🎷104─4・C─中国の学校で安倍晋三元首相襲撃事件が再現され日本の処理水放出を批判している。~No.420 

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 2023年10月10日 MicrosoftStartニュース Record China「中国の高校生が安倍晋三元首相襲撃事件を再現し、日本の処理水放出を批判=中国ネットの反応は…
 8日、中国のSNS微博で、高校生が安倍晋三元首相襲撃事件を再現して東京電力福島第一原発の汚染処理水海洋放出を非難するパフォーマンス動画が拡散し、物議を醸している。
 © Record China
 2023年10月8日、中国のSNS微博で、高校生が安倍晋三元首相襲撃事件を再現して東京電力福島第一原発の汚染処理水海洋放出を非難するパフォーマンス動画が拡散し、物議を醸している。
 物議を醸しているのは、あるネットユーザーが先日SNS上に掲載した動画で、「中国国内の某高校生が安倍襲撃事件を再現し、日本の核汚水海洋海洋放出を非難した」と説明されている。
 動画では、学校の運動場と思われるトラック上で、黒い服を着た男子生徒が踏み台の上に乗り、何やら演説を始めたところ、画面手前にいた別の男子生徒がおもちゃの拳銃を2発打ち、台上の生徒が2発目で倒れた。その背後で生徒らが「2発の銃声が屍骨(しこつ)を寒くし、汚水は海に排され後患を遺(のこ)す」と書かれた横断幕を広げると、見ていた生徒らから歓声があがり、安倍氏役の生徒は護衛役の生徒らに担ぎ上げられて拍手や歓声の中で退場した。
 日テレNEWS 「処理水」海洋放出2回目に中国反発 訪日中国人「気にしない」の声も…ラーメン店には再び“嫌がらせ電話”
 中国の高校生が安倍晋三元首相襲撃事件を再現し、日本の処理水放出を批判=中国ネットの反応は…
 © Record China
 この件について、中国のネットユーザーは「邪悪だ」「これは救いようがない」「無知な年ごろからこんな思想を強制的に植え付けられるなんて、かわいそう」「知恵も知能もない。でもそれは生徒のことではなく教師のこと。子どもたちは教育の被害者だ」「こんなことをして喜んでいて、日本にいったい何のダメージがあるというのか」「この学校の教師は本当に手本となる人物なのか?」「“教育”の成果が形になって現れたな」「文革の幽霊がさまよい始めたぞ」など、批判的な意見を多く残している。
 また、「生徒たちに暗殺を学ばせるのはいいことだ。いつ、誰を暗殺するかは分からないがな」という意味深げなコメントも書き込まれ、多くのユーザーが「いいね」を付けていた。(翻訳・編集/川尻)
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 10月11日 MicrosoftStartニュース 中日スポーツ「『安倍晋三元首相襲撃事件』扱った中国の学校の寸劇が波紋 中国側は「何が問題なの?」「歴史的な出来事」と反論
 昨年7月、安倍元首相が街頭演説中に銃撃され騒然とする近鉄大和西大寺駅
 © 中日スポーツ 提供
 安倍晋三元首相の襲撃事件を扱った寸劇が中国の学校で披露され、国内外のネット上を騒がせている。中国の新浪ニュース(WEB版)が報じた。
 同ニュースは「最近山東省の中学校の運動会で、『安倍暗殺』が行われたと主張するビデオが公開され、多くの関心が集まった」とし、昨年、奈良県で殺害された安倍晋三元首相の事件をイメージしたパフォーマンスが学校で行われたことを報じた。中国の中学は、日本でいう高校と中学にあたる。
 現在、微博(ウェイボ)などで拡散されている動画では、一人の生徒が椅子の上に立ってスピーチをした後、別の生徒からピストルのような物体を掲げられた発言者が倒れる。その後、処理水に対してのメッセージが書かれた横断幕が掲げられた。
 11日、日本のメディアがこの状況を報じると、ネット上には日本から「笑えない」「何を考えているのか本当に」などの非難の声が上がった。
 一方、微博をみると、中国側からは「何が問題なの?」「歴史的な出来事の単なるデモンストレーション」といった寸劇を擁護する意見が目立った。
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 中国共産党は、反日教育を徹底させている。
