍派における“ヘイト”と“ヤジ”の境界線とは?~No.8   

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 安倍晋三総理は、国民の支持を受けて全ての選挙で快勝し自民党議席を増やし国会の多数派を形成していた。
 多数の国民は安倍晋三総理の選挙演説を聴くために集まったが、反安倍の少数派は安倍晋三総理の選挙演説をヤジで妨害した。
 反安倍派は、全ての選挙で国民の支持を得られず大敗した。
 安倍晋三暗殺後の日本と世界を取り巻く情勢は、亡き安倍晋三が語った方向に向かっている。
 反安倍派がコロナ感染下で騒いだ「モリ・カケ・サクラ」問題はうやむやに終わり、如何に彼等が無知蒙昧・無能低能であるかを哀れなほどに証明している。
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 2023年12月9日 YAHOO!JAPANニュース TBS NEWS DIG Powered by JNN「「安倍やめろ!」「増税反対!」政権批判のヤジを警察が排除 ヤジを言ってはダメなのか? “ヘイト”と“ヤジ”境界線は? 問われる「表現の自由」【news23
 「安倍やめろ!帰れ!」4年前の札幌で行われた当時の安倍総理の演説で聞こえてきたヤジ。このあとヤジを飛ばした男性が警察に連れて行かれます。皆さんはどう思いますか?
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■「大声出すのに許可いるの?」“増税反対”のヤジを警察が排除…市民が抗議
 「安倍やめろ、帰れ」(2019年7月)
 ヤジを飛ばしたのは大杉雅栄さん。すぐに警察官によって強制的に連れ去られました。その後、もう1人…
 「増税反対!」
 生まれて初めてヤジを飛ばした当時大学生の桃井希生さんも、別の警察官にその場から排除され、さらに1時間近くも付きまとわれました。
 警察官「声を上げないでくれよ」
 桃井さん「大声出すのに許可いるの?」
 警察官「いらないよ。法律に引っかかっているとかじゃなくて」
 年金政策に批判的なプラカードを掲げようとした女性も、道路に出たら危ないなどの理由でその場から移動させられました。
 政権批判のヤジを排除するのは、表現の自由を奪うことだとして市民が抗議します。
 排除された大杉雅栄さんや桃井希生さんが、北海道警察を所管する北海道に損害賠償を求める訴訟を起こしました。
 ソーシャルワーカー 大杉雅栄さん
 「人が演説をしているところで異議を唱えたら、それは違法行為なんだ。じゃあ黙っておこうといってどんどん喋らなくなる、意見を言わなくなる。それは単に僕だけの問題ではなくて社会全体にとってもマイナスだし、言論の萎縮を招く」
 北海道警は警察官職務執行法警職法)などを法的根拠に挙げました。大杉さんらがヤジを飛ばしたことで、周りの聴衆と小競り合いが起き、放っておけば犯罪が発生する危険性が高かった。そこで、犯罪を防ぐためと大杉さんらを避難させるために移動させたという主張です。
 刑事訴訟法の専門家・神奈川大学の白取名誉教授は、警察の説明には無理があると指摘します。
 神奈川大学刑事訴訟法) 白取祐司名誉教授
 「警職法には確かに制止の措置があるが、それは本当に災害とか、信じられないような事態が起きた時のやむを得ない措置。(警職法)5条である犯罪の予防制止は、まさに具体的な犯罪が起きるときの話なので、かなり強制的な要素を含んだ措置・対応として説明するのは無理がある」
 北海道警の元幹部は…
 元北海道警察 原田宏二さん
 「あるはずのない法的な根拠を説明しようとしたわけでしょう、あるということを。それは無理筋ですよ、最初から。今回の場合、恐ろしいなぁと思うのは、たくさんマスコミのカメラのいる前で堂々とやったこと。あなたたちは無視されたんですよ」
■ヤジは“政治的表現” 声を上げる市民 排除の報道みて「見える形で言わないと気づいてもらえない」
 札幌地裁は2022年3月、動画などをもとに警察の違法性を認め、合わせて88万円の賠償を命じました。
 さらに、ヤジは政治的表現であり、演説が中止されていないから選挙妨害に当たらないとも指摘。警察が排除した理由は、安倍元総理の演説にそぐわないものだったからではと踏み込みました。
 ソーシャルワーカー 大杉雅栄さん
 「排除は不当なんだ、ヤジを飛ばすことは表現の自由の一部なんだということをはっきりと明言してくれたので本当に嬉しい判決」
 2022年7月の参院選挙。岸田総理が応援演説に来たとき、大杉さんらはヤジを飛ばしても、プラカードを掲げても、警察に排除されることはありませんでした。さらに…
 桃井希生さん
 「最初こうやって(プラカードを掲げて)いた。(聴衆から)『邪魔なんだよ、下ろせてめえ』 と言われた。『えー怖い』となった。それでも頑張ってやっていたけど。でもLGBTのプラカードを掲げている人が見えて、私も前に行ってやらなきゃと思って」
 桃井さんが勇気付けられたトランスジェンダーカップル。桃井さんたちのヤジ排除の報道を見て、声を上げることの大切さを知ったといいます。
 トランスジェンダーカップ
 「私達がいることをちゃんと見える形で言わないと気づいてもらえないし、気に留めてももらえないという思いがあったので、だから目立つところで声を上げないといけない」