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 日本国内には、安倍晋三元首相襲撃事件に共感し支持する日本人が少なからず存在する。
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 中国人が嫌う日本人とは、中国の利益よりも日本の国益を優先し、中国の面子より日本の体面を選び、日本の為に中国に忖度・配慮しない、昭和天皇安倍晋三のような信念と覚悟を持った国際派民族主義者である。
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 10月10日 MicrosoftStartニュース TBS NEWS「日本人の92.2%、中国人の62.9%が相手国の印象を「良くない」と回答 去年より悪化 日中共同世論調
 日本と中国が共同で行った世論調査の結果が発表されました。「日中関係の発展を妨げるもの」として、日本人のおよそ36%が「原発処理水の放出」を挙げたのに対し、中国人は5.8%という結果でした。
 この調査は、日本の「言論NPO」と中国政府直属の「中国国際出版集団」が、2005年から実施しているものです。
 相手の国に対し「良くない」印象を持つ日本人は92.2%と去年から5ポイントほど増えましたが、中国人は62.9%とほぼ横ばいでした。
 「日中関係の発展を妨げるもの」という質問では、双方とも「領土をめぐる問題」が最も多い回答ですが、日本人は「原発処理水の放出」が2番目に多い36.7%だったのに対し、中国人は5.8%と低い結果でした。
今年は「日中平和友好条約」締結から45年ですが、回答した人の半数近くは条約が「機能していない」とみていて、日本人の6割以上、中国人の7割以上が、両国政府の外交努力の不足を指摘しています。
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 9月19日17:17 YAHOO!JAPANニュース プレジデントオンライン「処理水を「汚染水」として日本の若者に刷り込む…中国発SNSTikTokを使い続ける重大リスク
 10~20代に人気のSNSTikTokは中国IT大手バイトダンスが運営している。成蹊大学客員教授の高橋暁子さんは「ユーザー情報が中国政府に共有されるリスクがあるだけでなく、デマが多く投稿されている。放置していると、中国にとって都合の良い情報や主張が、日本の若者に刷り込まれてしまう恐れがある」という――。
 【写真】TikTokで「処理水」と検索した結果
■中国のSNSで相次ぐ「反処理水」動画
 8月24日、東京電力福島第一原発のALPS(アルプス)処理水の海洋放出を開始した。ALPS処理水とは、原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、安全基準を満たすまでトリチウム以外の放射性物質を浄化した水のこと。トリチウムは自然界にも存在し、ALPS処理水を海洋放出しても、われわれが受ける放射線影響は自然界から受ける影響の10万分の1未満とされ、安全なものだ。
 しかし、処理水を「核汚染水」と呼んで放出に反対してきた中国政府は強く反発し、日本の水産物輸入を全面停止した。中国のSNSでは、中国人の若者が日本の公的機関などに苦情の迷惑電話をかける動画も拡散されている。
 東京都千代田区では、放出翌日の25日から28日までに中国の国際電話の国番号「86」から始まる迷惑電話がコールセンターや夜間窓口に相次ぎ、嫌がらせの件数は1000件を超えたという。
■ニュース映像がフェイクかどうかわからない
 中国のネットユーザーにおける日本への誹謗(ひぼう)中傷やフェイクニュースが多く投稿されているのが、TikTokだ。TikTokでは、処理水に関する動画が驚くほど多く表示される。処理水関連の動画は、中国版TikTok抖音(Douyin)や微博(Weibo)などにも多数投稿されているようだ。
 TikTokにはニュース映像の切り抜きや、中国語や韓国語の現地メディアの切り抜き動画も投稿されている。しかしこれらも、本当にメディア報道を転載したものか、ユーザーに加工されたフェイクニュースかどうかもほとんどわからない状態となっている。
 日本国内のメディア報道ならまだ確認できても、中国などの現地メディアの情報となると一般ユーザーでは確認しきれないのではないだろうか。
■「海鮮品を値引きした理由は処理水」? 
 たとえば、以下のような有象無象の情報が飛び交っている。
 「抖音で『ロシアの専門家が日本に水爆を使用する事により、短期間で核廃水を浄化する事ができる』という動画が流行っていた」
 「TikTokで、長崎の赤潮発生で養殖魚が大量死したことも処理水が元凶という動画を見た」
 「日本のスーパーで閉店時間近くに貼られる値引きシールが映り、海鮮品の値引きの理由を処理水としている動画を見た」
 まったく同じ文面を違うアカウントが投稿しているケースも多い。ただのコピペ投稿かもしれないし、すべてがフェイクニュースの可能性もあるし、真実が混じっている可能性もある。少なくとも、一般ユーザーがすべてを確認することはかなり難しいだろう。
■「#処理水」動画は2640万回も視聴されている
 表示される動画の中には、処理水は危険ではないと説明するものもあるが、「処理水の海洋放出」として黒い水が海に流れる動画や、色水を薄めて風呂に入れることを繰り返して風呂の水が染まる様子を実験として流している動画など、フェイクニュースや不安感を煽るような動画も多く混じっている。
 TikTokでは、9月13日時点で「#処理水」は2640万回、「#処理水海洋放出」は330万回、「#原発処理水」は250万回、「#福島原発処理水」は85万7700回と、処理水関連の動画は驚くほど視聴されている。「#処理水では汚染水」「#処理水じゃねぇ」など、中国側の主張に沿ったハッシュタグもある。
 処理水という政治色の強いテーマの動画がTikTokでこれほど多く視聴されているのはなぜだろうか。そこにはSNSならではのカラクリがある。
■一度検索すると関連動画を次々に“おすすめ”
 TikTokで「処理水」と検索すると、「あなたにおすすめ」として「処理水」が色付きで強調表示される。同時に、その後は検索マークをタップするだけで「処理水」「処理水 中国」などの過去に検索したワードが一覧表示されるようになる。
 検索結果のページには「他の人はこちらも検索」としてさまざまな検索キーワードも表示される。筆者の場合、「中国 処理水 やばい」「中国 海洋放出」「海洋放出 ひろゆき」「処理水 海洋放出 危険」「原発処理水 海洋放出 危ない」「処理水 海洋放出 魚の異変」などが“おすすめ”された。
 TikTokアルゴリズムでユーザーの好みを分析しており、視聴した動画に類似した新たな動画を提供し続ける。筆者も、この記事の執筆のために関連ワードで検索を繰り返しているうちに、処理水動画が多く表示されるようになって閉口した。
 まして子どもたちは、こうした動画を次々と見ているうちに、何が真実なのかわからなくなってしまうことは容易に想像できるだろう。ある10代のユーザーは「TikTok見てると最近結構な頻度で処理水関係の動画が流れてくる。見ていて悲しくなる」と投稿している。
■エコーチェンバー現象が加速化する恐れも
 このように、検索時にアルゴリズムでユーザーの見たい情報が優先的に表示され、見たくない情報が遮断されることを「フィルターバブル」というが、さらにこわいのが「エコーチェンバー現象」だ。SNSで自分と似た意見ばかり見聞きすることで、それが真実であり正しいことであると強く信じ込んでしまうことを指す。
 実際、「処理水は汚染水なのになぜわからないのか。ここ(筆者注:TikTok)にこそ真実があるのになぜ気づかないのか。自分は魚はもう食べない」などと言い切っているTikTokユーザーを見かけた。このように考えが凝り固まるのは、TikTokを長時間使いすぎたためという可能性がある。
 デマを好む人の元にはデマが優先的に表示されるようにできているため、TikTokを長く使えば使うほど、より一層デマに対して狂信的になってしまう恐れがあるのだ。
個人情報流出のリスクも知っていてほしい
 ネット上の情報の信頼性格付け機関であるニューズガードによると、TikTokの検索結果上位に表示された動画の約20%には偽情報が含まれていたという。
 Newsweek「上位表示20%が偽情報のTikTok──偽医療情報だけでなく、政治に関するフェイクもいっぱい」(2022年11月2日)
 問題は投稿動画の真偽だけではない。ユーザーの個人情報が中国政府に共有される恐れがあるとして、欧米の政府機関を中心にTikTokを制限する動きが広がっている。たとえば、米モンタナ州では「TikTokは国家安全保障上のリスク」として、TikTokの事業運営やアプリのダウンロードを禁止する法律が成立した。
 TikTokはトレンドや人気商品などを知ったり、娯楽として動画を楽しんだりするには向いているが、正確な情報を得る場としては決してふさわしいとは言えない。こうした特性と、セキュリティ面でのリスクがあることを知った上で上手に使いこなす必要があるのだ。