■“見えにくい言論統制”に危機感 ヤジと表現の自由
 しかし、その後に起きた2つの事件によって、選挙の演説会場における表現の自由と要人警護を巡り、再び大きな議論となります。
 2023年10月に行われた参院徳島・高知の補欠選挙。岸田総理が徳島市で応援演説をしていたときのことでした。
 「増税メガネ」
 岸田総理からおよそ50メートル離れた場所にいた聴衆の男性がヤジを飛ばしました。すぐに警察官3人が男性のもとに駆け寄り、静かにするようなジェスチャーをします。男性はそのまま演説会場を後にしました。
 映像を見た刑事訴訟法警察官職務執行法の専門家、九州大学豊崎教授は…
 九州大学(刑訴法・警職法豊崎七絵教授
 「地声でヤジを飛ばしただけで犯罪や危害を生じる危険を予測させるような、何かそういう客観的な行為をしたわけでもないですから、表現の自由という重要な権利利益を侵害したという意味ではむしろ強制的な措置であり、警職法上の根拠もない違法な行為で、憲法21条(表現の自由)に抵触する」
 徳島県警JNNの取材に対して、「岸田総理を批判する声がしたので、もしかするとその先に何か危険物を投げることがないかなどを確認するために近づいた。警察官が近づこうと歩み寄ったら、本人からもう帰るという趣旨の発言があった。制止をするようなことは行っていない」と回答しました。
 憲法の専門家・早稲田大学の阪口教授は、徳島県警の回答を疑問視します。
 早稲田大学憲法学) 阪口正二郎教授
 「手荷物検査もちゃんとやってるわけだから、その上でヤジを言ったからというだけで、そんな危ない行為をするなんていうのはかなり短絡的で飛躍した発想。ヤジを言うことはちゃんとした権利だと警察はあまり考えていないのでは。異質な言論を排除する社会に、どんどん過剰な警備になっていくような気がする」
 市民が政治家に直接訴えかける数少ない手段とも言えるヤジ。4年前の札幌で起きた問題は世の中に大きな波紋を広げ、ヤジと民主主義をテーマにした映画になりました。
 ナレーションを務めたのは作家の落合恵子さんです。
 作家・落合恵子さん
 「言論統制のようなものだと思うが、より複雑でより見えにくい形での統制というのは、さらに進んでくるのかなと思うととても怖い。ただそこでジャーナリズムがどこまで踏ん張るか、あるいは踏ん張ったジャーナリズムを受け手である私達がどこまできっちりと丸ごと受け取れることができるかと問われている」
■ヤジとヘイトをどう区別する?どこからが選挙妨害?
 喜入友浩キャスター:
 ヤジ排除で訴えていた桃井さんと大杉さん。2023年6月、二審の札幌高裁の判決は、桃井さんを警察官が排除した行為について「違法」だと指摘。一方、大杉さんについては、「周囲の聴衆ともめ事に発展し、暴行等を受ける危険性が切迫」「警察官の行為は社会通念上、妥当なものである」として、「適法」と認定しました。大杉さんは最高裁に上告しています。
 山本恵里伽キャスター:
 二審では桃井さんと大杉さんそれぞれに異なる判決が下されたというわけです。私はヤジは意見表明だと思いますが、言葉を間違えるとヘイトにも繋がりかねないと思っています。ヤジとヘイトの違いをどう考えますか。
 映画「ヤジと民主主義劇場拡大版」の監督も務めるHBC報道部デスク 山崎裕侍氏:
札幌地裁の判決でも、表現の自由とはいえ無制限に保障されるものではないと指摘しています。大杉さんと桃井さんのヤジに関しては、特定の人種や民族への差別を助長したり、危害を加えるといった犯罪を扇動するものではないと認めてます。
 山本キャスター:
 ヘイトではないということですね。
 喜入キャスター:
 表現の自由の一方で、演説に耳を傾けたいという人もいると思います。選挙の妨害にあたるのか、あたらないのかという線引きはできるのでしょうか。
 HBC報道部デスク 山崎氏:
 1948年の最高裁の判決では、選挙妨害とは「聴衆がこれを聞き取ることを不可能または困難ならしめるような所為」としています。一般的には拡声器を使って多くの人たちが妨害するといった行為を選挙妨害と位置づけられています。
 山本キャスター:
 演説がかき消されるような行為が選挙妨害ということですね。
 HBC報道部デスク 山崎氏:
 なおかつ、それによって演説が中止になってしまうというようなことです。
桃井さんや大杉さんの場合、街頭演説として公の場所だったということ、様々な意見を持つ人が自由に集まれる場所で、1人の人が自分の声を出していて組織的でもなく、選挙妨害に当たらないといわれています。
 山本キャスター:
 山崎さんが“ヤジ排除”を取材をした映画が公開されますが、何を一番伝えたいですか。
 HBC報道部デスク 山崎氏:
 ヤジというと一見、小さな自由が奪われたようにみえるかもしれませんが、小さな自由が奪われることを放っておくと、権力の暴走が止められなくなって、ロシアや香港のように大きな自由を奪われるということに繋がりかねないと思っています。そうした危機感を感じてもらえたら嬉しいです。
 ※動画内で紹介したアンケートは9日午前8時で終了しました。
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