■親子一緒にニュースを見ると対策になる
 もし子どもがTikTokにハマりすぎていたら、エコーチェンバー現象に陥っている可能性がある。SNSでは情報が偏りやすく、特定の情報ばかり表示されたとしても、それが真実とは限らないことを伝えるべきだろう。
 そしてそれ以外の情報、たとえばメディア報道や省庁、専門家などの客観性や信頼性が高い情報にも目を向けるよう、言葉をかけてあげてほしい。親子で一緒に新聞やテレビのニュースなどを見るのもいいだろう。
 少なくとも情報の信頼性が確認できない時には、それを信じ込みすぎたり、シェアしたりしないことが大切だ。なお、日本ファクトチェックセンターが処理水関連のファクトチェックを公開しているので、こちらも併せて確認することをおすすめしたい。

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 高橋 暁子(たかはし・あきこ)
 成蹊大学客員教授
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、webメディアなどの記事の執筆、講演などを手掛ける。SNS情報リテラシー、ICT教育などに詳しい。著書に『ソーシャルメディア中毒』『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか多数。「あさイチ」「クローズアップ現代+」などテレビ出演多数。元小学校教員。

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 8月29日17:00 プレジデントオンライン「日本への「嫌がらせ電話」はカネになる…中国人の若者の間で「SNS反日デモ」が大流行している理由
その多くは日本についての知識などない
 中島 恵 フリージャーナリスト
 日本の飲食店に「ショリスイ」「バカヤロウ」
 東京電力福島第一原発の処理水の放出を受け、中国政府は日本に強く抗議しているが、政府だけでなく、個人のSNS上でも対日批判が巻き起こっており、まるで「SNS上の反日デモ」のような事態となっている。
 見知らぬ人からの着信写真=iStock.com/Tero Vesalainen※写真はイメージです
全ての画像を見る(3枚)
 とくに中国から日本の福島県などの飲食店に嫌がらせの迷惑電話をかけるだけでなく、その動画をSNS上に投稿することが中国国内で大流行しているという。なぜ、このような現象が起きているのか。
 中国の微博(ウェイボー)などのSNSを見ると、日本の飲食店に片言の日本語で「ショリスイ」「カク」「バカヤロウ」などと話す様子が多数投稿され、それに大量の「いいね」がつけられていた。また、福島県の飲食店の店主が日本のメディアの取材を受けて「電話が鳴り続けて困っています」と話している場面を切り取って、画面上に中国語の翻訳をつけて投稿しているものも多かった。
 日本の参議院に「莫西莫西(もしもし)」と電話をかける様子を映した動画。このほか、東京電力だけでも中国の番号からの電話が約6000件寄せられているという画像=ウェイボーより日本の参議院に「莫西莫西(もしもし)」と電話をかける様子を映した動画。このほか、東京電力だけでも中国からの番号とみられる電話が約6000件寄せられているという
 コメント欄を見ると「(日本の飲食店の人が困っていて)いい気味だ」「われわれは南京大虐殺、731(旧日本軍が中国で細菌兵器開発のために人体実験などを行った731部隊のこと)を決して忘れない」「この機会に日本をやっつけろ」といった過激なものがあった。一方で、「こんな投稿をするなんて、ひまだね」といったものもあったが、多くは投稿を肯定するような内容だった。
 「愛国無罪」を掲げる中国の若者たち
 中国の国番号「86」からかかってくる日本への迷惑電話は福島県だけにとどまらず、日本全国各地へと広がっている。福島県から遠く離れた福岡県でカフェを開く私の友人の元にもかかってきた。彼らは日本の電話番号を探し出し、手当たり次第に国際電話をかけている愉快犯だが、これまで日中関係が悪化しても、こうした国境を超えた迷惑行為が行われたことはほとんどなかった。
 中国国内で起きた反日デモで思い出すのは、2012年9月、尖閣諸島の国有化を日本が決定した際のものだ。中国全土100都市以上で激しい反日デモが繰り広げられ、山東省のトヨタ自動車の販売店パナソニックの工場で放火事件が起きた。日系スーパーや日本料理店でも破壊や略奪などが行われ、日本製の自動車に乗っていた中国人さえも、車を叩き壊されるという被害に遭った。
 当時、こうしたデモや破壊活動を行った人々は、中国国内での生活に不満を持つ、比較的若い年齢層で、その不満のはけ口として「日本」関連の施設への暴力行為に及んだ。
 彼らの多くは日本人との接点はなく、日本についての知識もほとんどなかったが、政府が反日攻勢を強めているため、この機に乗じて「愛国無罪」(国を愛するために行っていることならば罪にならないという意味)というスローガンを高らかに掲げ、やりたい放題の反日行動を起こしたのだ。
 前回とはまったく違う「SNSデモ」の目的とは
 政府もそれを黙認し、若者のガス抜きに利用しただけに、当時「官製デモだ」と言われた。だが、今回はそうしたリアルな暴行やデモではなく、SNSというネット空間で起きている。
 彼らがネット上で日本批判の動画を大量に投稿する理由は何なのか。それは11年前の構図と同様、「自らの中国での境遇に不満を持ち、強いストレスを感じており、反日デモをストレス発散のはけ口としている」こともある。彼らは日本についての知識などなく、日本や日本人が憎いわけでもなく、原発処理水問題を詳しく理解しているわけでもない。そうした点は当時、尖閣諸島が地図上のどこにあるのかさえも知らない無知な若者と共通している。
 今回、大きく異なるのは、彼らの対日批判の目的が「お金」であることだ。彼らは迷惑電話をかける動画をSNSに投稿し、そこで広告収入を得て、自分の利益を増やしたいと考えている。SNSで人気が出て閲覧数が増えれば、すぐに収入に結びつく。そのため、こうした行動に出ているのだ。
 また、SNSのフォロワーを増やして自己アピールをしたい、もっと目立ちたいといった自己顕示欲も背景にあるだろう。もしリアルなデモを行えば自分の身元が特定され、いくら中国でも自分が危険な目に遭ったり、批判の対象となったりする可能性があるが、SNS上の行為なら、危険を回避できるという側面もある。
 褒めるネタよりも誹謗中傷が人気
 中国ではインフルエンサー、KOL(キー・オピニオン・リーダー)で生計を立てたり、副業にしたりしている人が非常に多く、常にウケる「ネタ」を探しているが、日本は格好のネタだ。
 私は2021年、日本在住の中国人インフルエンサーに取材したことがあるが、その際、その人は「日本への関心は非常に高いので、日本関連のネタは常に人気ですが、ほのぼのとした話題や、日本を褒めるネタは、日本批判や日本を誹謗ひぼう中傷するネタに比べれば、人気がありません。やはり、誹謗中傷を喜ぶ層というのが一定程度、いるわけです。そこを狙って、例えば、『日本人は昔と比べて、こんなに貧乏になった』など実例を挙げて、中国人にウケそうな投稿を繰り返す人が多いのです」と語っていた。
 私も最近SNSで見かけたことがあるが、在日中国人インフルエンサーが、日本の警察官をわざと怒らせるような暴言を吐き、熱くなった警察官がその人に注意すると、その様子をすかさず撮影し「日本の警察官のレベルは低い」「警察官なのに私にこんなひどいことをした」などとコメントつきで動画を投稿するものだ。これは「やらせ」だが、それを信じてしまう中国人も多い。
 このような投稿は主に在日中国人のインフルエンサーの間で行われているが、中国国内でも、ここ2~3年、SNS上での対日批判は増えている。
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 9月24日 プレジデントオンライン「国際情勢分析
 まるで「SNS上の反日デモ」 処理水放出で相次いだ中国の「悪ノリ」
 桑村 朋
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 海に流れ込む黒い水が福島第1原発の処理水かのように投稿された動画。過去にメキシコで撮影された動画でデマだった(中国のSNS「微博」から)
海に流れ込む黒い水が福島第1原発の処理水かのように投稿された動画。過去にメキシコで撮影された動画でデマだった(中国のSNS「微博」から)
 福島第1原発処理水の海洋放出以降、中国の交流サイト(SNS)には度を超えた投稿が相次いだ。日本のすし店で放射線測定する動画や全質問が日本批判の世論調査福島県沖で魚が大量死したとの偽情報をばらまくなど、さながら「SNS上の反日デモ」の様相を呈した。現在、メディアの批判報道は減少傾向にあるが、一連の投稿からは日本が相手なら何をしてもいいという中国の「悪ノリ」体質がにじんだ。
 全質問が日本批判
 「断固反対し、強く非難する!」「将来世代に害を及ぼし、全人類に害を及ぼす!」「(海洋放出した)20230824を覚えておけば、日本は間違いなく歴史的恥辱という柱に打ち付けられるだろう!」
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